AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

NHK朝ドラ『エール』に菊池桃子、薬師丸ひろ子、松井玲奈、森七菜が出演。(ときめき研究家)

2020-04-26 15:42:07 | ときめき研究家
NHKの朝ドラ『エール』が始まり、毎日録画して見ている。内容も面白いし、注目すべき女優が大勢出演している。コロナウイルス流行下、テレビがつまらなくなっている中、数少ない楽しみの1つだ。

菊池桃子は主人公祐一(窪田正孝)の母親役。福島の歴史ある呉服屋に嫁ぎ、少々頼りない夫(唐沢寿明)を支えている。商売柄か、いつも和服姿だ。実兄(風間杜夫)が経営する銀行から店が融資を受けているため、兄と夫、そして子どもとの板挟みで苦しむ。自分はあまり前に出ない古風な女性という感じで、今のところ大きな見せ場はないが、どこかで存在感を示す場面が来ると期待する。福島弁のセリフは板についているように聞こえる。

薬師丸ひろ子はもう一人の主人公音(二階堂ふみ)の母親役。80年代に活躍した2人のアイドルが揃って母親役を演じていることに感慨ひとしおだ。薬師丸は朝ドラ『あまちゃん』では往年の大女優役を演じ、コミカルな演技と美しい歌声を披露したことが記憶に新しい。今回の役は豊橋の馬具製造会社社長夫人だったが、夫(光石研)を早くに亡くし、残された会社を経営しながら娘3人を育てたやり手だ。菊池桃子とは対照的に自分が前に出る強い女性だ。夫の死後、娘3人と海辺で散骨し、語り合うシーンには早くも泣かされた。

松井玲奈は、3姉妹の長女役。この3姉妹はそれぞれ非常に個性的だ。幼い頃からの両親の自由な育て方の賜物だろう。その中で長女は幸福な結婚を理想とする現実主義者だ。見合いも何回もしたようだが、理想が高すぎるからかうまく行かず、来週予告では妹と一緒に東京へ出るらしい。松井はSKE48卒業後もいろんなドラマや映画で個性的な役を数々こなして来た。小説も書いたし、鉄道オタクとしても有名だ。多才の人なのだろう。今回のドラマはどちらかと言うと普通の役だ。安定感があり、安心して見ていられる。すらっとしているので和服姿もよく似合う。

森七菜は最近注目の若手女優だ。昨年公開の映画『天気の子』の声優として初めて認知した。今年公開の映画『ラストレター』では、広瀬すずの従妹役と、母親(松たか子)の高校時代(その時代では、同じく母親の高校時代を演じた広瀬すずの妹)の二役を演じていて、強烈な印象を受けた。広瀬すずに一歩も引いていなかった。完璧な姉(広瀬)が自慢でもありコンプレックスも抱く複雑な感情と、それに起因するぎこちない行動をリアルに演じていた。映画の主題歌もいい雰囲気で歌っていた。
『エール』では3姉妹の三女役。黒縁の眼鏡をかけ、小説家を目指している。姉二人の行動をクールに観察していて、鋭く批評する。彼女の今後の展開も楽しみだ。

主人公2人については特に言及しない。ただ、主人公が2人で、それぞれの生い立ちから詳しく描いて行く手法は珍しい。主要な登場人物も理論上2倍になる訳で、上手な脚本なら見せ場も多くなるだろう。今後の展開に大いに期待している。

菊池桃子の結婚
菊池桃子の30周年コンサート
菊池桃子の30周年CD

薬師丸ひろ子が『あまちゃん』で「潮騒のメモリー」を歌った

松井玲奈著『カモフラージュ』
松井玲奈主演映画『笑う招き猫』
松井玲奈主演映画『gift』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『JAPAN IDOL FILE 2』を完聴。ベスト10をセレクト。(ときめき研究家)

2020-04-19 17:57:40 | ときめき研究家
地方アイドル64組の楽曲64曲を収録した5枚組CD『JAPAN IDOL FILE』を聴いて、ベスト12曲を選定したのが2013年9月。名前も顔も知らないアイドルの楽曲だけを聴いて、自分がときめくことができるのかを試す刺激的な実験だった。その12曲のプレイリストは今でも愛聴している。
昨年(2019年)夏、中古CDショップで、続編と思われる『JAPAN IDOL FILE 2』を発見し購入した。今回は100組100曲が収録された6枚組だ。発売は2015年だったようだ。
2013年から6年が経過して、私自身のアイドル鑑賞力が衰えていないかを検証する格好の機会だと思った。前回同様、予備知識ゼロの状態で6枚のCDを何回も繰り返し聴いた。最初のうちは、気に入る曲がなかなか出現しなかった。前回は気に入った曲から厳選して12曲に絞ったという感じだったが、今回は何とか10曲掬い上げたという感じだ。しかも100曲中10曲だから、気に入る確率もだいぶ下がった。楽曲のクオリティ自体が低いのか、私の鑑賞能力が衰えたのかは分からない。とにかく10曲は気に入ったのだから、それは良かった。

『うわさのTRENDY GIRL』(ヴァンパイア☆Kiss:東京)。
歌い出しが榊原郁恵の『夏のお嬢さん』にそっくり。ややハスキーなソロボーカルがノリノリで歌っている。歌はうまい。歌詞は英単語と日本語が脈略なく繋げられていて、意味と言うより言葉の響きを楽しむようなコンセプトなのだろう。一語一語追うのは諦めた。「私はうわさのTRENDY GIRLよ、あなたとFall in LOVEしちゃった」というようなことを適当に歌っているようだ。こんな曲があってもいい。

『青春グラフィティ』(USA☆MiMi:愛知)。
私の好きなジャンルの歌だ。「愛する意味を先生は教えてくれない」とか、「卒業式にはないサヨナラを知った」とか、とりとめない落書きのような青春の思いを大切にしたいといった内容。自転車を漕ぎながら歌った歌。パパやママも知らない私たちだけの歌。そういう気持ちはいつまでも大切にしたい。
Aメロは2人が交互にソロを歌い、サビはユニゾンという王道の曲構成。2人の声質が異なるのがいいし、歌唱力がいい塩梅に怪しく、落ち着いて楽しめる。

『そふと部のズンドコ節』(FGヴァンパイア学園塁球部☆Kiss:東京)。
アイドルポップとしておよそ似つかわしくないメロディーに心を鷲掴みにされる。幼少期からドリフに親しんだ刷り込みか、あるいは氷川きよしか。ラテン調のアレンジで、結構ノリノリだ。
歌詞は学園恋愛ものに書き直してあるが、最後の1コーラスはドリフ版をそのまま歌っている。

『ひろしまDays』(etto-etto:広島)。
20代の頃2年間だけ広島県に住んでいたので、贔屓したくなる。懐かしい地名や方言が散りばめられていて楽しい。連呼される「えっと」というのは「とても」という意味の方言。「ぶち」とほぼ同義。小原靖子(のち相原勇)の『恋はBUCHI-BUCHI』を思い出す。
「広島がぶち好きで ここから離れられない」という歌詞ではたと気付いた。森高千里の『渡良瀬橋』で、どうして彼女は故郷を離れて暮らせないのか、親の介護か何かなのかとか常々疑問だったが、単に渡良瀬の街が好きだからなのかも。

『愛のあいさつ~白雪のように~』(Classic Fairy:山梨)。
ソロ曲。久しぶりに現れた、か細い歌声に強いエコーをかけて補っている伝統の歌唱法だ。浅田美代子、伊藤つかさ、中山忍から続く「声量不足アイドル」だ。その割には難しい楽曲を与えられている。エルガーの『愛のあいさつ』をベースに、アレンジには『トルコ行進曲』や『パッヘルベルのカノン』なども登場するクラシック好きにはたまらない楽曲だ。

『セーラー服とルーズソックス~100万回アイアイテル~』(GAL💛DOLL:東京)。
波の音から古いラジオをチューニングするような効果音、そして曲のイントロに繋がる。これは遠い夏の日を回想しているという意味だと解釈した。ルーズソックスが流行り始めた頃に青春を過ごした大人が、脳内でプレイバックする思い出を歌っているのだ。そう解釈するとあまりにベタな楽曲も納得できる。
「セーラー服に着替えたら」という季節に学校でラブレターを渡し、めでたく付き合い始めて海に行き「セーラー服を脱ぎ捨てて」という急展開。もちろん下に水着を着ていたのだろうけど。

『夏の魔法』(RYUTist:新潟)。
『JAPAN IDOL FILE』のベスト12にも選定したグループの曲が、今回のベスト10に1曲だけ入った。ナッキーさんお気に入りのグループだが、忖度は全くない。選曲した後でグループ名を確認した。
水着や浴衣といった「夏の魔法」で彼を夢中にさせたいという内容。ベタだけど楽しい。ソロパートを繋いで行く構成も好ましい。「(本当は来週の花火も)見たいのね。」という文末は、普通は「見たいのよ。」だろうが、珍しい言葉遣いがカワイイ。

『貴族で庶民な女の子』(髭男爵山田ルイ53世プロデュースまどもあ54世:東京)。
私は貴族だけど庶民的なのよというコンセプトソング。豪華客船より公園のボート、キャビアやフォアグラよりたこ焼き、オートクチュールのドレスよりジャージが好きというような歌詞が続く。本当に貴族の末裔なのか、タイムスリップして来たのか、あんまり真剣に考えない方がいい。何だか楽しい。
パンがなければ私の手作りのケーキを食べてよ、というのが落ち。健気な恋心を歌った曲でもあるのだ。オールユニゾンの歌唱も清々しい。

『ふたつめの太陽』(CREO:愛知)。
片思いの彼氏をふたつめの太陽に例えて歌う片思いソング。ありがちだが、ときめく。グランドを駆ける彼の背番号は10だと終盤で判明するが、野球部ではなくサッカー部なのだ。
この曲もソロ曲。エンディングのメロディーは初めて出て来るメロディーだが、サビの裏メロのようで新鮮。この曲の聴きどころだ。

『Tic-Tac-Tic』(三好爽:東京)。
これもソロ曲。今回はソロ曲が多かった。それから東京のアイドルが5曲も入ってしまった。
ミディアムテンポで特徴のない曲だが、何回も聴いているうちに「Tic-Tac-Tic」というサビが脳裏に焼き付いてしまった。すこし気だるそうな歌い方も、東京と言われてみれば都会的だ。

以上の10曲を毎日通勤電車で聴いているとどんどん好きになって来た。何とか掬い上げた10曲だったが、結局は、前回の12曲同様、私の人生にかけがえのない、出会えてよかった楽曲になった。私の鑑賞能力もまだ枯渇はしていないようで安心した。
また今回、私が地下アイドルのライブ等をあまり得意でない理由もわかった。初めて聴いた楽曲では、なかなか良さが分からなくなっているからだ。楽曲関係なしに彼女たちのパフォーマンスを楽しむといったこともできないので、初見のアイドルの良さを充分感じ取ることができないのだろう。だから、予習として何回も聴いたことがある楽曲が披露されるメジャーアイドルのコンサートの方が向いている。

ところで、彼女たちのような地方アイドルは、今は苦難の時だと思う。2015年発売のCDに収録されているアイドルたちのうち何組が現在も活動を続けているかはわからないが、続けているとすれば、ライブやイベントは自粛だろうし、活動の機会はネット配信などに限定されているだろう。
私は書斎派なので楽曲さえ聴ければ満足だが、生で彼女たちのパフォーマンスを鑑賞したい現場派のファンも寂しい時を過ごしているだろう。
一日も早いウイルス収束を祈る。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

AKB48『失恋、ありがとう』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2020-04-12 10:26:51 | ときめき研究家
『失恋、ありがとう』。
70年代フォークソング風、古めかしいサウンドだ。ノスタルジーを感じさせる、そういう狙いなのだから、それはそれでいい。ただ『翼はいらない』と全く同じような印象を受ける。そういう意味で新しさを感じない。何かもうひとひねりができなかったか。
歌詞はいつもの片思い妄想もの。その恋が失恋に終わった時の心情を歌っている。告白して断られたわけではなく、片思いの相手に恋人がいることが判明したのだろう。それでも片想いを楽しめたことに「ありがとう」と感謝している。でも最後には「失恋バカヤロー」という本音も。それがひとひねりと言えば言える。

『また会える日まで』。
峯岸みなみの卒業ソング。最後の1期生がついに卒業する。一般的な人気はそれほどではなかったが、熱烈なファンも多かった。知名度は高く、良くも悪くも個性的な存在だった。
小説『もしドラ』の主人公のモデルだったということは有名だが、映画では主人公を前田敦子に譲り、後輩マネージャー役を演じた。それはそれで似合う役で、好演だった。
ユニット曲『逆転王子様』は、妄想恋愛ものと、一般受けしない個性的な恋人ものをミックスした完璧な楽曲。
そして何より例の坊主騒動は、AKBグループ全体に激震を与えた。それまでは罰則を伴う不文律であった「恋愛禁止」が、彼女の事件以降は自己責任で目指すべき規範となった。『清純フィロソフィー』がその宣言だ。
それから既に7年も経った。その間ずっと在籍し続けていたことに改めて驚く。
卒業ソングは、何だか没個性的な曲だ。彼女の卒業ソングと分かるのは「年上なのに頼りにならず 迷惑ばかりかけてごめんね」という歌詞くらい。卒業コンサートも延期の憂き目に合った。ちょっと気の毒に思う。

『ジタバタ』。
「ジタバタ」は秋元康お気に入りワードの1つだ。ポジティブな意味に使うことが多い。
格好悪くても、一生懸命努力して、往生際悪くできるだけのことをやる姿を、これまでも多くの歌で描いてきた。『Glory Days』『転がる石になれ』『初恋ダッシュ』『水のないプール』『そんなこんなわけで』などなど。
この曲もそれらの曲と同様、ポジティブなじたばたを歌っている。タイトルがそのものズバリの「ジタバタ」。ただ、曲調が一本調子でいまひとつピンと来なかった。

『思い出マイフレンド』。
この曲は帰省もの。同じテーマの曲には『フェリー』『彼女』『路面電車の街』(乃木坂46)などがある。
都会の暮らしが退屈になって、長距離バスでの帰省。本格的にUターンする気なのか、一時的な帰省にとどまるのかは判然としないが、弱った心に故郷は優しい。挫折感のようなものが全くうかがえないのが、かえって清々しい。
風力発電、ラベンダーの香り、旧式のトラクターといった歌詞からは北海道を連想する。しばらくは北の大地でゆっくり休めばいい。

『愛する人』。
世界でただ一人の「愛する人」に巡り合うために、今の孤独を抱きしめて生きているという内容。観念的な歌詞だし、人称が自問自答だったり「愛する人今いますか?」という問いかけだったり一定しない。
最後には、愛する人はこんなに近くにいたんだと気づく。何だこりゃと思う。つまりは『しあわせの保護色』の姉妹曲か?
曲調もだらだらしていて、私にはピンと来なかった。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乃木坂46『しあわせの保護色』を聴く。(ときめき研究家)

2020-04-04 18:43:16 | ときめき研究家
3月第4週のオリコンシングルチャートで1位を獲得した乃木坂46『しあわせの保護色』の売上は99.5万枚だった。前週の1位AKB48『失恋、ありがとう』が116万枚だったので、もし2曲が同時発売だったらAKB48の方が1位だったということになる。AKB48もなかなかしぶとい。
もちろん実際にはそんな単純なものではないだろう。『しあわせの保護色』は1週前に配信で先行発売していたから、その分CD売上が減っている面もあるかもしれない。

先週の記事に書いたように、私はこの2曲を同時に配信で購入したので、2曲を交互に聴いて、同じ回数を聴くようにしていた。同じ条件で聴いて、自分はどちらを気に入るのか、一種の実験をしたのだ。
その結果、『しあわせの保護色』の方が気に入った。

歌い出しのソロが印象的だ。「探し物はっ」「いつの日にかっ」という語尾の切り方が独特だ。ちょっとアンニュイっぽい声で素っ気なく歌い始める。これは白石麻衣なのか。ちょっと意表を突かれ、曲に引き込まれる。
曲全体がゆったりとしていて、ところどころにどこか懐かしいサウンドが使われている。今風でお洒落とも言えるが、どこかで聴いたような気もする。乃木坂らしいと言えるのかもしれない。

歌詞は非常に素直な内容だ。しあわせは身近なところにあるが、なかなか見えない、気づかない。チルチルミチルの青い鳥のように、数多の作品で表現されて来た内容だ。タイトルの「保護色」という言葉選びはいかにも秋元康らしい。
大サビで「僕にできることは君にヒントを出すこと」と、急に人称が変わっている。それまではずっと自問自答のような形で展開して来たのに、唐突に「君」への語りかけになっているのだ。この部分だけは、秋元康から白石麻衣への贈る言葉なのかもしれない。

カップリング曲の『じゃあね。』は白石麻衣作詞で、彼女のソロ曲だ。卒業に当たっての思いが素直に歌われている。
「あの夏の歌声」「土砂降り」「あの花火」「あの歌を歌うまでは」など、乃木坂ファンならあのことかとピンと来るのであろうフレーズも盛り込み、心に残る卒業ソングなのだと思う。かつてのソロ曲『オフショアガール』でも思ったが、非常にしっかりした歌唱だ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする