小栗旬、二階堂ふみ、菅田将暉、橋本環奈ら14人の芸能人が「私も投票します」と、見る人に投票を呼びかけた動画が話題になっている。参加した14人全員の名前を知りたいと思い、書かれたニュースがないか探したが、見当たらなかった。AKB坂道関連ではAKB48卒業生の秋元才加が参加しているようだ。
若者の投票率が低い中、彼等の呼びかけは有意義だと思うし、これで少しでも投票に行く人が増えればいいと思う。
一方、少し違和感があったのが、「これまで芸能人が政治的な発言をすることは珍しかったが、・・・」といった報道のされ方だ。「投票します」「投票に行こう」という呼びかけは「政治的な発言」なのか?
「私は○○党を支持します」とか「○○○の政策には反対です(賛成です)」という発言なら、明らかに政治的発言で、確かに芸能人にとってそういう発言は憚られるだろう。いろんな考えのファンがいる中、特定の政治信条を表明すると反発されることも考えられ、支障がある。だから芸能人は表向き「ノンポリ」がいいのだろう。それは芸能人に限らず、会社員でも同じだ。会社でそのような発言や議論をすることは、多くの会社員は避けているだろう。私もそうだ。
でも、「投票に行こう」というのは、国民の権利の行使の勧めであって、特定の政治信条とは関係ない話だ。どんな政治信条の人にとっても共通の、反発されることのない主張だと思うのだ(国民の政治参加は無用で、絶対君主の独裁政治が望ましいという政治信条の人がいれば例外だが)。
誰でも小学校でクラス委員の投票をして、選挙と民主主義について学んだはずだ。それを思い出して実行しようというのは、「交通ルールを守ろう」「税金を払おう」などと同様の、当たり前の呼びかけに過ぎないと思うのだが。
そう思うのは私だけで、実は「投票に行こう」という呼びかけすら、政治的メッセージであって、芸能人がそれを発する事にはリスクを伴うのだろうか。投票に行かないファンが、そんな説教をされるくらいならファンをやめるとか、そういうムードがもしあるのだとしたら、恐ろしいことだ。
2001年、モーニング娘。は、『ザ☆ピース』で「選挙の日はうちじゃなぜか投票行って外食するんだ」と歌っていた。直接的に「投票に行こう」と呼び掛けている訳ではないが、選挙に子供を連れて行って外食して「大事なイベントなのだ」と教育する健全な家庭と、子供心にそんな家族を誇らしく思う気持ちが描かれている。そしてそのことが、デリバリーピザのLかMか迷うことや恋愛のときめきと同列に語られていて、ごく普通のこととして肩肘張っていないことが秀逸だ。作詞したつんく♂は、20年前に既にそんなメッセージを、さりげなく発していたのだ。
付言するなら、私は20歳以来、投票権のある全ての国政選挙、地方選挙、AKB選抜総選挙で、1回も棄権したことが無い。
若者の投票率が低い中、彼等の呼びかけは有意義だと思うし、これで少しでも投票に行く人が増えればいいと思う。
一方、少し違和感があったのが、「これまで芸能人が政治的な発言をすることは珍しかったが、・・・」といった報道のされ方だ。「投票します」「投票に行こう」という呼びかけは「政治的な発言」なのか?
「私は○○党を支持します」とか「○○○の政策には反対です(賛成です)」という発言なら、明らかに政治的発言で、確かに芸能人にとってそういう発言は憚られるだろう。いろんな考えのファンがいる中、特定の政治信条を表明すると反発されることも考えられ、支障がある。だから芸能人は表向き「ノンポリ」がいいのだろう。それは芸能人に限らず、会社員でも同じだ。会社でそのような発言や議論をすることは、多くの会社員は避けているだろう。私もそうだ。
でも、「投票に行こう」というのは、国民の権利の行使の勧めであって、特定の政治信条とは関係ない話だ。どんな政治信条の人にとっても共通の、反発されることのない主張だと思うのだ(国民の政治参加は無用で、絶対君主の独裁政治が望ましいという政治信条の人がいれば例外だが)。
誰でも小学校でクラス委員の投票をして、選挙と民主主義について学んだはずだ。それを思い出して実行しようというのは、「交通ルールを守ろう」「税金を払おう」などと同様の、当たり前の呼びかけに過ぎないと思うのだが。
そう思うのは私だけで、実は「投票に行こう」という呼びかけすら、政治的メッセージであって、芸能人がそれを発する事にはリスクを伴うのだろうか。投票に行かないファンが、そんな説教をされるくらいならファンをやめるとか、そういうムードがもしあるのだとしたら、恐ろしいことだ。
2001年、モーニング娘。は、『ザ☆ピース』で「選挙の日はうちじゃなぜか投票行って外食するんだ」と歌っていた。直接的に「投票に行こう」と呼び掛けている訳ではないが、選挙に子供を連れて行って外食して「大事なイベントなのだ」と教育する健全な家庭と、子供心にそんな家族を誇らしく思う気持ちが描かれている。そしてそのことが、デリバリーピザのLかMか迷うことや恋愛のときめきと同列に語られていて、ごく普通のこととして肩肘張っていないことが秀逸だ。作詞したつんく♂は、20年前に既にそんなメッセージを、さりげなく発していたのだ。
付言するなら、私は20歳以来、投票権のある全ての国政選挙、地方選挙、AKB選抜総選挙で、1回も棄権したことが無い。