• 2011/12/29 15:01
AKB48の生みの親、秋元康氏に聞く
http://jp.wsj.com/japanrealtime/2011/12/29/akb48%E3%81%AE%E7%94%9F%E3%81%BF%E3%81%AE%E8%A6%AA%E3%80%81%E7%A7%8B%E5%85%83%E5%BA%B7%E6%B0%8F%E3%81%AB%E8%81%9E%E3%81%8F/
40年近くも芸能界に君臨する秋元康氏には、すべてを知り尽くした印象がある。演歌の女王、美空ひばりの生前最後のヒット曲の作詞から、ニューヨークでオノ・ヨーコとの映画制作まで、55歳のポピュラー音楽プロデューサーは芸能界の全領域をカバーしてきた。
そんな秋元氏にとってさえ今年は当たり年だった。同氏の大ヒット作「AKB48」のおかげだ。前途有望な「研究生」も含め、現在は総勢92人。今年は数々の 記録を打ち立てた。今年のシングル売り上げトップ5は全てAKB48の曲で、秋元氏の作詞だ。また、最新ヒット3作はすべて発売日に100万枚のCD販売 を記録した。ヒットチャートをはじめとする音楽情報サービスなどを提供するオリコンによると、AKB48の今年の総売上高は160億円を超えた。
AKB48 の姉妹グループをジャカルタや台北で展開するなど、海外進出にも積極的な秋元氏。すべてを自ら仕切る超ハードなスケジュールのなかで、ウォール・ストリー ト・ジャーナルのインタビューに応じてくれた。客が7人しかいなかった結成当初の状況からいかにここまで来たのか。米国も含めた海外戦略や、どうすれば1 日で100万枚のCDが売れるのか、などの質問にも答えてくれた。
以下は、インタビューの要旨。
――AKB48について聞いたこともない米国の読者に説明するとしたら?
アメリカのタレントは、厳しい何千人、何万人のオーディションから才能、タレントを持った人がそこで選ばれている。厳しいレッスンをして、「完成形」となってからOn Broadwayでも Off Broadwayでもステージに立つ。一方で、AKB48はそうではなくて、まだ途中を段階から見せるというところが新しい。(AKBは)完成されていない。つまり、歌とダンスはまだ完璧ではない「途中」の段階からデビューさせ、ファンに応援してもらい、その成長の過程を目撃してもらう。それがAKB48なのです。
――AKB48は今、日本で人気の韓国のガールバンドなどとどう違うのか。
K-POPと言われるものとの大きな違いは、AKB48は「未完成」のアイドルであるという点。ここが根本的に異なる点です。
――AKB48のビジネスモデルが機能する理由は?率直に言って、発売当日に100万枚のシングルをどうやったら売れるのか。
僕がよく会議で言うのは「刺さるコンテンツじゃないとだめだ」ということ。「刺さる」というのは何かというと、釘が刺さるとか、何とかが刺さるというように、人の心をつかむことです。例えばAKBの劇場公演は最初(客が)7人しかいなかった。それを僕はぜんぜん気にしていなかった。むしろ、この7人が本当におもしろいと思ってくれたかどうか、この7人に刺さったのかどうかが気になった。本当に面白いと思ってくれれば、その7人から確実に広がっていくからです。AKBはファンの心に刺さるものを持っていたことが、この成功に繋がったのだと思います。
一番近いのは、野球の熱狂的なファン。野球の熱狂的なファンは、優勝がかかった試合をなんとしても見に行くと思う、そういうような気持ちじゃないか。
もっと近くにいって、「応援しているよ。この間よりダンスうまくなったね、歌うまくなったね。髪をもう少し切ったほうがいいよ」といいった関係を築ける。
ファンの皆さんもプロデューサーなのです。この連帯感が多分楽しいのです。もちろんCDがAタイプ、Bタイプある。でもそんなことは他のアーティストもやっている。でもそれだけでは売れないでしょう。
――何人くらいのファンが1人で何枚もシングルを買うのか。熱狂的なファンがAKBの成功に大いに貢献しているので、数字が示すほどの成功は納めていないとの批判もあるが。
CDが100万枚以上のセールスを達成しているが、ここで大事なのは、コアファンの人達以外にも、AKB48のことを楽しそうだと思ってもらうことができ、より広い層の人達を取り込んで興味を持ってもらってきている、という点です。
AKBが面白いのは、それぞれの土地で同じように女の子を16人、20人、30人集めてスタートすれば、そこにまたストーリーが、ドラマが生まれますよと。AKBのコンセプトというのは、ユニークなフォーマットです。僕は先のことは考えない。まず、人が集まればそこにビジネスが生まれる。
キーワードは今の時代「誰かを応援したい」ということ。誰かを応援することによって自分もがんばる。つまり応援することによって自分もがんばれる対象を作ったことがAKB48で一番面白いことじゃないかと思う。例えばディズニーのアニメでそれを見ると勇気が出る。
――通称「業界の鮫」の由来は?
いろんなところで火事が起きたとして、僕が毎回一番燃えているところにいるとする。世間は僕のことを「奇遇だね。いつも最前列で火事を見ているね」と言うが、これは運などではなく、僕がしょっちゅう火をつけていることに原因がある。
火がついた時にコントロールしないこと。どっちに広がっていくかを見る。
初めはやはり渋谷とか原宿をイメージをしていたが、たまたまそこにいい場所がなくて・・・たまたま「秋葉原にいい場所ありますよ」とか。当時秋葉原が人気出てきた、つまりオタク文化としての秋葉原がすごく熱を持って、ちょうど秋葉原が盛り上がっていた。これは面白いかなと思った。
――秋葉原にこだわる理由は?
完成されたものだけでは面白くなくて、完成する手前を見せようと。たとえば、映画の世界で言えば、ある時から、「メイキング」が見えるようになった。みんな、何が起きているかをちゃんと見たい。でも、それをなかなか見せない。でもそこで何が起きているのかをやはり見たい。そこで一番下手なのは政治でしょう。政治はどういうことでこういう結論が出たのか見せない。
――AKB48の日々の運営にどの程度関与しているのか。歌を書いたり、歌詞を書いたり、スタジオにも同伴するのか。
全部やっている。まずメロディーをつめ、1つのシングル曲を作るのに、有名無名問わず、だいたい1000曲ぐらい集める。1000曲を毎日ずっと聞いて、この曲をこういうアレンジしたい、こういうアレンジしたいという曲を作って、それに僕が詞を書いてまず歌を作って、それからこれのプロモーションをどうしようかとか、例えばテレビ番組はどうしようかとか、今ではオンラインゲームはどうしようかとか、グッズはどうしようかとか、全部をやっている。
――自身としては実業家なのか芸術家なのか。
プロデューサーだ。AKB48のプロデューサーだ。プロデューサーは何かというと、AKB48という建物を建てる建築家ということになる。建築するわけだから、この壁の色をこうしようかとか、窓の形をこうしようかとか、照明はこれじゃあ強すぎるとか、全部考える。家具が入ったら家具の位置も考える。業者の人、それぞれの専門家の人が入ってきたとき、そこの窓はそれじゃないんだよとか、そのカーテン違うとかがあるので、全部を見なければいけない。
――AKB48の形式でアジアではどんな展開が可能か。
地元でオーディションをやって、地元の「ジャカルタ48」「台北48」をつくる。彼らは自分たちの言葉で歌い、自分たちに近い人たちがパフォーマンスするわけだから絶対人気がでる。そして、ジャカルタ48は今度は台湾でやりますよとか、台北48がジャカルタでやりますよとか、ぐるぐるまわって、最終的にはアジアの1番を決めるアジア版の総選挙をやって、みんなが見たい組み合わせを見る。日本のだれか、台湾のだれか、ジャカルタのだれかを集めたグループを見たいといったときにアジアが1つになる。そのころにはアメリカもイギリスもあれはなんだと、不思議なものがはやっているというふうになるんじゃないかと思う。
――誰もしくは何に刺激を受けているのか。
一番のキーワードは、知らないものに対するどきどき感。人はどんどん知らないものは無くなっていく。子供のころは知らないものだらけ。だから何を見てもどきどきする。大人になるとどんどんどきどき感がなくなる。僕が心がけているのは、例えばAKB48でもなんでもそんなもの見たことがないっていうものが一番どきどきする。こういう仕事をしているので、いまだに子供のようにどきどきしていたいからじゃないかと思う。
――西洋のアーチストで最も称賛しているのは?あるいは、コラボを考えるとしたら?
やっぱり、レディー・ガガがすごいと思う。ただ曲や詩がいいだけじゃ売れなくて、どれだけ時代を作るか、「movement」になるかだと思う。例えば、日本に来たときに彼女はエルメスのバッグを持ってきたが、まずあんな反体制な人がエルメスなどというコンサバティブなバッグを持っていること自体が面白い。さらに、日本の女の子にそのバッグにいたずら書きをさせ、それをかっこよく持っている。昔から大切にしているものに対して落書きをして、それをかっこよく持つということを考えたプロデューサーあるいはレディー・ガガというのが今の時代を象徴して一等賞を取れる。
――AKB48のコマーシャルは男性をターゲットにしているようだが、男性ファンを標的にしているのか。
そんなことは全く無い。火をつける時(一番始め)にはターゲットが必要だが、いったん火がついたらその勢いに任せるだけ。それは後、風が吹くまま。だから、全然AKBが男性ターゲットにCMをやろうなんて・・・むしろ何でもいい。AKBだけが出てれば良いというCMはやらず、AKBが出ることによって何かが起きるCMをやる。それがまたネタになって広がっていくという仕組み。だから、CMとしての何か燃える燃料がなかったらやらない。
――まず、どの層をターゲットにしていたのか。
もちろん、アイドルが好きだという人達。だから秋葉原の小さな小屋で若い女の子達が歌って踊って楽しいレビューを作る、「それが面白い!」という人達。最初に確かにCDを2枚、3枚買ってくれたのはそういう人達だった。重要なのは、今やAKBファンの95%が1回も劇場に行ったことが無い、行きたくても行けないという人達だということ。たとえば、皆キリスト教でエルサレムまでなかなか行けない。でも近くに教会があったらお祈りが出来るようになる。それは、もしかしたらインドネシアのジャカルタかもしれないし、台北かもしれないし、皆、もしかしたら総本山である秋葉原の劇場に来て見たいんだけど、それだけじゃなくて近くにこんなに素敵なものがあると、ここでやりたいという風に思うんじゃないか。
――AKB48のファンの多くが男性のようだが、こうしたグループを特にターゲットとしているのか。
ターゲットにはしない。僕は40年近くプロジュースしているが、そんなものをやるのは難しい。だって押し付けられている感じじゃないか。「あなた、こういうのが好きでしょう」と。大事なのは、火がついた時にコントロールしないこと。どっちに広がっていくかを見る。AKBはオールラウンド。全然どこかに偏っていない。男の子は普通の異性として疑似恋愛として、その可愛い、それからもうちょっと上の世代は応援したい、「自分の妹のように応援したい」「自分の娘のように応援したい」。ティーンエイジャーは恋愛対象で応援したい。AKBのファンの女の子は「自分もああいう風になりたい」「自分もああいうステージに立ちたい」と思う。
――10代の女の子たちがミニスカートや学生服を着ているAKB48のイメージは、米国民には奇妙に映る可能性もある。多くの人は、これは女の子に力を与えるイメージではないとみなす可能性もある。それについてはどうか。
例えばアメリカのショービジネスの人達に「これはアメリカでは当たらない」と言われたら自分は何よりもチャンスだと考える。当たるわけない、と考えられているものの中に必ずヒットが生まれる。エルビス・プレスリーは腰の動きがだめだと言った国だから、そういうのはあると思う。でも、そういう中にかならずヒットが生まれる。ビジネスマンだったらリスクを考えるけど、僕はビジネスマンじゃないから、クリエーターだから、それは最大のチャンスだ。
――AKB48は東日本大震災の被災者向けのチャリティーコンサートなどを開いているが、東日本の復興についての考えは?
一番は日本が東北と共生しなくてはいけないと思う。痛みを抱えながら、痛みを抑えてうずくまっていてはいけない。痛みを抱えながら、痛みを忘れてもいけない。痛みを抱えながら、どれだけ立ち上がるかということ。たかがアイドルかもしれないが、それでもできることがある。AKBが日本を救うなんてことは何も思っていないが、AKBですらできるんだから他の企業や他の人達がもっと頑張らなきゃいけないのではないか。
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2011/12/28/the-man-who-made-akb48/
By Kenneth Maxwell and Andrew Joyce
In his nearly 40 years in showbusiness, Yasushi Akimoto has seen it all. From writing the last hit for enka legend Hibari Misora before her death, to making a movie in New York with Yoko Ono, the 55-year-old pop producer has covered all the bases.
But even for Mr. Akimoto, 2011 has been a banner year, thanks to his biggest creation — AKB48. The girl group, with a total of 92 members currently, including up and coming “research students,” has rewritten the record books this past year. All five best-selling singles this year were AKB48 songs, with lyrics by Mr. Akimoto. The last three hits sold a million CDs each on their first day of release. According to chart compiler Oricon, AKB48 grossed total sales of about $215 million in 2011.
On the cusp of plans for a major expansion of his project overseas, with sister groups in cities like Jakarta and Taipei, Mr. Akimoto sat down for a rare interview with The Wall Street Journal on the 26th floor of a block overlooking Tokyo’s Imperial Palace Gardens.
Shrugging off the odd sign of tiredness from the hectic schedule that coming with retaining personal control of all things AKB48, the producer discussed the origins of the group, gave his take on why it’s grown from a first audience of just seven people, mused on prospects for exporting his project far and wide, possibly including the U.S., and answered the key question:
How do you sell a million CDs in a day?
An abbreviated transcript of the interview follows.
How would you explain AKB48 to American readers who have never heard of them?
In America, performers are chosen through strict auditions of thousands of people, and those with the most talent have to go through difficult lessons and coaching before they’re “complete” and can finally stand on the stage. AKB48 girls are “unfinished.” In other words, they’re still not very good at singing or dancing. The fans are supporting the girls and cheering them on as they gradually get better – as they become the finished article – that’s what AKB48 is all about.
How does AKB48 differ from some of the Korean girl bands and other idol groups that are currently popular in Japan?
The biggest difference with K-Pop is the fact that AKB48 are “incomplete.” “Complete” means these groups make their debut after they have auditioned and practiced, but AKB48 are unpolished and fans can watch them progress—that’s the difference.
Why does the AKB business model work? In basic terms, how were you able to sell one million singles on the first day of release?
I often say we need to have content that is striking. What do I mean by that? It’s something that quickly grabs hold of you and doesn’t let you go. At first, there were only seven people in the audience at the AKB theater [for the band's first-ever show in its own purpose-built theater], and I wasn’t worried at all. All I wanted to know was whether those seven people liked what they saw. If they really liked it and were impressed, then I knew the number of people would grow. AKB48 are different from other ordinary artists in that they provoke this kind of feeling. That is one major reason why they have become so successful. I think the closest comparison is with die-hard baseball fans – they go to the key games no matter what it takes…it’s the same kind of feeling with AKB48. You can tell your favorite girl that their dancing has improved, or their singing has got better, or that they’d look better with short hair. The fans are also a part of the production team for AKB. That sense of solidarity, of being on the same team, is why it’s fun. Of course, having multiple types of CDs may be part of the reason why AKB catches peoples’ attention…but lots of artists do that. That alone would not make the CDs sell.
Many fans buy multiple copies of AKB singles to try to improve the prospects of their favorite members. Some people say this means the band’s success is not quite what it seems – that a core group of fans are responsible for much of the success. What do you think about this?
To sell one million singles it’s not enough just to have a core group of fans who each buy multiple copies. Of course there are fans that buy a lot of singles, but the important thing is that people who don’t know anything about AKB start to take notice, think it looks like fun and
buy the singles too.
How did you come by the nickname of “the shark of showbusiness”?
When a fire sparks, I’m always to be found where it’s burning the strongest. People see me always at the front, always in the front row, and they think “Wow, that guy must be lucky.” But it’s not luck…I am actually the one lighting these fires. Once the fire is lit, I’m not trying to control it…I watch how it moves and spreads, and handle it depending on each situation. The wind always changes its direction.
Why Akihabara?
At first, I had the idea of starting something in Shibuya or Harajuku but, there weren’t any good venues there. I was told about a good spot in Akihabara. At that time Akihabara was starting to gain wider popularity… as an area known for otaku culture it was becoming ‘hot’…so I thought that would be interesting. At first, I wasn’t thinking about the number of members. Primarily it was an experiment –to see what would happen if I created a theatre and held a revue on a daily basis. From the beginning I thought a lot about what to name the group. Something like, for example, “Cherry Pie” would have sounded too much like other groups. Besides, AKB48 was still in its development stage. You often see cars that are still in development with names like AZ-9 or something — I wanted a name with a similar effect…an inorganic feeling.
How involved are you in the day-to-day running of AKB48? Do you write the songs? Lyrics? Are you in the studio?
I do everything. I listen to a lot of songs everyday and think of how I might arrange certain songs. Then I write the lyrics. From there I think about how the song should be promoted, or what to do for television programs, or what to do about online games or merchandise. So I do everything.
Are you a businessman or an artist?
I’m a producer; I’m the producer of AKB48. It’s like being an architect designing a building. I think about what color the walls should be, what shape the windows should be, and also the lighting. I think about where the furniture should be placed. Of course, various specialists get involved to help with the building, but I still have to watch carefully and say “That’s the wrong window,” or “Those curtains are wrong”… I have to watch everything.
What kind of development is possible in Asia for the AKB48 format?
I’ll hold auditions locally for groups like Jakarta 48 and Taipei 48. They will sing in their own languages and the audience will see people similar to them perform. It will definitely become popular. Then Jakarta 48 will perform in Taiwan, and Taipei 48 will perform in Jakarta. They’ll visit various places in Asia. Finally, there could be an Asia version of the election to see who is the most popular in Asia [regular elections among fans who buy AKB48 CDs select which members are rated the most popular]. By then America and England would take notice and may start to think that something extraordinary is happening here.
Who/what are your inspirations?
The most important thing is excitement for something new. As we get older, we are surprised by fewer and fewer things, but as children we are constantly amazed. That excitement becomes less frequent as we grow up. What I try to do is make something new, like AKB48, and try to capture that special kind of excitement. That’s my job…to create that feeling of excitement we have as children.
Which western artists do you most admire, or would like to collaborate with?
I think Lady Gaga is impressive. Just having good songs or lyrics won’t sell CDs, but rather how much buzz you can create…whether you can define current trends. When Lady Gaga came to Japan, she brought a Hermes ‘Birkin’ bag. That in itself is interesting – that someone with an anti-establishment attitude would carry such a classic, conservative bag. But she had also written a message to her Japanese fans, in Japanese, on the bag in marker pen. I thought that was really cool…to graffiti such an expensive, traditional bag. The producer, or maybe it was Lady Gaga herself, who came up with that idea really understood the current times. Just having good music alone is not enough.
The commercials that AKB48 appear in seem to be targeting men? Are you targeting male fans?
Not at all. When it started I needed a target, but once the fire was lit I just let it burn. It’s up to the direction of the wind. I’m not trying to specifically target men through the commercials that AKB48 appear in…rather, anything is fine. But it’s not enough just to have AKB48 appear in a commercial…I do things that are new, that are likely to create an impact. That’s how it grows and develops. So the commercial needs to add fuel to the fire.
At first, what kind of people did you target?
Of course, I targeted the kind of people who like ‘idols.’ That’s why I made a small theater in Akihabara, with young girls singing and dancing in a revue. I targeted people who would find that interesting and fun. Certainly at first those kinds of people were buying two or three copies of the CDs each. But the important thing is that 95% of AKB48 fans have never been to the theater…even if they want to go, they can’t. It’s like Christians; they can’t really visit Jerusalem, but they are still able to pray at their local church. That might be what JKT48 in Jakarta will be like, or in Taipei. Those fans want to come and visit the “head temple” in Akihabara, but that’s not the whole of it – they also have a great local version that they can support.
A lot of AKB48 fans do seem to be men. Is that a group that you are particularly looking to target?
I’m not targeting anyone. I’ve been in this business for nearly 40 years, and I’m telling you that you can’t do it like that. It would be too forced…you can’t tell people what they like. The important thing is that, once the fire is lit, I’m not trying to control it…I watch how it moves and spreads. AKB48 have all-round appeal. There’s no bias on one side or another. Boys like them because they think the girls are cute and fall in love with them. Slightly older men want to cheer them on and support them, as they would their little sisters or daughters. Girls who like AKB48 want to be like them…they want to be on the same stage.
For people in the U.S., the image of AKB48 may seem strange: Teenage girls dressing up in miniskirts and school uniforms. Many people may think that this is not an empowering image for girls. What do you think about this?
Some people in America might say that AKB48 would never work there, but to me that is an opportunity. They think the only things that can succeed are the things that they are already doing. America is the country that said Elvis Presley shaking his hips was bad…so it’s clear that this kind of view will be there. But when people think “this will never work”– that is precisely when you can make a hit. Businessmen might think about such risks. But I’m not a businessman, I’m a creator, and so I see this as a big chance.
AKB48 has performed in charity concerts to help efforts to provide relief for victims of Japan’s March 11 disasters. Do you have any thoughts about how Japan can recover?
First of all I think Japan has to stand together with Tohoku. We shouldn’t buckle under the pain. But on the other hand we shouldn’t forget that pain. What matters is how we can rise again with this pain. AKB48 may just be an idol group… I don’t for a minute think that they can save Japan… but I think there are things they can do. So other businesses and individuals can do their bit too.