Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

はじまりのうた

2015-03-02 10:58:45 | 映画
今回は映画「はじまりのうた」について。



これ、僕が好きな「ONCE、ダブリンの街角で」の監督さん、ジョン・カーニーの作品で、出演はキーラナイトレイ、マークラファロ、マルーン5の色男アダムレヴィーン(笑)。
音楽が話題になっていたので、ぜったいに観に行きたかった作品です。

ここで内容を・・・




ミュージシャンの恋人デイヴ(アダム・レヴィーン)と共作した曲が映画の主題歌に採用されたのを機に、彼とニューヨークで暮らすことにしたグレタ(キーラ・ナイトレイ)。瞬く間にデイヴはスターとなり、二人の関係の歯車に狂いが生じ始め、さらにデイヴの浮気が発覚。部屋を飛び出したグレタは旧友の売れないミュージシャンの家に居候し、彼の勧めでこぢんまりとしたバーで歌うことに。歌い終わると、音楽プロデューサーを名乗るダン(マーク・ラファロ)にアルバムを作ろうと持ち掛けられるが……。


と書いてあります(笑)。


実は、ONCEは映画館で観ていなかったんです。あとになってからDVDで観たんですけど、それにはまってしまって、ブロードウエイのミュージカルまで観てしまうまでに(笑)。この監督の世界観とか、男女の微妙な関係とか、すごく好きになったんです。

今回も、なんとなく大まかなストーリーというか、流れはONCEと似ているのですが、歌が良いのと、なんといってもニューヨークの風景が良いんです。

キーラナイトレイが、ヘタウマな歌を披露しています。これも味があって良いし、僕が良いなぁと思ったシーンが、小さなバーで一人グレタが歌っているとそれを観ていた、ダン(その日は一緒に仕事をしてきた仲間から解雇を通達されてしまって、どん底の中なのです)にはピアノやベース、バイオリンによるアレンジが聞こえてくるところなんです。透明人間みたいに勝手に楽器が演奏されていく演出はかわいくって好きです。

あと、バンドのメンバーとゲリラ的にいろんなニューヨークの街角で録音していくシーンも良くて、そこで遊んでいる子供にコーラス頼んだりと、これもかわいい演出です。




ダンには別居している奥さんと娘がいて、この娘とグレタが仲良くなっていき、彼女がギターを弾けるというところから、一緒に演奏していくところも、すてきです。そのシーンではダンも一緒に仲間として演奏するし、奥さんも来て、家族の再生もこの映画では描かれます。

あと、グレタとダンが自分のスマホに入っているプレイリストを披露しあうシーンも大好きです。ひとつのイヤホーンジャックをふたつにわけるアダプターをつけて、一緒に歩きながら音楽を聴くんですけど、音楽を聴きながら風景を眺めると特別なシーンに変わるっていうせりふがあり、そこにとっても共感しました。僕も普段から音楽を聴きながら歩いていて、「これって映画みたいだなぁ」って思いながら景色をみることがよくあります。このシーンはツボでした(笑)。

グレタとダンがちょっと良い仲になるのかなって思わせる演出も、ONCEと同様、うまいです。

ゲイ的には、マークラファロが最初、だらしなく毛深いおっさんだったのが、だんだん音楽を作っていく過程でかっこよくなっていくのが良かったなぁ。マルーン5のアダム・レヴィーンは僕はまったくタイプじゃないので、興味なしです。歌はすきですけどね。ちなみにグレタの友達を演じたジェームズ・コデーンの方がガチムチ好きのゲイには良いかもしれません(笑)。タンクトップでピアノをグレタの後ろで弾く姿もかわいいですよ。





ラストは、しっかりハッピーエンドだし、あたらしい音楽配信の姿も見られるし、僕は大好きな映画です。

DVDを買っても良いと思ってます。






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