Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

グランドピアノ狙われた黒鍵(ネタバレ注意)

2014-04-01 13:22:01 | 映画
今回は映画「グランドピアノ狙われた黒鍵」について。




主演はイライジャウッド、監督はスペインのエウヘニオ・ミラという人。なんとこの映画で使われている超何曲と言われる「ラ・シンケッテ」の作曲者でもあるんですね。設定が面白そうだったので観に行ってきました。


ここで内容を・・・




世界屈指の若き天才ピアニストのトム(イライジャ・ウッド)は、およそ5年ぶりの復帰公演のためシカゴ空港に降り立つ。彼は人気女優の妻エマ(ケリー・ビシェ)に励まされながら、今は亡き恩師の追悼コンサートへの参加を決めたものの、すぐに後悔し始める。トムは観客で満席のホールを前に尻込みするが、勇気を奮い立たせてステージへと上がり……



と書いてあります(笑)。



5年前の「ラ・シンケッテ」の演奏で失敗したトムは、それがトラウマとなってステージに立てなくなってしまうんですが、女優で妻の力を借りて、なんとか復帰のコンサートを行うことになります。そこでは、「ラ・シンケッテ」を演奏する予定ではなかったのですが、スタッフから渡された楽譜には、「ラ・シンケッテ」を弾かないと、殺すと書かれています。しかも1音でも間違えばその場で殺すとの内容です。最初は冗談と思うのですが、レーザーの標的が自分の手にあったっていること、休憩時、ステージに銃弾が撃たれること(サイレンサーで観客はわからず)から、本当だと認識します。犯人と直接会話ができる装置を耳につけ、指示通りに動くトム。
犯人の目的は?
観終わってみると、ヒッチコックに対してのオマージュ的な作品だったと感じました。カット割りや編集、巻き込まれていくシチュエーション、会場でおこる殺人、ヒッチコックを彷彿させます。

でも、クラシックのコンサートって考えると、ありえないことばかり(笑)。通常ピアノはオーケストラの前ですが、このコンサートではオーケストラの後ろに高い台があってそこにピアノがあります。だから、曲の途中でもちょっと会話ができたり、途中で抜け出すなんてことができるのですが。

サスペンスとしてみれば、なかなか良くできた作品だと思いました。スピード感もあり、時間も1時間半くらいですから、だれるいことはありません。

イライジャウッドの、あのおどおどした感じ、とても良いですよね。

僕は好きな作品です。興味があればご覧になってみてください。



ここからはネタバレです。ご覧になっていない方は接待に読まないでくださいね。














で、この犯人の狙いがなんなのかが、すごく気になるでしょ(笑)。


ここで重要になるのが、この恩師の「ピアノ」なんです。このコンサートはトムの恩師の追悼コンサートで、彼が持っていたピアノを使用するというのが、第一の条件。


次に超何曲で現在のピアニストの中では、トムしか弾くことのできない「ラ・シンケッテ」を1音も間違えないで弾くことが第2の条件。

犯人はこの二つの条件がそろうと、恩師の隠し財産の「鍵」を手に入れることができると知っている、ピアノを改造した鍵職人だったのです。

わかってみれば、「なぁーんだ」ですよね。

でも、それがわかるまでに、ピアノを弾きながらメールするとか、妻の友人が殺されちゃったりとか、いろいろハプニングが起きるわけです。

ラストは、客には絶対わからない形で、最後の1音をちがう音で弾くトム。

彼には、妻に観客の前で歌わせることで、観客に注目させて妻を守る作戦をたて、直接犯人と接触することになります。

ここで、やっとジョンキューザックが登場します。彼はほとんど声だけの出演。

ここまでくると、もう犯人は最後死ぬんだなとわかりますよね。

そして、ステージの上からピアノの上に落下して死ぬ犯人。

ラストシーンは壊れたピアノをもう1度弾いていくと、中でカギが動きだし・・・

というところでおしまいなんです。


他の人のレビューでは、イマイチとか面白くないという意見もありましたが、僕はけっこう楽しめました。


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