金の冠 稚児華やか 向日・石塔寺「花祭り」

2013-05-04 15:12:58 | 祭 carnival
 釈迦(しゃか)の誕生を祝う「花祭り」が3日、京都府向日市鶏冠井町の石塔寺で営まれた。華やかな衣装に身を包んだ稚児行列や京都府無形民俗文化財に指定されている「鶏冠井題目踊り」の奉納、笛の演奏などが繰り広げられた。

 稚児行列は、午前11時に石塔寺近くのスーパーを出発し、寺まで15分ほどをかけて西国街道の約500メートルを練り歩いた。

 武田幸弥住職(61)らが題目を唱えながらうちわ太鼓を鳴らし、幼児から小学生までの子どもたち20人がゆっくり進んだ。金の冠をかぶって華やかな衣装を身につけた稚児に、沿道の人たちが声援を送った。

 本堂の「鶏冠井題目踊り」では、地元住民でつくる保存会のメンバーが紺の着流し姿で扇やすげがさを用いて、独特の優雅なしぐさの舞を披露した。日蓮の孫弟子が鎌倉時代にこの地で布教し、日蓮・法華の教えに歓喜した村人たちが踊り出したという故事を伝えた。

 長野県在住で自然と調和した音楽活動に取り組む笛奏者森田梅泉さんも本堂で、フルートや笛を用いて優しい音色を奏でた。森田さんはこの後、市民会館(同市寺戸町)で市民グループが主催する演奏会に出演した。

【 2013年05月04日 09時28分 】


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