間伐材を公共建築に活用 長岡京市、西山森林整備で

2013-05-09 09:42:12 | 木 plants
 長岡京市が、西山の森林整備で出た間伐材の活用に乗り出している。木材を収入源に成り立たせるための取り組みの一環で、これまでに市立保育所の内装材や市役所の部署名を示すプレートに取り入れた。今後もベンチや建材などへと利用拡大を図っていく考えだ。

 市内の西山は人工林が約120ヘクタール、雑木林が約500ヘクタールに上るが、木材価格の低迷やまきの利用減少で管理が困難になっている。

 市は市内産木材の需要を増やし、整備を担う森林組合の収入拡大に結びつける必要があると判断。2011年に公共建築物での木材利用を促進する基本方針を京都府内の市町村で初めて制定した。

 手始めとして、深田保育所(同市野添)の耐震化工事に伴い、西山で間伐したヒノキを内装材に利用した。ホールや保育室、職員室の壁に約1400枚の板材が張られ、樹木ならではのぬくもりで園児を包み込んでいる。

 このほかにも、市議会議場の看板や市役所の部署名プレート、市役所受け付けの腰板に用いた。今後は西山公園体育館(長法寺)のテーブルや椅子、八条ケ池水上橋(天神)のリニューアル、学校の室内材などへの利用を検討している。

 市農林振興課は「加工費や販売価格がどれくらいになるかを見極め、将来は森林組合が事業を行うための収入源に結びつけていきたい」としている。

【 2013年05月05日 11時19分 】


最新の画像もっと見る

コメントを投稿