33年計画で描く祇園祭山鉾、「折り返し」で作品展 京都・宇治

2018-07-16 11:55:35 | 会 party

 祇園祭の山鉾をテーマに、1年に1点ずつ油絵を制作している会社員杉森康彦さん(46)=京都府向日市=の「中間発表展」が10日、母校である宇治市五ケ庄の京都芸術高(旧京都高等工芸学校)で始まった。17基の山鉾や人々の様子を臨場感豊かに表現した作品がそろっている。

 杉森さんは2001年、宵山の夜に鶏鉾前を偶然通りかかって駒形提灯の美しさに魅了され、F100号(縦162センチ、横130センチ)のキャンバスに描いた。以来、一つ一つの山鉾を描く「祇園祭33年計画」に取り組む。

 今回は折り返しを記念し、関連作を合わせ計20点を初めて公開する。巡行中の長刀鉾はノスタルジックな印象になるよう全体的に青みがかり、綾傘鉾は棒振り囃子(はやし)の実演を前面に、霰(あられ)天神山は雨にぬれる幻想的な一枚に仕上げた。

 杉森さんは祭りの期間中に周囲をくまなく歩いて対象と構図を決め、半年~10カ月ほどかけて仕上げるという。「作品を通して、独特の湿気やお囃子の音色を含め、その場にいるような感じを味わってもらいたい」と話している。入場無料。16日まで。午前10時~午後5時。同高0774(32)7012。

 

【 2018年07月11日 16時00分 】



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