
同神社は、奥海印寺地区と長法寺地区の氏神として地域住民に親しまれている。毎年、3月の春の大祭や11月の新嘗祭(にいなめさい)などを、氏子らが執り行っている。
最初にさい銭が盗まれたのは、昨年3月上旬。境内にさい銭箱が転がっているのを、参拝に来た地元の人が見つけた。社殿を覆っている建物の壁面にある縦格子の一つが壊されていたことから、誰かが狭い格子の間をすり抜けて内側に侵入し、敷居の木にさい銭箱を固定しているボルトなどを外した後、再び外に出て、さい銭箱をひっくり返して硬貨や紙幣を盗んだとみられるという。
事件を受けて、境内に防犯カメラを設置したが、昨年9月中旬、同じ手口で盗難被害が発生。さらに、10月にも上旬と中旬に2回被害があったが、そのうち1回は未遂だった。
防犯カメラにはいずれも、背格好や所作などから同一人物とみられる年配の男性が映っていた。似たような特徴の人物が神社近くを歩いているのを見かけた住民もいるという。
氏子らは、向日町署に被害届を出すとともに、人の動きを察知して光るライトを設置したほか、簡単に取り外せないよう、さい銭箱を固定するボルトを交換して南京錠も取り付けた。社殿を覆っている建物の扉の錠前も南京錠に取り換えた。
氏子総代代表の多貝茂さん(72)は「みんなが大切にしている神社。建物も壊されており、許せない。できるだけ見回りをするなど、二度と被害に遭わないようにしたい」としている。
【 2016年01月29日 12時49分 】
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