絵を描く最中のけが女性、不屈の人物画 京都で初の個展

2018-04-15 09:57:21 | 民 people

 抽象画を描く最中のけがで足が不自由になった京都府長岡京市の女性が、人物画にジャンルを変えて創作を重ねた成果を披露する初の個展が13日、バ ンビオ1番館(同市神足2丁目)で始まった。国内外の有名女優やモデルの肖像画を中心に約150点を並べ、「頑張れば道は開けていく」と思いを込める。

 まきむらゆうこさん(58)。フェイスブックで知り合った画家の勧めで、3年前に抽象画を始めた。展覧会で入選を重ねたが、2016年2月、自宅でキャンバスの位置を安定させようとした際に転倒。足首など左足を5カ所骨折した。

 神経も傷めて痛みは引かず、満足に歩けなくなった。今もつえが手放せない。「大型キャンバスで迫力のある抽象画は描けない」と考え、水彩に鉛筆、色鉛筆などで人物の描画に挑戦し始めた。「落ち込んだら絵を描いていた」と振り返る。

 創作に没頭する日々を続けている。完成作品は、写真共有アプリ・インスタグラムに投稿し、フォロワー(登録者)は8千人を超えた。個展初日にはファンが各地から訪れた。

 会場には、繊細な筆致で明暗や色を付け、髪の毛の流れから肌の質感まで丹念に描写した作品が並ぶ。米国の人気歌手アリアナ・グランデさんや安室奈美恵さん、女優の水原希子さんやオードリー・ヘプバーン、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーなど、顔ぶれは多彩だ。

 まきむらさんは「絵は希望。足を悪くしても、違う道で幸せを見つけた。挑戦する姿を伝えたい」と話す。入場無料。15日午後5時まで。

【 2018年04月14日 11時06分 】



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