観音堂の仏20年ぶり一堂に 平等院で特別展「不動明王」

2018-04-15 09:59:04 | 会 party

 平等院(京都府宇治市宇治)の観音堂や不動信仰にまつわる特別展「不動明王-激動の時代を見守った仏」が13日、境内のミュージアム鳳翔館で始まった。修理を終えた不動三尊像をはじめ計20点を展示している。

  鎌倉前期に建てられた観音堂(重要文化財)は、老朽化で2014年に一般公開をやめ、翌年に宇治市指定文化財の不動三尊像を修繕した。その過程で、脇侍 (きょうじ)である二童子像の足ほぞから墨書が見つかり、正保3(1646)年に当代屈指の京仏師・吉野右京が制作したと判明した。

 右京は相国寺(京都市上京区)や龍安寺(右京区)などにも作品を残した仏師。

 このほか、持国天と多聞天が極彩色で立体的に描かれた観音堂厨子(ずし)扉絵や最勝院不動堂所在の不動三尊像、最勝院と浄土院伝来の大判古図なども並ぶ。

 鳳翔館には1999年に修理された観音堂本尊の十一面観音立像(重文)が常設展示されており、神居文彰住職は「観音堂の仏たちが20年ぶりに一堂に会することになり意義深い」と話している。6月29日まで。拝観料が必要。5月16日から一部、展示内容を替える。

【 2018年04月14日 13時17分 】



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