手話普及30年、京都・向日の団体表彰

2016-01-17 17:39:05 | 賞 prize
 京都府向日市の手話サークル「あすなろ」がこのほど、ボランティア功労者として厚生労働大臣表彰を受賞した。30年以上にわたり、耳の不自由な人を含むメンバーが学習会などを通じて交流を深めたり、手話の普及に取り組んだりしている実績が評価された。

 「あすなろ」は1982年、市内の小学校に耳の不自由な保護者がいたことがきっかけで、同市上植野町の住民が立ち上げた。

 会員数は約20人で、月3回学習会を開いている。「楽しく学ぶ」をモットーに、会員全員が順番に手話で最近の出来事を伝え合い、伝言ゲームも交えて単語を学ぶ。堅苦しい雰囲気ではなく、和気あいあいとしている。

 設立時からのメンバー山村照子さん(76)は「手話教室はあったが、受講した後の受け皿や交流の場がなかった。手話を定着させようと活動してきた」と振り返った上で、「受賞は予期していなかった。手話が特別視されず、普通の言葉になってほしい」と願う。

 市内の小学校などで出前授業を行い、手話の普及に力を注ぐ。岩田紀子会長(57)は「伝えたい気持ちがあれば、耳の不自由な人にも伝わるということを多くの人に知ってほしい」と話している。問い合わせは市社会福祉協議会ボランティアセンターTEL(932)1961。

【 2016年01月17日 10時31分 】


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