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マルガリータのつぶやき

フォトジェニックな「趣味の記録」:マルガリータの庭、国内海外の旅、グルメ、美術・音楽・映画、自分勝手流読書、etc

佐野眞一 『津波と原発』

2011-07-04 21:17:29 | 本 MEMO
新聞広告で見て、馬場の芳林堂の震災コーナーでやっと手に入れました。

        

佐野眞一、ノンフィクション作家、“『東電OL殺人事件』で東京電力の実相を暴き”
東京電力のエリート女性社員の夜の顔を追いつつ、東電体質まで言及、
発表当時、その衝撃的内容から、あちこちで紹介され話題になりました。
印象に残る分厚いハードカバー本で、時を隔てて再読、再再読したものです。

自分の視点、取材を第一に、しつこく、執拗に追いかけていくスタイルは、読むほうも途中で降りられなくなる。
団塊の世代(1947年東京生まれ)特有の粘り腰?

その期待は裏切られず…
 第一部 日本人と大津波 (「G2]に発表のルポに加筆)
 第2部 原発街道を往く 
     第一章 福島原発の罪と罰 (「週刊現代」発表の同題ルポに大幅加筆)
     第2章 原発前夜 原子力の父・正力松太郎
     第3章 なぜ「フクシマ」に原発は建設されたか

大病後の万全でない体調で、出かけていく気になったのは、
 ・著名人のコメントに怒りを覚えた。
 ・現地を見ずに感想だけ述べるのは、ノンフィクション作家の資格なしと思った。
 
そして、「取材経験を積んできた私だからこそ~」の自負通り、
「何の構想もあったわけでもない」なか、「出たとこ勝負」で、これだけのルポを書いてくれた。

後半に行くほど、つまり、書き下ろし部分の読ませ方はさすが、
巻末の主要参考文献も親切ていねいで、知的好奇心を刺激されました。
読み終わって、次へ進む道が見えてくる本は、読書冥利につきます。

  追~ 今日、月曜日発行の「週刊現代」より
    

追~ 7月10日の日経新聞書評より
  
  


        

「自宅の書棚」

2011-06-30 17:59:33 | 本 MEMO
6月もついに30日、5月26日に始まった庭の工事ですが、やっと昨日、大体のところが終了。実に34日。
それにしても、こんなに工期が長くなるとは、
それに4回目のお付き合いの会社と思えないトラブル続きはどうしたものか。

マア、ぼやいていても仕方がない、今日は体調もよいが、朝からわが部屋は30℃超、
暑くなる前から28℃で空調設定し、巣籠り、骨休みの一日にしました。

今朝の新聞折り込みの冊子、THE NIKKEI MAGAJINE STYLE  特集「書斎のある生活」をぱらぱら、朝刊本紙で注目したばかりの Yチェア を発見したり、書斎家具の記事を読んだりしているうちに、

       

以前、悩んで買った(3830円!) 『自宅の書棚』 副題“本のある暮らし。本をインテリアとして生かす”
(産調出版) をまた眺め始めました。

    

裏表紙の文言に“リフォームやインテリアデザインを考える時、いつも忘れられがちなのが、この「本のスペース」です。”
日々増え続ける本を、いかに収納、ディスプレイするかは、私にしても切羽詰まった問題です。

   マンション住まいの時などは、あふれかえる本に、
   「本を捨てろ~
   「本を捨てるんなら、その前にあなたを棄てる~」…(笑)(笑えない?)
        

英国ゆかりのデザインと考え方は、北欧調の機能一点張りとは一線を画し、アメリカ的軽さとも違うアイデアの数々。
見ているだけでわくわくしてきます。

       

私の蔵書数から考えても「ホームライブラリー(図書館)」の項に目が向かうのですが、

   

 同時に、頭の片隅では、こんなんでは収まらない?という懸念がムクムクと~

    追~  最終解決には、蔵書のための小屋を建てるしかないですが…「TOMOTOMO文庫」は困ります
 

曽野綾子『晩年の美学を求めて』

2011-06-16 06:31:29 | 本 MEMO
曽野綾子、カトリックにして、旅行家、小説家、最近は一連の老年学でヒットを飛ばしています。

メッセージのはっきりした筋立てと、歯に衣着せない物言いで好きな作家のひとりです。
新潟で購入した3冊のうちの一冊、『晩年の美学を求めて』(朝日文庫2009年)
   
その後半の一説、「愛の学校」には、眼がひらかせられました。
わずか9ページですが、著者の思考は、どんどん高みにのぼっていきます。

カトリック修道士アンドレ・ルーフの説教から、
① 12世紀ころから共住する修道院生活は「愛の学校」と呼ばれた。
 ・共同生活は最大の忍耐、修行
 ・憎んだり、いがみ合う気分の時も多いだろうが、神は「今あなたたちが面と向かっている人の中におられる」」
 
 人との付き合いも、神に会える手段と思えるようになれば、老人ホームの共同生活も適応できるのではと展開、

② 再びアンドレ・ルーフに戻り
  「神からまず許されたことを考えないと、私たちは許すことはできないでしょう。」
  「愛を実行することは、何よりもまずあわれみ深くなること、交わりを絶たないこと、
   神の『愛』の流れを断ち切らないことです。」

  そして交わりを絶つという形は、「相手にもっとも痛烈な痛手を罰として与え、…」と続き、
  「親を棄てる子供たちがその一つだろう。~どの親にも問題はある。
   ~われわれ人間に対して忍耐しているのは神の方だという事実に気づけば、自然に親を許す気になる。」 

  ここからの結論が、わたしも唸ってしまった曽野綾子流で、
    「恐らく許すということは、ひときわ英雄的な選択なのである。
     だからそれは幼児や青年の仕事ではない。
     多分実人生の中で、老年、或いは心理的に人生を生きてしまった特殊な人たちだけが成し得ることなのだろう。


☆ 私なりの解釈を付け加えさせていただくと、
老いて、老人ホームで、体験したことのなかった共同生活をせざるをえなくなった時の、事前の心構えであり、
棄てざるを得ないような酷い親を持った運命の人にも、老年に至れば許せる時が来るという福音、エールであろうと。☆
 



 ・

雑誌「日本の息吹」

2011-06-13 18:19:01 | 本 MEMO
柏崎の本家の庭にある石碑に、5文字分くらいの削り取って判読できない部分があります。

   

こちらが気が付かないうちにM様が「これは戦後に、アメリカに配慮して消したのです。」
続けて、「歴史も何もないアメリカより、女王陛下のイギリスに占領された方が良かった。」
    「そうすれば、今のような日本国の惨状にはならなかったはず…」 

どうも皇国万歳のようなことが書いてあったような感じですが、正確なところは教えて下さらない。
そこで私、余計なことと思いつつも、
「歴史が有る無しということよりも、アメリカの占領政策はいかに日本を根こそぎダメにするか、ということだったんですね、
 50年後を見据えて、みごとに布石をうちました。」

私の言は、この片言だけだったのですが、さすが元教師のM様、生徒の力量を見込んでしまったのか
ここからさらに打ち解けられ、食事の後の歓談時には、
  「日本会議」会員の名詞を下さり、「日本の息吹」をいただきました。。

帰宅してざっと見するうちに、どうにも私の言の種本とその著者がだれだったのか、気になりだしたが思い出せない。
 「日本会議」の理事など当たるがそれらしい名前にぶつからない。

「週刊現代」に藤原正彦が、GHQの占領政策を「3S政策とも呼ばれる愚民化政策」と称している記事から、
藤原正彦だったか、芋づる式に思い出した中西輝政だったか…

「日本会議 藤原正彦」「日本会議 中西輝政」で検索すると、両方ともヒット、
講演者として呼ばれたりしている。
やはりわたしのカンが当たってたと、納得できて


「植物に魅せられた人」十選

2011-06-11 17:07:15 | 本 MEMO
日経新聞に連載していた、大場秀章記事「植物に見せられた人」十選が、先日終了しました。
大場秀章の数多い著書の中でも「サラダ野菜の歴史」は、著者の博識ぶりも楽しい愛読書の一つです。

 野菜の生まれと育ちがわかる、読むサラダ!

  訳書も多いです。



今回の十選も、植物学はもちろん、西洋絵画、現代アート、浮世絵、古代エジプト、と多方面にわたって楽しめました。

♢1 ピエール=ジョセフ・ルドゥーテ「バラ」
♢2 「ネブアメン墳墓絵画」
♢3 ルソー「陽気な道化たち」
                   独学のルソーならではの、矛盾はあっても人を引き付ける妖しさ。
                   “熱帯にあこがれながらも熱帯光を知らず、南仏プロバンスのような乾燥した中緯度の光”
♢4 河原慶賀「ムサシアブミ」
♢5 牧野富太郎「ヒガンバナ」
♢6 歌川国芳「百種節分菊」
♢7 マーガレット・ミー 「カトレア・ウィオラケア」
♢8 エーレット「性分類体系」図解
♢9 バウアー「ストローブマツ」  
                    ウィーン派を代表する植物画家、独特の風格と気品ルドゥーテとは異質な美しさ
♢10 石上純也「ベネチアビエンナーレ国際建築展 日本館展示」
                                都市の人為空間においても自然の摂理を大切にしようとした…

丸山健二の花写真

2011-06-02 23:35:37 | 本 MEMO
昨日の日経夕刊に、安曇野にこもり、執筆と作庭に明け暮れる孤高の作家、丸山健二の記事;
   
   “自己を律し生き抜け” “「想定外」は人の愚かさ証明”

丸山健二の庭や花の写真は、私の目標であり、
彼も、私より5年先に生まれた羨ましい存在です。(5年云々の話はこちらから

  

今年の写真も、丸山健二とは比べようもない、と落ち込み、彼の写真集をまたおさらいしようと思っていた矢先で、
絶妙なタイミングでうれしいやらなにやら。
2月に出たエッセイ集『さもなければ夕焼けがこんなに美しいはずはない』
4月に刊行した写文集『草情花伝』

出すもの出すもの、初版で打ち切り(売れないから)、古書店まわりをしてもなかなか手に入らなかった本が、
復刻版が出始めたと思ったら、新刊も立て続けに。
こんな、何を信じて生きていったらよいのかわからない時代こそ、人は確固たる信念の人に惹かれるのでしょうか。

  

   

   

追~明日金曜日から日曜日まで、新潟~柏崎のバラめぐり&温泉です。
  中越で震度5強とか地震が相次いでいて、いやですね。

『マイバックページ』その2

2011-05-30 21:09:49 | 本 MEMO
先週の土曜日(あき様の結婚式)から今日で三日連続の雨模様、梅雨入りしたんでした!
庭工事の職人さんたちも三日続きの休みで、何をしてるんでしょうかね?

私は、川本三郎『マイバックページ』にてこずりまくった一日でした。
土曜日に封切られた映画を、早く見に行きたいのですが、
10年以上前に読んだきりの原作をざっと再読してからと思い、読み始めたところ進まない、
「この本、確かに読んだはずだけど…」状態で、それに加えて一ページ、一ページが心に突き刺さる。
大変なテーマに入ってしまったという気持ちも持ち上がって来ている。
       「その1」の記事はこちらから

結婚式で昔の記憶を呼び覚まされたせいか、今日は自分の浪人時代、学生生活におもいがワープ;
昔の話です~
1969年の1月の安田講堂の攻防?で、2か月後の東大、教育大入試が中止に。
川本三郎は、東大法学部卒後、就職浪人で「週刊朝日」のアルバイト記者、
私は、「今年こそは」と浪人中で、「なんてことに…」

その後の3年間は、全共闘の絶頂と衰退期、
川本三郎は「朝日ジャーナル」記者で、問題の「逮捕~解雇」に向かっていく。
私は、東大入試中止のあおりで空前の難関になった早稲田大学法学部に何とかパスはしたものの、バリケードで授業もない。

「あと5年早く生まれたかった。」は私の深層心理で、ときどき表面に暴れ出る。
   (最初の理由は、ゲリー・クーパーを映画館でリアルタイムで見たかったという程度ですが(笑))
川本三郎と私は4年違いですが、同じようなものでしょう、やはり、この落差は取り返しがつかない


日経夕刊に連載中の川本三郎「映画に見る思い出の鉄道」

 

  

川本三郎『マイバックページ』

2011-05-25 07:25:17 | 本 MEMO
封切り間近の映画、題名からまさかとは思ってましたが、その「まさか」でした。
新聞広告、テレビで(妻夫木聡&松山ケンイチの出演)知りました。
わたしにとっての問題は、原作と原作者川本三郎です。
川本三郎『マイバックページ』  じっくりと補足的に書きたしていきます。

 今や貴重な初版本

 朝霞自衛官殺害事件についてはこちらから

   

フランス・ミステリ観光案内

2011-05-18 07:19:05 | 本 MEMO
“初めての土地情報は、観光案内本に加えてその土地を舞台にしたミステリーを読むのに限る”
というのは私の持論で、この習慣で今までも穴場を見つけて楽しんできたのが
今回の南仏行きでは、「地球の歩き方」「日経自由旅行ガイド本」の類さえ、開くこともなく…
 
地震、フクシマ、隣家購入のもろもろ、庭の忙しさetc.と色々言い訳はできるのですが~、
この雑誌記事を読んでフランス・ミステリー不案内につきると思い知らされました

 フランスのサスペンス映画は、独特の味わい深い作品作りで、傑作ぞろいです。
  ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、イブ・モンタン、シモーヌ・シニョレ、ジャンヌ・モロー
 “フランスのヒチコック”アンリ・ジョルジュ・クルーゾーの「犯罪河岸」「恐怖の報酬」「悪魔のような女」
  有名どころでは、「死刑台のエレベーター」「太陽がいっぱい」~
  そして以前、テレビ再放送でのめりこんだ「女警部ジュリーレスコー」

ところがミステリー本となると、日本ではあまり一般的ではないのでは。
英米作家に比較して日本に紹介されることが圧倒的に少ないことが原因でしょう。

遅ればせながら、西落合の書棚にミステリマガジン’08’4 特集記事 「フランス・ミステリ観光案内」を見つけた時はうれしかった。 水先案内人に出会えた感じです。
 

 ミステリ・ガイド・ツアーにそってフランス一周~
上記短編5編は残念ながら今回の旅行地に当てはまらなかったが、

マルセイユからカンヌ、“コートダジュールはまさに<犯罪海岸>”と以下の作品を紹介してくれています。
 マルセイユ;『失われた夜の夜』    ジャン=クロード・イゾ
 イエール ;『死のミストラル』    ルイ・c・トーマ
 ラ・クロ ;『メリーゴーランドの誘惑』モーリス・ペリッセ
 カンヌ  ;『わらの女』       カトリーヌ・アルレー
 ニース  ;『シンデレラの罠』    セバスチャン・ジャプリゾ
       『穢れなき殺人者』    ブリス・ベルマン
       『海の警部』       ミシャル・グリゾリア
       『異形の花嫁』      ブリジッド・オベール


追記~本日のブロック塀取り壊し工事
    
始まり~終了まで、 来春の変貌、乞うご期待 

吉村昭『三陸海岸大津波』

2011-04-14 22:35:32 | 本 MEMO
日経だったか、新聞のコラムで紹介されてから、今や書店店頭で平積み状態の『三陸海岸大津波』です。
うかつにも未読でしたので、『関東大震災』とあわせ購入し、読了。

  ちょうど震災1カ月前の2月11日に、吉村昭のアホウドリ関連と蔵書コレクションをアップしました。
  2月11日のマルガリータ記事はこちらから見てください。

原題は「海の壁」(1970年)で、吉村昭らしい想像力をかきたてられるよいものでしたが、
こういう状況になると、単純直截、そのものずばりの題名で大勢によまれることになってよかった。
「記録する」に徹し情緒的な描写を排した姿勢が、今の厳しい現実下では有り難いほどに思えてきます。

  
                  

①明治二十九年(1896年)六月の津波 ②昭和八年(1933年)三月三日の津波 ③チリ地震津波 の三本立てですが、
                  

生き残った長老からの聞き取りとかで、出てくる地名、津波の様子が、テレビの映像にだぶり昔のことと思えません。
                  

昨日、新聞に「ここより下に家を建てるな」の石碑の教えを守り、災禍を免れた宮古・姉吉地区の記事が出ました。
上記の、明治、昭和の大津波で集落をほぼ全滅させた教訓からの警告が刻まれています。
「高き住居は児孫の知楽 想え惨禍の大津浪」の書き出しから、「いく年経るも用心あれ」で結ばれています。

                  
            
  

『放射能で首都圏消滅』三五館

2011-04-05 22:24:58 | 本 MEMO
放射能関連本が、駅中書店の入口正面に平積みされていて、その中の一冊でした。
見開きページ読み切り、多色カラー、漫画チックなのに、報道ではイマイチ?の専門的解説も充実。

パラパラしてみてびっくりしたのは…
本書の論点は、東海地震~浜岡原発震災~首都圏の放射能汚染~3000万人の国内難民 ですが、
そっくり、東北関東大地震~福島原発~30キロ圏退避~福島県民1万人以上の離散 とシフトすること。

      (本署の出版は2006年4月です!)

特に第一章です、
   
 
「映画」が現実になりつつあるということでしょうか。
 (映画「チャイナシンドローム」を思い出します。
  チャイナシンドロームとは、地球の裏側まで届くような深刻な放射線被害のこと。)

『大本営発表』を注意深くチェックして、“想定される「最悪の事態」”を描いておくことが必要になってきています。

 

今、『櫻井よし子』を読む

2011-03-30 13:19:27 | 本 MEMO
さんりくさらに悪化しそうな福島第一原発の事故、今こそ『しっかり怖がるとき』
こんなときに、政府広報は “こだまでしょうか?いいえ、枝野官房長官です” 状態。
  <「大丈夫?」って言うと、「大丈夫」って言う。……> (週刊現代より)

日々刻々とかわる状況を追いかけるのに疲れて、ヒョイと手にした櫻井よし子の本
   
           
この非常時に読み直すと、初読している感じで頭に入ってきます。
「不況時には本を読め」とはよく聞きますが、「非常時」にも来しかた、行く末を熟考するチャンスということでしょう。


産経新聞4・13「櫻井よし子管首相に申す 政権による政治的人災」はこちらから

放射能汚染「対処法」

2011-03-25 08:05:52 | 本 MEMO
週刊ポストの4.1日最新号、特集記事「いま何を考え、どう行動すべきか」は
櫻井よしこ、佐野真一、内田樹、ビートたけし、曽野綾子等につづき、

医師の蒲田實が、(現実化してしまった)万が一の放射線非常事態を想定、《最悪の場合の「対処法」》を喚起してます。
 ・外部被爆;シャワー、手洗いで洗い流す
 
 ・体内被曝 ホットパーティクル(放射線物質が付着した小さい粒子)を口や鼻から吸い込んでおきる。
          炉心溶解により、僕が一番危険視する1131という放射性ヨウ素も漏出するはず
          50ミリシーベルト以上の高汚染をしないと甲状腺がんにはならないが…
          幼児には1131を含んだホットパーティクルを絶対に吸わせてはならない。
          
          予防のヨード剤は、50ミリシーベルト以上になった時に飲む。
          海藻はある程度の助けになる、とろろ昆布にお湯を注いで飲む方法がおすすめ。(食べすぎはダメ)
  
          雨や雪には最大限の注意を。放射能を濃縮するので絶対に当たらないこと。
          埃が多い場所では必ずマスクをするべきだし、絶対に雨には触れてはいけない。

          


「震度7」を生き抜く

2011-03-17 08:36:46 | 本 MEMO
地震で落ちた本を整理していたら、目の前に現れた本です。
  「震度7」を生き抜く」ー被災地医師が得た教訓   田村康二 祥伝社新書

新潟地震を1964年、2004年と二度も体験し、被災した身で医療活動を続けた著者のサバイバルの教えです。
(津波と原発事故の心配はなかったですが)
何も手に着かない状態のなかで再読を始め、とりあえず集中する対象があらわれて助かりました。

目にとまったフレーズです。
・真の財産とは知恵と心だ
・地震後、私はすぐにホテルを予約した
・マンションの高層階に住むには覚悟がいる
・耐震設計は地震のとき、大きく揺れる
・緊急時には地方分権は成立しない
・車がパンクしたんじゃないか?と思った
・地震被害は一様ではなく「まだらにくる」
・揺れの長さは「南無阿弥陀仏」で測れ、4秒×~
・警告;最初の五分間にはこれをする ①明りを確保すること②逃げ口のドアを開けて確保すること
                        ③頭を座布団で確保すること
・「デレル」;スチール製ドア開閉補助装置  スガサワ045-954-1755
・防災シート、縄梯子
・非常用手回し発電機つきFMラジオ、「オールウェイブラジオ」
・車は危険、徒歩か自転車で避難
・遠くへ逃げるのもいい手段、ストレス軽減には最適、「三十六計逃げるに如かず」

避難所に必ず持ち出すもの12点
 1 必ず必要なもの  懐中電灯、頭を守るもの、ラジオ
 2 あれば便利なもの 携帯電源アダプター、眼鏡の予備、簡易トイレ、おむつ、しびん、小銭、携帯用椅子、
               ホカロン、常備薬、下着、毛布、食べ物(最低一食分、水2リットル)、呼子

 3 避難時の注意事項 ・ブレーカーを落とす ・ガスの元栓を閉める ・自宅には避難先、連絡先を書いて貼っておく
                ・電池の予備を必ず

48時間のサバイバル            
・48時間は飲まず食わずでも問題はない
・食べ物よりもガソリンを満タンに
・飢えは我慢できても排泄は我慢できない 携帯用簡易トイレ ケーユー0120-032-990
・強い味方は寝袋にホカロン
・地震関連死が急増する 突然死、心筋梗塞、脳卒中
  ※急性心筋梗塞に注意しよう; 強い地震や戦争のショックを受けると急性心筋梗塞が生じることは知られている。
  ※不整脈にいち早く気づくために;
  ※脳卒中  ①脳梗塞 ②脳出血 ③くも膜下出血
・電気、水、ガスの順でライフラインは復旧する


48時間以後のサバイバル
・避難所の食事事情は「悲惨」の一語
・一日パン一つの割り当ては、夕食にする。
・人間がいちにちに必要とする水の量は1500ミリリットル
・馴染みのスポーツジムで入浴した
・車中のエコノミー症候群は、90分ごとに外でたいそうするだけで防げる、弾力ストッキングをはく
・過労死・疲労死は遅れてやってくる。 ウィルス感染による慢性疲労症候群もある。
・“心こそ最大の財産”と痛感することの大切さ
・社会の絆のありがたさを思い知る   



内田樹 「雌伏の時」

2011-03-01 22:19:24 | 本 MEMO
またまた、週刊現代から、
今週号うしろのグラビアページ、8ページにわたり内田樹(たつる)特集です。
    『当代きっての論客の知られざる「雌伏の時」に初めてスポットを当てる』
 興味に沿って、ざっと抜粋すると、
 
 ・幼少時より、厳格な父とそりが合わず。  (画一的な価値観に染まらない素地) 
 ・日比谷高校2年の秋、突然自主退学。
        ベチナム戦争の拡大、文化大革命、アメリカの公民権運動で、「勉強なんてしていられない」と思った。
 ・大検を取り、東大に合格、アメリカ帰りの哲学者・丸山圭三郎のフランス現代思想の講義に魅了される。
 ・都立大大学院から31才で都立大助手に、結婚して一人娘のるんが生まれる。
 ・高校中退が災いしてか、就職できず、38才で離婚、るんは6歳
 ・神戸女学院大学から救いの手が~ 大学と主夫業、合気道がすべての空白の12年間
                            「世間に向けてモノを言うなんて考えてもいなかった」

 ・18歳になった娘が家を出て、「暇つぶし」に始めたブログが、若い編集者の目にとまり「ためらいの倫理学」出版へ 
 ・ 「売れっ子作家・内田樹」誕生。
 ・今回、大学退職を機に「専業武道家」になりたい、「僕はいまだに、本業が作家だと思っていない。」

私もファンの一人ですが、愛読週刊紙でそれもグラビア8ページだての「卒業」記事には、いささか面食らいました。
「知られざる雌伏の時」を知って、さらに理解が深まる気がしてます。

内田樹をまだ知らない人のために、女性にも共感を得られそうな2冊を紹介します。
目次から、想像してみていただければ有り難いです。

  表扉から