マルガリータのつぶやき

フォトジェニックな「趣味の記録」:マルガリータの庭、国内海外の旅、グルメ、美術・音楽・映画、自分勝手流読書、etc

<白洲正子>の京都① 高山寺 大覚寺 法金剛院

2017-06-30 22:23:45 | 白洲正子と歩く
6月末日から明日まで、1泊の京都です。
今回は『白洲正子と歩く京都』(トンボの本 新潮社)をガイドブックに、車で、
まずは嵯峨野の北、なかなか行きづらい周山街道の「高山寺」から、
朝方までの強い雨も何とか上がって、<青もみじ>の街道筋を楽しんだ。

伊丹空港から名神・京都南IC、西大路を北上して嵐電の踏切をなんどか渡り、
嵐山への道と分かれて、右へ、
周山街道は古い往還、山に囲まれてすごい湿気だが、冷気とともに不思議に「蒸し暑さ」は感じない。
 三尾;<高雄、栂ノ尾(とがのお)、槙尾(まきのお)>と市内有数の景勝地、由緒ありそうな旅館や食事処が続く。
 京都随一といわれる「神護寺、高雄のもみじ」、今日は<青もみじ>堪能です。
 

 

<清滝川と指月橋>


◎「高山寺」
 ≪紅葉の秋も、新緑の夏も、月も雪も その時々で風情があり、そこには明恵の魂が生きつづけている≫(白洲正子)
 
 ・苔むす参道
 

 ・石水院の広縁
  

   

 ・明恵上人遺愛の木彫の犬
 ・明恵上人樹上座禅象
  

町田の旧白洲邸の庭は、この寺の栂ノ尾を再現しようとしたものか、
先日の雨上りの雰囲気も同じ、あらためて感心してしまった。

◎<神護寺>の駐車場まで、そこから山登り往復40分の境内へは下から見上げただけで次回に廻す。
 

来た道をひきかえし、右折して
<広沢池>、瀟洒な家並みが続く、里に下りてきた。
 

嵯峨野へ降りて;
◎<大覚寺> <大沢池>はおおらかな風景、
 ≪いつ行ってみても、のびのびと、心が開ける思いがするのは、今日でも全く変わりはない≫
  (白洲正子)
 
 本堂から<大沢の池>を臨み、
 白洲正子の<石仏群>は池のふちに沿って左方に廻って行く、とある。
 

  

 ≪これらの仏達は、いつ頃誰のために造られたか、何もわかっていない。次代は鎌倉と推定されるが、
厚肉掘りのしっかりした彫刻は、藤原といわれても私は信じるであろう≫(白洲正子)

これも寺の前からの遠望にとどめる。
京都の暑さも身に応えるものがあって、わずかの移動もおっくうになっていた。

 

◎<法金剛院> (ほうこんごういん) JR花園駅前という便利なところ、
 
 ・阿弥陀様
   ≪傷心の女院(待賢門院)が、西方浄土を夢見て、日夜朝暮に礼拝されたであろうことを思うとき、
  女院の魂は、この阿弥陀様の体内に、未だ生きつづけているような感慨にうたれる≫ (白洲正子)

 ・回遊式庭園
  ≪庭は思いの外に手入れが行きとどき、~ のびのびした平安朝の回遊式庭園の名残をとどめている。
   「花園」の名にたがわず、四季折々の草木が植えてあるのも趣があり~ ≫(白洲正子)
   

   
  
 <青女の滝>
 
  
 <花の寺>、特に主たる花<蓮>は今が盛りだった。
 「関西花の寺二十五か所霊場会」なるパンフもいただいた。

~さて、と気分を変えて、今日の宿;東山のフォーシーズンズ京都へ急いだ。


 




旧白洲邸「武相荘」;竹林の庭、普段使いの骨董、

2017-06-25 18:17:23 | 白洲正子と歩く
京都の白洲正子ゆかりの寺社を訪ねる前に、町田の旧白洲邸「武相荘」に行くチャンスがあった。
6月最後の日曜日、梅雨空をおして、練馬から22キロでさして遠くないとふんだぶん、
鶴川街道は信号がうまく連動してなくて思ったより遠く疲れたが、、


竹林を真ん中に自然の段差地形をとりこんだ庭、雨をたっぷり吸った季節の野の花が自然体であふれ、
広大な素晴らしいたたずまい、こんなところがほしい、などつい口に出てしまった。
~終の住処となった茅葺き屋根の家も、白洲夫妻の実際の暮らしをそのまま伝えて、
それがまた素敵でうらやましい限り。
 骨董を普段使いに、農具、水差し、書斎、、
 知力に裏付けされた<勝手気まま>には、現代の便利さも追いつかない贅沢を感じた。
マルガリータもようやく<日本とは>と、
庭の美にめざめ、骨董の魂を感じられるくらいに年を重ねてきた~ とひとりいい気分になった。

この竹林の道に、まず驚き;




階段の足元にさりげなく季節の花;<蓮>




<ガレージ>のカフェ


次郎の車




 

やっと<門>をくぐると、












<藁ぶきの母屋>






帰りは、ゆっくりと庭を一周;これで個人庭、夢うつつでした。



















<MEMO>




武相荘
東京都町田市能ヶ谷7丁目3番2号
TEL:042(735)5732
http://www.buaiso.com/index.html