マルガリータのつぶやき

フォトジェニックな「趣味の記録」:マルガリータの庭、国内海外の旅、グルメ、美術・音楽・映画、自分勝手流読書、etc

大津島;人間魚雷「回天」施設跡の静謐

2015-01-31 22:07:46 | 絵画、展覧会、記念館
大津島の朝、戦争末期、起死回生の特攻兵器として考案された人間魚雷 「回天」の現在も残る当時の施設を巡った。 ※「回天」とは、〝天を回し、戦局を逆転させる”願いを込めた意。

「回天」運搬用トンネル
   

 トロッコ軌道跡がくっきりと





・トンネルを抜けると、回天訓練基地






「回天記念館」 館長お薦めのビデオ;生き残った搭乗員が語っていてこの旅一番の衝撃だった。

  墓標 

模型    椿満開

 

映画「出口のない海」市川海老蔵(横山秀夫);「回天」の仕組み、死にゆく若人の心情等、よくで来ている。
 大津島ロケは最後に回天訓練基地でおじいさんがボールを投げるシーンのみで、あとはで撮影された。

≪宿にあった資料から、≫
   

  

  













瀬戸内・隠れ家「小屋場 只々」でカラッポに

2015-01-30 23:23:00 | 中国・四国  出雲 道後 小豆島 
不思議な宿だった。
そもそもが、旅館でもなくホテルでもなく、別荘?ペンション? 値段的には「高級料理温泉旅館」だがなんとも決めかねる点が多々。
一日一組限定、全室が海に向かい、空に向かい、テレビもネットもなく、ただただ目の前の「空と海」に対峙するだけの空間、
 
  



島中、水仙。住民が植えてまわったという。

刻一刻移り変わる空と海、さえぎる雲にハラハラさせられながら夕陽から目をはなせず、水平線に落ちる最後の瞬間は見られなかったが、まずまずの鑑賞だったと思う。 4回来て4回とも雨にたたられた客もいるらしい…













雲に邪魔された夕陽を見限って入浴、超硬水の井戸水のお風呂は”温泉”のようにはだにまとわりつき、思わず長湯、

 

我々だけに調理されアツアツで供される地元食材の料理は、魚、肉、ごはんの一粒までおいしかくて感動した。
「美食」は食べ慣れているはずが、一品一品に込められた味をこんなにかみしめて食べたことはなかった。
たとえば付だしのほうれんそうのお浸し、深い大地の香りがしたようで「これ、?」とあとの声が出ない。スタッフは心得たもの、すかさず、食材の「濃さ」からそれを活かす料理法まで説明してくれる。







椿! 鮑 

見島牛   おこぜのから揚げ

焼きおにぎり

食後のデザートは、場所を移して、暖炉に火を入れて

 

赤い炎の前で、だんだんと「からっぽ からっぽ」の境地に陥ってくる。


ちなみに~<宿の写真集から>
 





山口宇部空港~徳山港~馬島港~小屋場只々

2015-01-30 23:22:27 | 中国・四国  出雲 道後 小豆島 
今年初乗り!、雪の東京からANA便で

    

山口宇部空港に着くと、小雨、晴れ間で(*_*)

 

レンタカー~

 
 
防府(ほうふ)天満宮、で一休み、想像以上の規模にまたまた(*_*)、





伊藤博文公ゆかりの大専坊で、今春初めての紅白の梅見;





大河ドラマ花燃ゆ一色!

   

古い城下町には銘菓が似合うが、それにしてもここの菓子の種類の多さにも(*_*)


徳山港から定期便で大津島・馬島港

 

待合所に古びたポスター;これだけが「売り」なのだ。もっとも観光で売る気はサラサラない感じだが、

 

住民の足、われわればかりが異邦人、
皆はとうに、こちらを一日一組だけの宿「小屋場只々」の客と知っている顔つきだ。はにかむように内輪話を中断して沈黙されてしまうと、こちらも話のもって行きようがなかった。

瀬戸内有数の工業地帯から30分弱の船旅
<振り返った後ろには白煙たなびく徳山港>


<行く手は、はや大津島か、>




大津島 馬島(うまじま)到着;

 

わずか30分で別世界に。住人は300人という、静かな内海、「回天の島」の白地に筆文字の大看板のみが目立つ島。

小屋場只々(こやばただただ)のスタッフに出迎えられて、



回天訓練場後を望見、



絶景宿に着いた。

 かわいい送迎車 

今日の夕陽は「雲の具合がうまくいけば見られるかも」という。




人間魚雷・回天 ウィキペディア
映画「出口のない海」;アマゾン・レビュー
小谷場只々

御殿場;とらや工房

2015-01-25 22:07:24 | グルメ、酒
日曜日の御殿場行き、晴れ渡り、富士山くっきり、



JAでは野菜買い出し、 原種シクラメン、
 

プレミアムアウトレット・ローラアシュレーでは、おしゃれなイギリス園芸雑貨を見つけた!
 
とらや工房では、清廉な気ただよう竹林散策、あいにく東山旧岸邸は休館中だった、







建築家内藤廣設計

俗のあかを落とした気分でいただくまんじゅう、大福、どら焼き、甘酒

 








リストランテ プリマヴェーラ

2015-01-23 21:54:12 | グルメ、酒
三島市、富士山麓、「クレマチスの丘」併設イタリアン、
ワインもGoo!お料理もボリュームたっぷりの美味、本格的で「予約が取れないレストラン」、
エクステリアやインテリア、食器のヴェネチアンガラスは現代アーティスト・「三嶋りつ惠」作品、イケメン揃いのサービス、幸せ感じる食事時間もたっぷりと2時間半☆

  

 

大根のズッパ 真鱈のテリーヌ  

スティックシニョールと鮪の唐墨 貝とカリフラワーのファルファッレ

リンゴのストゥルーデル 紅マドンナと苺のジュレ

ハーブティー

ウィンターガーデン;クレマチスの丘

2015-01-23 21:07:14 | 今日のクレマチス
花めぐりツァー(クラブツーリズム)で三島・クレマチスの丘に行ってきた。昨日おとといの悪天候が嘘のような冬晴れ、あたたかい☆



冬枯れのこういう時は、誘引、施肥等、とても勉強になる。ガーデナーの個性や実力のほどもうかがえるし、
若い熱心な案内人で、出し惜しみなくどんな質問にも丁寧にこたえてくれた。

芽を確認して剪定、ハサミで葉をとる、<寒肥>;バラより肥料喰い
   

<アイスブルー> 
<ヴィクトリア> 
<ナパウレンシス> 冬咲き、ネパール原産

<アンスエンシス>(中国)の香りはメジロが大好き 手前は旧葉をとったクレマチス




 

<モンタナ> 早咲き大輪、5年で寿命、

クロッカス;芝生の中から 原種シクラメン;
  

CL;シンデレラ  ポールの列柱が壮観
 

後ろから;アンスエンシス、クレマチス、木立バラ;5月下旬にバラとクレマチスが重なる☆




むこうの崖(壁)には大型ツルが見事に誘引完了

左から
<アンジェラ>
<ポールズヒマラヤンムスク>
<エンジェルハート>
<ロココ>

ホワイトガーデン
  
ゲッケイジュの巨大スタンダード☆

  



  

最後のアーチ壁が圧巻、
  















大リニューアル中;新着「鉢バラ」 6鉢

2015-01-20 22:05:11 | マルガリータの庭・1月
京成バラ園の通販バラの良好さ☆ 締め切り間近の福箱でまたまた5鉢到着☆
お値段もさることながら、すべてお任せというところがスリルがあって…

・修景木バラタイプ;スノーコーン Snowcone 白
  

・修景木バラタイプ;リモンチェッロ Limoncello 鮮黄色~淡黄色
  

・FL;エンチャンティッド イブニング Enchanted Evening ラベンダーー桃
  

・四季咲中輪系;ダブル ノックアウト Double Knock Out 明るい赤
  

・四季咲中輪系;フレグラント アプリコット Fragrant Apricot 杏色
  

こんな調子だから、大穴掘って植え込んでも、誘引しても、やってもやっても仕事が終わらないどころか増えてくる感じ(笑)
日も長くなって雨も多くなり春の気配、旅行の虫もムクムク、今月末からの予定日程もせまってきていて、終わる終わらない

大リユーアル中;新着「超長尺」6鉢

2015-01-19 06:14:35 | マルガリータの庭・1月
新着 超長尺6鉢の埋め込み、誘引の大作業中;
今日は風もなくおだやかで作業がはかどった。日も長くなってきている。夕方5時にやっと手元が暗くなってきて作業終了☆

・カジノ( Casino )
 
イギリス( 英 )、 作出年 : 1963年
ラージ・フラワード・クライマー(つるバラ) 樹高 : 3m 黄色、 ロゼット咲き、 大輪、 中香
大輪ロゼット咲きの黄色の花が印象的。 病害虫への耐性が強く育てやすいフェンスやアーチに誘引すると☆四季咲き性
地植えのカジノには、植え付け時以外はほとんど水やりの必要なし。定期的な追肥を与えたほうが良い。
元肥は、12月~1月ころにかけて株元から約40cm離れた場所に直径40cm×深さ40cm程度の穴を掘って、堆肥を入れ、掘り上げた土とよく混ぜて埋め戻す。
追肥は、月1回程度緩効性肥料(ただし、つぼみが色付いてきたら肥料は与えない)。

・ロイヤルサンセット


・ソレイユ・ヴァルティカル

系統 S シュラブ 咲く時期 四季咲き フリル咲き  黄 中輪 葉の色濃い緑 樹高 1.5~1.8m 樹勢 普通
庭植え向き 中香 育てやすさ 普通, 病気に強い  育成環境 日向を好む 作出者 Dellbard 作出国 フランス

個性的; 華やか; ユニーク  鮮やかな黄色の花に、時折オレンジの縁取り。花弁の切れ込みとフリルがユニーク。ショートクライマーとしても。
名前の由来 形容詞 : フランス語で「太陽に向かってまっすぐ」の意味。

・バリエガータ ボローニャ<Variegata di Bologna>
 
・オールドローズ 1909年 A.Bonfiglioli イタリア 花:絞り/10cm/カップ咲き 強香 一季咲き 120cm
ピンク地にしっかりとしたローズ色の絞り、球形に近いカップ咲。花形はブルボン系の花形、房咲き性。
強健で育てやすい人気品種。

・ロココ
 
人気のつるバラ。ランブラーローズ。ツル性。優雅な薄いピンク。淡い香りで花もちも良い。返り咲き、春以降もよく咲く。
耐寒性、耐暑性、病気にも強く育てやすい。高めのフェンスやアーチなどに

ドイツ 1987年 White Hedge×ハイブリッド・ティーの実生 大輪12cm 微香 ランブラー つる性 4.0m
初心者に超おすすめ;うどん粉病耐性強、樹勢強

・ジュリア つる Julia Climing

返り咲き 半剣弁高芯咲き 茶, ベージュ茶 樹高 2~3m 樹勢 普通
壁面向き, フェンス向き, 庭植え向き, 窓辺向き 育てやすさ 普通, 病気に強い 日向を好む
1975年 品種親 ジュリアの枝変わり イメージ アンティーク; シック; 優美; 優雅; 大人

『望郷の鐘 』満蒙開拓団の真実;現代プロダクション

2015-01-17 22:35:18 | 映画note 庭園、山岳、ミステリー
なかのZEROの視聴覚ホールの上映会;
   

「中国残留孤児の父」といわれる山本慈昭について、
残留孤児の身元調査がNHKで報道されていたが、その陰に国を動かし、中国をうごかした山本慈昭の奔走があったとは初めて知った。
監督の山田火砂子は、「和田登」の原作で敗戦3か月前に満州入植…ひどすぎるとただただびっくりして
女性監督ならでは、奇跡的に自力で帰国した男性がいう「あれは死出の旅にでかけたようなもの」の情景をこまやかに表現していく。

   

上映後のあいさつでは、「子どもたちにもみせるためにあえて残酷な場面、強姦場面はカットした。R指定などされたらかなわない。こんなきれいごとではないというのは承知の上」と、
一つでも多くあの戦争の事実を残しておくことが、戦争を経験した私たちの務めと俳優陣、ボランティア、一丸となり、良い作品になった。
借金まみれともいい、慈昭の長女冬子役で出演した孫にカンパ箱を持たせて…

  

「現代プロダクション」は、草創期の山田典吾;「村八分」「蟹工船」「夜の鼓」「太陽の唄」「はだしのゲン」「裸の大将放浪記 山下清物語」から、山田火砂子になって福祉問題に力を入れているという。

  



『海外短編のテクニック』 阿刀田 高

2015-01-14 09:48:12 | 本 MEMO
『海外短編のテクニック』 阿刀田 高
<小説を書くために、読むために、楽しむために。
レトリックとトリック、視点、書き出し、ストーリー性……。あなたも書いてみますか?> 帯 より
   

世に「読書家」と自称するような向きには長編があたりまえ、「短編がいい」などというとバカにされかねない… とはマルガリータの経験だが、そんな昔からの「短編好き・マルガリータ」にとっては格好の夢心地な読書空間だった。
10年前、2004年発行、おそらくそのころから我が書棚にはあったと思うのだが、まったくの初めて、くらいな感覚だった。
どうしてかなと首をひねって、思いついたのは「書く技への感受性」だ。こんなブログでも6年目にはいるとそれなりに経験知が働くようになり、有名作品のの理解が進んだということだろう。

古典から現代までの有名作家、有名作品をつぎつぎに俎上に載せて、「海外短編小説」の技を分析、披露していく。
実作者の生い立ち紹介から、文学史上の解説、時には原文を抜粋しながら、という親切さ、最後は実作者の構想にまで妄想!がふくらんでいく。

<モーパッサン モーム チェーホフ O・ヘンリー スレッサー メリメ カフカ ヘミングウェイ ラヒリ>
たとえばモーパッサンの<首飾り><宝石>、伝統的な落としどころ、オチできめながらもただの小噺ではなく、短編小説の趣で終わっているのはモーパッサンの腕力だろう。
10年前くらいにチェコ、プラハのモーツァルトゆかりのエステート劇場で、新装なった直後だったが、宝石 の二幕演劇を見た。まったくの喜劇仕立てで客席は笑いの渦、チェコ人というのはこんなに笑うものなのかと思った記憶があるくらい、愉快で人気の演し物だった。
  
 

著者のテクニック追及のままにすすんでいけば、短編小説作成のレシピが身の回りにもゴロゴロ、料理の仕方によってはうまい短編がしあがるかも


オールドローズはお好き?バラ友来庭

2015-01-10 23:52:27 | マルガリータの庭・1月
おだやかに日差しが暖かい週末の昼下がり、バラ友Y夫妻来庭。
本川越から西武新宿線で40分、乗り換えなしの一本で来られたそう、
サンマルクでのランチでは5月の軽井沢以来の話に花が咲いて、
すぐ隣の園芸店;オザキ・フラワーパークでは、�都内最大級”の品揃えに愕いたご様子、それはそう~マルガリータ もこちらに引っ越してきた当座は毎日のように通ったものだ。ないものはない(少し割高)から見て回るだけで目利きになっていく気分(笑)…

冬枯れのマルガリータの庭を一周していただき、
エアコンと陽射しでポカポカの園芸小屋マルガリータでは、コンサバトリー風に配置された窓から円形花壇を見て、「こうして目の前にバラをみて、一日中、ここにいるんでしょう?」と心の眼は5月に飛んでいらっしゃる!

最後にリビングでコーヒーを差し上げた。場所が変わりコーヒーが入ればまたまた話は尽きない…
庭の手入れ不足を見とがめられるどころか、☆「ご自分で本当に庭(仕事)をやってるということがよくわかった。」☆と。
☆「あんなに海外、国内、で留守にしているのだから、庭はプロにやらせているに違いない」というご主人の持論が転回した瞬間☆

ご主人はオールドローズがお好き、とりわけ純白のジャクリーヌ・デュプレが一番という方、またまたOR オールドローズ 好きに出会った。

 

お二人がお帰りになってから、気がつけば庭の<手持ちOR><今春新着OR>のあれこれを庭のそこここに仮想配置しているマルガリータだった。

『ハーメルンの笛吹き男』 阿部謹也

2015-01-10 08:32:16 | 本 MEMO
『ハーメルンの笛吹き男』 伝説とその世界 阿部謹也

    
 
年末から、何かのきっかけで読み始めたのだが、その「きっかけ」がどうにも思い出せない。著者が真摯に伝説を追いかけるさまは、歴史的にも民俗的にも、歴史方法論的にも心がひりひりするよう(石牟礼道子)で、「きっかけ」などあっけなく押し流されてしまったということか。

それでもひとつ思い当たるのは、先のルーマニア行で13世紀~14世紀以来のドイツ人(ザクセン人)移植村を見たことから?というのがある。
極寒の山間地に突然現れたドイツそっくりの家並みには感心するばかりで歴史的経緯にまでは思いが及ばなかったが、帰国後に思い出されて仕方がなかったのだ。

それが… 本書の学説遍歴の後半の柱、20世紀の研究者ハインリッヒ・シュパヌートの若きパートナーとなったヴォルフガング・ヴァンの説に現れたのだ。
ヴァンが東ドイツ植民説との関連について、<笛吹き男>は植民請負人ではなかったかと考えたのは、自身、ズデーテンドイツ人の祖先をハーメルンに探し求めてこの伝説にたどり着いたという。
シュパヌートは、ヴァンの何かを求める生身の人間の真実の姿に打たれ自分の仕事を伝説の成立以降の変貌に限定し、原因の究明はヴァンに委ねた。

著者、阿部謹也にしても自身の辛苦を極めた生い立ちもあるのだろう、「自分の内奥と呼応しない歴史を理解することができない」と言っている。
そのあたりが「ハーメルンの笛吹き男」の、底辺の民衆伝説としてのこだわり、のちに歴史学に取り込まれていくさまを冷静に批判、分析していく姿勢に如実にあらわれている。
そして「中世史ブームといわれるきっかけの書」となり、1974年からじつに40年にわたって読み継がれてきた証なのだろう。