(17)啄木・牧水 友情の歌碑(盛岡市立下橋中学校前) 平成9年5月建立(『一握の砂』より)
教室の窓より遁げて
ただ一人
かの城址に寝に行きしかな
石川啄木
城あとの古石垣にゐもたれて
聞くとしもなき
瀬の遠音かな
若山牧水
「教室の窓より遁げて・・」啄木の中学時代の様子を詠んでいます。啄木・牧水友情のこの歌碑は、啄木生誕111年(本名一(はじめ))を記念して建立されました。
啄木は東京小石川の地で短い生涯を閉じましたが、この時立ち会ったのは、父一禎・妻節子と若山牧水、そして5歳になる娘の京子でした。
「君が娘は 庭のかたへの八重桜拾うつつともなし」
若山牧水
若山牧水と石川啄木のつながりは、死の1年半前ぐらいからのようです。 その後牧水は啄木を偲び、盛岡を訪れて詠んだ一首が、この碑に刻まれています。
「城跡の古石垣にゐもたれて 聞くともなき 瀬の遠音かな」
若山牧水
牧水には、次の歌もあります。
「幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく」