たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

盛岡三大石割樹木

2013年12月27日 | ぶらりぶらり
盛岡の「石割り桜」は皆さんに良く知られておりますが、その他にも天満宮の「石割梅」、岩手公園の「石割欅」もあります。「盛岡三大石割樹木」と呼ぼうと思います。。

(1) 石割り桜
盛岡地方裁判所の玄関前に咲く桜の木で、花崗岩の割れ目から育ったといわれており、大正12年国の天然記念物に指定されました。
裁判所の隣は岩手銀行本店ですが、この地は啄木が通っていた盛岡中学の跡地で、啄木の歌碑が建立されいます。








啄木歌碑



盛岡の中学校の
露台の
欄干に最一度我を倚らしめ
石川啄木



(2) 石割り梅
石割り梅は盛岡天満宮の境内にあります。お聞きしますと、石割り桜のほど古くはないが、かなり古い梅の木のようです。ここには啄木も良く遊びに来たようで、境内にある一対の狛犬の台座に啄木の歌が刻まれています。









台座に啄木の歌が刻まれた一対の狛犬


夏木立中の社の石馬も
汗する日なり
君をゆめみむ
啄木

    

松の風夜晝ひびきぬ
人訪はぬ山の祠の
石馬の耳に
啄木



(3) 石割り欅
石割欅は岩手公園広場にあります。この欅はまだあまり知られていませんが、そのうちに多くの人が気づくでしょう。
岩手公園は啄木の盛岡中学から近いので、良く遊びに来てたようです。その歌を刻んだ歌碑が建立されています。









啄木歌碑



不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五の心
啄木









陸中八十八ヶ所霊場(30番 大徳院) 

2013年12月24日 | ぶらりぶらり
今日はクリスマスイブ、盛岡では例年この日に雪があり積雪となりますが、今年は雪がありません。気温は大分下がっていると思いますが。岩手山は隠れていましたが、姫神山はくっきりと姿を現していました。



12月24日の高松池



12月24日の姫神山




30番 大徳院 本尊弥陀 立花(現 北上市立花16地割)

毘沙門堂といわれ、国指定重要文化財の木造毘沙門天立像、木造二天王立像をはじめとした数々の遺品が納められいます。事前に連絡すると、見せてもらえるようです。
















御詠歌
人多く立ちあつまれる一の宮昔も今も栄へぬるかな


なお、四国八十八ケ所霊場の三十番は「善楽寺」です。

善楽寺御詠歌
人多く立ちあつまれる一の宮昔も今も栄へぬるかな
(一の宮にある善楽寺は神仏習合の寺院として神仏の信仰を啓蒙して栄えている)







陸中八十八カ所霊場(29番 慶昌寺)

2013年12月21日 | ぶらりぶらり
盛岡は昨日の雨で雪もほとんど融けました。年末も近づきましたので、帰省者を迎える準備をしています。盛岡の玄関口JR盛岡駅東口の滝の広場には大型イルミネーションを設置し、光のページェントでお迎えです。






盛岡駅前の北上川に架かる開運橋がライトアップされました。橋げたとアーチに取り付けられたLED電球の光が盛岡の夜を彩っています。






29番 慶昌寺 本尊千手 煤孫(現 北上市和賀町煤孫18-208)


当寺は和賀氏に深いかかわりをもち、和賀氏が南部氏との長い抗争の末敗れて以後は旧和賀氏の家臣の魂のよりどころとされてきたようです。












鐘楼



御詠歌
「国をわけ宝をつみて立つ寺の末の世までの利益のこせり」

なお、四国八十八ケ所霊場の二十九番は「国分寺」です。

国分寺御詠歌
国をわけ宝を積みて建つ寺の末の世までの利益のこせり
(国を分け(国分寺)。宝(国宝の千手観音、本堂(金堂)、梵鐘))






陸中八十八カ所霊場(28番 覚王寺)

2013年12月19日 | ぶらりぶらり

昨日18日は全国的に雪などで荒れぎみのようでしたが、盛岡は雪もなく穏やかな日でした。昨日は岩手大学の学長選が行われました。候補者は副学長の岩渕明教授と前工学部長で岩手大学地域防災研究センター長の堺茂樹教授の2人で、教職員の投票の結果、堺茂樹教授が選出されました。任期は来年4月1日からの3年間です。頑張ってください。


28番 覚王寺 本尊大日 大日堂(現 岩手県紫波町北日詰字下東の坊61)

国道4号線沿いにあり、盛岡から南下すると右側になります。












御詠歌
露霜と罪をてらせる大日寺などか歩みをはこばざらまじ

なお、四国八十八ケ所霊場の二十八番は「大日寺」です。

大日寺御詠歌
露霜と罪をてらせる大日寺などか歩みをはこばざらまじ
(大日の御光は輝き、どうしてもお参りしたい)





陸中八十八カ所霊場(27番 小金堂)

2013年12月17日 | ぶらりぶらり
盛岡は気温が低い割には風がないので体感気温はそれほどではありません。路上には雪がありませんがとけた雪が凍るので朝はノロノロ運転になります。




12月17日の岩手山








27番 小金堂 本尊観音 志和(現 岩手県紫波町片寄字沢口6)

黄金堂のことで、坂上田村麻呂将軍東夷征伐の後、其報恩のため、また両軍戦死者の霊を弔はんと、十一面観音の尊像を安置したとされている。















御詠歌
「三仏の誓ひの心かねの峯やいばの地獄たとへありとも」


なお、四国八十八ケ所霊場の二十七番は「神峰寺(こうのみねじ)」です。

神峰寺御詠歌
「みほとけの恵みの心神峯(こうのみね)山も誓いも高き水音」
(聖水の湧く神峰寺 御仏の教えを請(神)う心)






陸中八十八カ所霊場(26番 如法寺)

2013年12月13日 | ぶらりぶらり
盛岡は朝から雪が降り続き夕方までに15cmほど積もりました。これほどの積雪は例年12月末ですが、今年ははやいようです。多くの人は冬タイヤに交換していますので、あわてないでしょう。



12月13日の積雪



26番 如法寺 本尊薬師 乙部(現 盛岡市乙部13-129)

この地区は旧釜石街道沿いにあり、藩政時代は交通の要路で、宿場町として栄えていたようです。現在はバイパス道路の利用が多くあまりこの道は通らなくなりました。本尊薬師になっていますが釈迦のようです。













御詠歌
往生に望みをかくる極楽は月の傾く西寺の空

なお、四国八十八ケ所霊場の二十六番は「金剛頂寺)」です。

金剛頂寺御詠歌
往生に望みをかくる極楽は月の傾く西寺の空
(極楽往生は、すべての人に)



陸中八十八カ所霊場(25番 桂木地蔵堂)

2013年12月10日 | ぶらりぶらり
12月に入り企業の合同説明会が始まりました。大学3・4年生が対象なのでしょうか。地元の岩手大学では藤井克己学長の任期が来年3月末に満了するため、次期学長候補に副学長の岩渕明氏と地域防災研究センター長の堺茂樹氏の2人が推薦され、18日に投票を行うことが岩手日報に掲載されていました。どちらも工学部教授です。

25番 桂木地蔵堂 本尊地蔵 上根子(現 花巻市上根子玄番)

ここには大きなカツラの木があり、地蔵尊を安置する御堂の方は「桂木地蔵堂」になっているが、木の名は「子安地蔵尊かつら」とよばれています。カツラは御堂のすぐ後ろに立って、境内全体を覆っている。
桂木地蔵堂と言って探しても、なかなかわからないようなので「子安地蔵尊かつら」といえばすぐにわかるようです。

 


 桂木地蔵堂








御詠歌
法の舟入るか出づるかこの津寺わが身をのせて助けたまへよ

なお、四国八十八ケ所霊場の二十五番は「津照寺(しんしょうじ)」です。

津照寺御詠歌
法の舟入るか出づるかこの津寺迷うわが身を乗せて給えや

法の舟(のりのふね)とは、仏法が、人々をこの世の苦海から救い、極楽の彼岸へ導くことを、舟にたとえたことば。


陸中八十八カ所霊場(24番 圓通寺)

2013年12月09日 | ぶらりぶらり
24番 圓通寺 本尊 虚空蔵  十二丁目(現 花巻市十二丁目19)

圓通寺(えんつうじ)の開基ははっきりしませんが当地の豪族十二丁目氏でないかともいわれております。本尊虚空蔵となっておりますが、お寺さんにお聞きしましたら本尊は釈迦だそうです。





















御詠歌
明星の出でぬる時の東(ひがし )寺暗き迷ひはなどかあらまじ

なお、四国八十八ケ所霊場の二十四番は「最御崎寺(ほつみさきじ)」です。


最御崎寺御詠歌
明星の出でぬる方の東寺暗き迷ひはなどかあらまじ
(迷いなどは絶対にありません)








陸中八十八カ所霊場(23番 大師堂)

2013年12月07日 | ぶらりぶらり
今朝の盛岡はどんよりとし岩手山も顔を出しません。最高気温も4度の予想で、雪が降りそうです。

23番 大師堂  本尊 薬師  上小山田 (現 花巻市東和町北川目4区)

花巻市は平成18年に石鳥谷町、東和町、大迫町と合併し大きな市になりました。23番の大師堂は東和町の太子堂のようで、東和町小山田郵便局わきの道路を進んでいくと花巻市営バス小山田線の太子堂前の停留所がありますので、すぐわかります。















御詠歌
皆人のやみぬるとしの薬王寺瑠璃の薬を與(あた)へましませ

なお、四国八十八ケ所霊場の二十三番は「薬王寺」です。

薬王寺御詠歌
みな人の病みぬる年の薬王寺瑠璃の薬を與(あた)へまします
(お薬師さんは心の病にたいしても、瑠璃光の世界に導き、安らかにします)




原爆ドーム

2013年12月05日 | ぶらりぶらり
朝早く、核兵器の惨禍を伝え、核兵器の廃絶と世界の恒久平和を求めるシンボル原爆ドームをたずねました。広島駅から路面電車で15分ほどでした。
昭和20年8月6日に投下された原子爆弾は上空約600メートルの地点で炸裂したといわれ広い範囲に影響を及ぼしました。
その後、原爆ドームは被爆50年後にあたる平成7年に国の史跡に指定され、翌年の平成8年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。経済目的での原子力発電も事故が起これば同じように被害を及ぼします。また、自然災害はどうでしょう。岩手県も地震・津波により大きな被害を受け1000日になりました。復興はまだまだで、仮設住宅には未だ9万人以上の人が住んでいます。自然災害の被害を防ぐには、どうすればよいのか、考えてみましょう。

























原爆ドームをたずねた後ホテルに戻り、朝食をとり、盛岡に帰ってきました。



富士山(11月27日)





岩手山(12月4日)



姫神山(12月4日)







************************************************

啄木の歌

夜の星の思ひあまれる白たまの涙うつくし園の朝露

小樽日報 明治40年11月6日号 藻しほ草(8首、その3)

署名 匿名であるが啄木の作品として取り扱われている

**********************************************