たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

陸中八十八カ所霊場(9番 廣濟寺)

2013年09月30日 | ぶらりぶらり
第9番 廣濟寺 本尊 釈迦 猪鼻(現 岩手県花巻市石鳥谷町猪鼻4-57-1)

廣濟寺(こうさいじ)は国道456号線から少し入った小高い丘の上にあります。ここは、かって中世の館跡猪鼻館が置かれたところです。






山門とその上の大梵鐘









御詠歌「大乗の誹謗も咎も翻がへし転法輪の縁とこそきけ」












御詠歌
「大乗の誹謗も咎も翻がえし転法輪の縁とこそきけ」

なお、四国八十八ケ所霊場の九番は「法輪寺」です。

法輪寺御詠歌
「大乗の誹謗も科も翻がえし転法輪の縁とこそきけ」
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啄木の歌

みぞれ降る巷々の街燈のひかり薄れて夜はふけてゆく

小樽日報 明治40年10月15日号 藻しほ草(21首、その21)

匿名であるが啄木の作品として取り扱われている

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中津川にサケ遡上

2013年09月26日 | ぶらりぶらり
盛岡の中心部を流れる中津川に今年(2013年)もサケが遡上する様子が見られたようです。盛岡は川の街で、盛岡駅前を北上川、裏側を雫石川、岩手公園脇を中津川と3つの川が流れています。3つの川は盛岡市内で合流し、新しい北上川として200km離れた宮城県の石巻まで流れていきます。サケからすると石巻の河口から遡上すること200kmになります。



中津川にサケの遡上(この写真は 2010.10.7 撮影)



中津川(市役所裏)



北上川


北上川上流の四十四だダム



雫石川(太田橋から)



北上川と中津川が合流し、新しい北上川になり、その後500mほど下流で、さらに北上川と雫石川が合流し、大きな北上川になり、宮城県石巻まで流れていく



北上川と中津川の合流(手前が中津川)




北上川と雫石川の合流(右が北上川、向こう側が雫石川)





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啄木の歌

一片(ひとひら)の肉に飢ゑたる黒犬と恋なき我といづれさびしき

小樽日報 明治40年10月15日号 藻しほ草(21首、その20)

匿名であるが啄木の作品として取り扱われている

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啄木歌碑と岩手山(13)

2013年09月24日 | 啄木歌碑
暑さ寒さも彼岸まで(から)とよく言われますが、盛岡の今朝はだいぶ寒く感じられました。日中は25度ぐらいと暑かったのですが、これから盛岡は朝晩は寒くなってきます。まだ夏に感じる寒さですから気温的にはそれほど下がらないのですが。

西根第一中学校の啄木歌碑  岩手県八幡平市堀切12-40

西根第一中学校の庭にある歌碑も岩手山を背景にして建立されています。



啄木歌碑と残雪の岩手山(5月)






ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな
啄木

陸中八十八カ所霊場(8番 延命寺)

2013年09月23日 | ぶらりぶらり
第8番 延命寺  本尊 千手  中根子(現 岩手県花巻市中根子古館75)

延命寺(えんめいじ)は花巻市街地から1km程進んだ志戸平温泉に向かう道路にあります。根子の地蔵さんと呼ばれ親しまれている。宮澤賢治は「春と修羅」のなかで地蔵堂の巨木について詠んでいますが、その詩碑が建立されています。







延命寺の地蔵堂


御詠歌
「たきぎとり水熊谷の寺に来て難行するも後の世のため」

なお、四国八十八ケ所霊場の八番は「熊谷寺(くまたにじ)」です。

熊谷寺御詠歌
「たきぎとり水熊谷の寺に来て難行するも後の世のため」








宮澤賢治詩碑





巨杉
           宮 澤 賢 治
地蔵堂の五本の巨杉が
まばゆい春の空気の海に
もくもくもくもく盛りあがるのは
古い怪性の青唐獅子の一族が
ここで誰かの呪文を食って
仏法守護を命ぜられたといふかたち
  ……地獄のまっ黒けの花椰菜め!
    そらをひっかく鉄の箒め!……
地蔵堂のこっちに続き
さくらもしだれの柳も匝(めぐ)る
風にひなびた天台寺(でら)は
悧発で純な三年生の寛の家
寛がいまより小さなとき
鉛いろした障子だの
鐘のかたちの飾り窓
  そこらあたりで遊んでゐて
  あの青ぐろい巨きなものを
  はっきり樹だとおもったらうか








陸中八十八カ所霊場(7番 鳥谷寺)

2013年09月19日 | ぶらりぶらり
第7番 鳥谷寺 本尊 弥陀  石鳥谷(現岩手県花巻市石鳥谷町好地第8地割85-1)

鳥谷寺(ちょうこくじ)は石鳥谷駅から10分ほどのところの街中にあります。当寺は1695年好地院と称して開山し、明治15年に鳥谷寺と改名しているようです。






戦没者供養碑



御詠歌
「人間の八苦を早く離れなばいたらんかたは九ぼん十楽」


なお、四国八十八ケ所霊場の七番は「十楽寺」です。

十楽寺御詠歌
「人間の八苦を早く離れなば いたらん方は九品十楽
(人間の持つ八つの苦しみからのがれ、極楽浄土の十の光明に)




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啄木の歌

花の下(もと)月さすなかにたもとほる子よいざ舞はむ袂かへし

小樽日報 明治40年10月15日号 藻しほ草(21首、その19)

匿名であるが啄木の作品として取り扱われている

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流鏑馬

2013年09月16日 | ぶらりぶらり
盛岡秋祭り・盛岡八幡宮例大祭は今日最終日、流鏑馬を予定してましたが台風の影響で中止になりました。15年ぶりの中止のようです。残念なので、一昨年の流鏑馬の様子を載せます。



















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啄木の歌

港(ちまた)ゆき君をし見れば春山の小鹿のごとく心躍るもまし

小樽日報 明治40年10月15日号 藻しほ草(21首、その18)

匿名であるが啄木の作品として取り扱われている

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盛岡 ”秋祭り”

2013年09月14日 | ぶらりぶらり
盛岡秋祭り「盛岡八幡宮例大祭」が14日から16日までの3日間繰り広げられる。今日14日は13時から八幡下りパレードが行われた。今年は9台の山車の行列でした。明日15日は山車大絵巻パレード、16日は八幡宮境内で流鏑馬となっています。



八幡宮通り






盛岡市長さんもごあいさつ





八幡町い組 曽我兄弟 十郎五郎 「夜討曽我」




盛山会さ組  助六




盛岡観光コンベンション協会  菅原伝授手習 車引




一番組 宇治川の先陣争い「佐々木四郎高綱」




の組 紀伊国屋文左衛門




な組 那須与一 宗隆




三番組 加藤清正




わ組 畠山重忠




よ組 矢の根






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啄木の歌

うららかに日照り清らに月の照る世としも思ひ寝なば寝なまし

小樽日報 明治40年10月15日号 藻しほ草(21首、その17)

匿名であるが啄木の作品として取り扱われている

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繋温泉

2013年09月14日 | 温泉
8月9日の記録的な大雨によって、岩手県内各地に大きな被害が出ました。盛岡市内の繋(つなぎ)温泉街でも土砂崩れや源泉供給が止まるなどの被害がありました。ホテル愛真館に行きましたが、このホテルは比較的被害が少なく2日間の休業で済んだようです。車が上の方から流れてきたり大変だったようです。



ホテル愛真館




愛真館には浴槽がたくさんあり、楽しめます。




大浴場、露天風呂



ひのきの湯



竪穴の湯



夢枕の湯





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啄木の歌

若草の春山うれし陽炎の童にまじりこころ遊そぶも

小樽日報 明治40年10月15日号 藻しほ草(21首、その16)

匿名であるが啄木の作品として取り扱われている

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陸中八十八カ所霊場(6番 稱名寺)

2013年09月11日 | ぶらりぶらり

第6番 稱名寺 本尊 薬師  志和(現 岩手県紫波郡紫波町片寄鶉森6-3)

近くの隠里寺から分かれて新しく創立したのが称名寺(しょうみょうじ)のようです。県道13号線沿いにあり、看板が立っていますので、すぐにわかります。紫波町と花巻市の境になりますますが、当時この辺は南北交通の幹線だったようで、多くのお寺が建てられています。







杉並木の参道




山門





御詠歌
「仮の世のもどを争ふむやくなり安楽国の守護をのぞめよ」
 


なお、四国八十八ケ所霊場の六番は「安楽寺」です。

御詠歌
「仮の世に知行争ふ無益なり安楽国の守護をのぞめよ」
 
(知識や名誉は無意味です。無垢な心で祈りなさい)





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啄木の歌

うらさびし日も夜もわかぬ黒暗(くらやみ)の心をいだき木下(こした)いそげば

小樽日報 明治40年10月15日号 藻しほ草(21首、その15)

匿名であるが啄木の作品として取り扱われている

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平舘の啄木歌碑

2013年09月08日 | 啄木歌碑
啄木歌碑と岩手山シリーズ(12)です。
岩手山を背景にした啄木歌碑は平館駅にもあります。駅の改札を出て左側に進んだ構内にあります。平舘はお父さんの出身地でもあり、平舘には啄木歌碑はこの他にもあります
平館駅は岩手県八幡平市平舘にあるJR東日本の花輪線の駅で、盛岡から45分ほどかかります。地名は「平舘」ですが駅名は「平館」になっており、「舘」と「館」の字が違っています。平舘地区は以前、平舘村でしたが、隣村と合併し西根村になり、そのご町制施行で西根町になり、平成17年に隣接の町と合併し、八幡平市になっています。















たはむれに母を背負ひて
そのあまりの軽きに泣きて
三歩あゆまず
啄木




八幡平市の上坊には岩手山を背景にした「上坊牧野の一本桜」もあります。最近知れ渡り、私が訪ねたときにも、関東ナンバーの車の方も来てました。



(平成25年5月22日 撮影)