啄木歌碑は国内に160基ほど建立されています。その歌碑と建立年、所在地を、建立年順に掲載しています。今回の120番~125番です。
120.啄木・牧水友情の歌碑
「教室の窓より遁げて ただ一人 かの城址に寝に行きしかな」 石川啄木
「城あとの古石垣にゐもたれて聞くとしもなき瀬の遠音かな」 若山牧水
平成9年5月建立
盛岡市馬場町
下橋中学校正門前
二つの歌の間には「啄木が晩年最も心を許し合った友人若山牧水は、盛岡を三度 訪れており、
啄木がこよなく愛し歌った不来方城で、啄木を偲びながら数百詠しております」と書かれている。
- 釧路信金南支店前の歌碑
「神のごと 遠く姿を あらわせる 阿寒の山の 雪のあけぼの」
平成9年10月建立
釧路市南大通4丁目
釧路信金南支店前
- 岩手県立大学の歌碑
「何となく、今年はよい事あるごとし。 元日の朝、晴れて風なし」
「世におこなひがたき事のみ考へる われの頭よ! 今年もしかるか」
平成10年建立
岩手県滝沢市
岩手県立大学
モニゥメント(表、裏)
何となく、
今年はよい事あるごとし。
元日の朝、晴れて風無し。
世におこなひがたき事のみ考へる
われの頭よ!
今年もしかるか
123.~125. 大間岬の歌碑
- 「大海にむかひて一人 七八日 泣きなむとすと家を出でにき」
- 「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる」
- 「大といふ字を百あまり 砂に書き 死ぬことをやめて帰り来れり」
平成10年7月 建立
青森県大間町
大間岬
まんなかの歌碑
東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる
向かって左側の歌碑
大という字を百あまり
砂に書き
死ぬことをやめて帰り来れり
向かって右側の歌碑
大海にむかひて一人
七八日
泣きなむとすと家を出でにき