盛岡市に所在する文化財です。
前回までは、国指定の、有形文化財、民族文化財、記念物を載せてきました。今回は、国認定文化財・重要美術品です。
国認定文化財・重要美術品とは、旧「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」により認定された美術工芸品等です。同法は昭和25年に廃止されましたが、認定されている物件については、当分の間、その効力を有するとされています。
国認定文化財・重要美術品
(17) 上ノ橋の青銅擬宝珠
上ノ橋は、盛岡藩初代藩主(南部家27代当主)南部利直によって、盛岡城築城にあわせて中津川に「中ノ橋」、「下ノ橋」と共に架けられました。上ノ橋の青銅製の擬宝珠は、元々は南部氏の居城であった三戸城下の川の橋にありましたが、盛岡城築城の際に鋳直されて取り付けられたようです。上ノ橋は何度も流出という災難にあったにもかかわらず、現在、慶長14年銘のものが8個、慶長16年銘のものが10個、合計18個の擬宝珠が取り付けられています。この擬宝珠は昭和20年に国の重要美術品に認定されています。