たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

岩手山

2016年03月31日 | ぶらりぶらり
岩手山(いわてさん)は、残雪の模様がワシ形に見えることから「巖鷲(がんじゅ)山とも呼ばれていました。また、岩手富士とか、特に東斜面が富士山のように美しく裾を引くことから「南部片富士」とも呼ばれ、市民に愛されています。岩手山は盛岡市内の何処からでも見えます。



高松池から



岩手山の山頂にワシ形が見えてくると、農作業が始まる季節になったと言われていたようですが、最近はワシ形が現れるのが、早くなったように思われる。



岩手山頂のワシ形




岩手山は北上川に架かる橋の上からみると邪魔する建物がないので、綺麗に見えます。上流から順に岩手山をみていきます。



四十四田ダムの橋から



四十四田ダムは北上川の上流にあり、岩手県立博物館の裏側になります。



舘坂橋から



舘坂橋は国道4号線から岩手大学工学部前を通り秋田方面に向かう国道にある橋です。



夕顔瀬橋から




旭橋から




開運橋から



不来方橋から



北上川は不来方橋を過ぎると中津川と合流し、合流後50mほど下流で再び雫石川に合流し、大きな北上川になって宮城県の石巻市まで流れていきます。




北上川、中津川、雫石川の3川の合流図




北上川、中津川、雫石川の合流の様子



北上川、中津川、雫石川の合流地点付近に広場があり、そこには啄木父子の歌碑があります。歌碑前からも岩手山がきれいに見えます。



啄木父子の歌碑



中津川や
月に河鹿の啼く夜なり
涼風追ひぬ夢見る人と
啄木


中津川
流れ落合ふ北上の
早瀬を渡る夕霞かな
一禎








八幡平

2016年03月16日 | ぶらりぶらり
日曜日(3/13)は天気が良かったので、八幡平に向かいました。アスピーテラインの今年の開通は4月15日が予定ですので、八幡平中腹の「赤沼神社」から戻ってきました。


赤沼神社鳥居



八幡平中腹にはかって、松尾鉱山があり、硫黄生産東洋一といわれて、半世紀以上掘り続けましたが、1970年頃に鉱山は閉鎖されました。松尾鉱山では、従業員とその家族をあわせると、最盛期には1万5000人が暮らしていたようで、木造住宅や鉄筋コンクリートによる集合住宅も多数建てられました。閉山後、木造住宅は焼却処分されたようですが、集合住宅は45年の時を経た今もなお八幡平中腹で廃墟のまま、その姿をさらし続けています。



廃墟



現在、廃墟は10棟ほどあります。何かに利用できないのでしょうか。


廃墟



また、八幡平中腹には、学習院の校舎がありましたが、今は校舎はありませんが、跡地はそのまま残っています。この場所は、廃墟のちょっと手前になります。



学習院八幡平校舎跡


校舎跡地から見た岩手山(2016.3.13)



松尾鉱山は閉山後も廃鉱から強酸性の排水が流出し続け、北上川を赤茶けた「死の川」にしてしまいました。そのため、清水をもとめ、閉山後に中和施設が建設され、現在も稼働し続けており、北上川は、きれいな川を取り戻しています。



開運橋から見た北上川・岩手山(前方の橋は旭橋)


旭橋から見た北上川・岩手山(前方の橋は夕顔瀬橋)



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啄木の歌

梵天の大心力を得むとして寝つつ念じぬ千日千夜

明星 明治41年7月号 石破集(32首、その18)

署名 石川啄木
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手品

2016年03月13日 | 啄木歌碑
岩手日報「家族で簡単マジック」のカルチャ―スクールが昨日あり、一時間半の指導を受け、三種類のトランプマジックを教わってきました。時間を長く感じる講習・授業もありますが、今回はアッという間に過ぎてしまいました。参加料2,000円でした。



佐藤講師



大学での講義は1時間半でいくらになるのかな。授業料等を90万円とすると卒業まで900,000円×4年=3,600,000円、単純に計算すると、1科目、1時間半の講義が15週で2単位、卒業単位を120単位とすると、60科目、毎週1回の講義は3,600,000÷15÷60=4,000円となりますね。東京での下宿等での生活費は授業料以上になりますね。留年しないよう頑張りましょう。

カルチャースクールの終了後、天気も良く、歩いて北上川に架かる不来方(こずかた)橋を渡りました。橋から見る岩手山はとてもきれいでした。



岩手山(2016.3.12 不来方橋から。見える橋は開運橋)



一つ気になることががありました。開運橋と旭橋の間の川沿いに「啄木であい道」があり、啄木一家の歌碑が多数あります。ここは、現在、工事中で、歌碑が見えなかったので、工事の人に聞いてみたら、市の指示で一つの歌碑を残し、全て撤去・処分したということでした。残念です。


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啄木の歌

大版の黒き表紙の文字かかぬ千巻の書にうづもれて死す

明星 明治41年7月号 石破集(32首、その17)

署名 石川啄木
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東日本大震災 5年

2016年03月11日 | 啄木歌碑
東日本大震災から5年が経ちます。津波による被害の他に福島県では原発の被害もあり、戻るにも戻れない状況なっています。岩手県の被害状況は死者・行方不明者を含めて5,800人、家屋倒壊は26,000棟で、現在も仮設住宅7,800戸、16,500人が住んでおります。災害公営住宅は計画の60%ほどしか建てられておりません。学校施設の方は陸前高田市の高田高校が完成し被災された県立の学校はすべてが復旧されております。




陸前高田の啄木歌碑(2013.11.14 建立)


頬につたふ 
なみだのごはず 
一握の砂を示しし人を忘れず
啄木




先日、岩手県内高校入試が行われましたが、高田高校では新しい校舎で実施されたのでしょうね。

高校入試問題をみると、数学の一番目の問題は、次のようでした。

1 次の問いに答えなさい。
   (1) 3+(-5)  を計算しなさい
   (2) 6a+3-2(2a+1) を計算しなさい
   (3) √12-√3  を計算しなさい
   (4) x2+2x-15  を因数分解しなさい
   (5) 連立方程式 5x+3y=4、 x+y=2  を解きなさい
 
この程度の問題でしたら、わかりますね。

盛岡では、ここ数日暖かい日が続き、白鳥が飛び立っています。高松の池には何羽ほどの白鳥が残っているのかな。


北帰行(2016.3.10) 



市内の雪はほとんど消えましたが、岩手山は未だ雪に覆われています。



岩手山(2016.3.10) 









岩手大学卒業制作展2016

2016年03月06日 | 啄木歌碑
3月に入り、大学の卒業研究発表会、卒業作品展が行われております。岩手大学教育学部芸術文化課程の卒業制作展も岩手県民会館で行われています。4日から9日までです。絵画、版画、金属工芸、彫刻、染織、映像メディア、インダストリアルデザイン、美術家教育等の研究室からの出展です。



















岩手大学は平成28年度に理工学部を設置し、工学部は理工学部に移行し、1年次は理工学部生、2年次以上は工学部生になります。また、教育学部は教員養成課程のみにし、定員も250から160に減員され、芸術文化課程は人文社会学部に移ります。


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啄木の歌

西方の山のあなたに億兆の入日埋めし墓あるを想ふ

明星 明治41年7月号 石破集(32首、その16)

署名 石川啄木
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