たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

啄木歌碑 建立年・所在地(18)

2022年05月07日 | 啄木歌碑

啄木歌碑は国内に160基ほど建立されています。その歌碑と建立年、所在地を、建立年順に掲載しています。今回は最後の156番です。

 

  1.  幸町公園の歌碑

   

 

「吸うごとに鼻がぴたりと凍りつく寒い空気を吸いたくなりぬ」

令和元年6月建立

北海道釧路市幸町

 

令和に入って初めて建立された啄木歌碑です。なお、歌碑の写真は釧路観光コンベンション協会、内間木さんから提供していただきました。

           

その他、個人の家に建立されている歌碑もあります。

 

イ. 盛岡市梨木町 アパート・エスポアイトウ の歌碑

「やわらかに柳青める北上の/岸辺目に見ゆ泣けと如くに」

(1つの碑に数人の歌が刻まれ、その1首が啄木の歌です)

 

ロ. 盛岡市上米内 松園寺の歌碑

    「長く長く忘れじ友に会ふごときよろこびをもて水の音聴く」

        (墨で書かれた歌の碑が15基ほどあります)

 

ハ.広島県三次市 田島さん宅の歌碑

「たわむれに母を背負ひて/そのあまり軽きに泣きて/三歩あゆまず」

 (三次市に聞きましたら、歌碑は現在、存在しないようです)

 

ニ. 滝沢市 小田島さん宅の歌碑

「しっとりと水を吸いたる海綿の重さに似たる心地おぼゆる」

(歌を大理石に刻み、擁壁にはめ込んでいます) 

 

ホ.広島県廿日市市 井上さん宅の歌碑

「あめつちにわが悲しみと月光とあまねき秋の夜となれりけり」

 (廿日市市に聞きました、歌碑の写真撮影等は、所有者の意志により、難しいようです)

 

へ.盛岡市 渡邊宅(我が家)の歌碑

 

 

「何となく今年はよい事あるごとし元日の朝晴れて風無し」

 

以上 啄木歌碑をあげてきました。個人の家等にはこれ以外にも歌碑が建立されていると思われます。