たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

盛岡市の保存樹木(22番~24番 住吉神社のイチョウ、ケヤキ 2)   

2014年12月31日 | ぶらりぶらり
住吉神社の鳥居をくぐると右側に保存樹木の23番のケヤキがあります。さらに拝殿の方に進んで行くと24番のケヤキと22番のイチョウが並んで立っています。住吉神社までは盛岡駅から都市循環バス「でんでんむし」で「若園町」で下車、徒歩10分ほどです。

22番 住吉神社のイチョウ 盛岡市住吉町9番1号










23番 住吉神社のケヤキ 盛岡市住吉町9番1号

このケヤキは樹齢300年にもなる立派なケヤキです。












24番 住吉神社のケヤキ 盛岡市住吉町9番1号

このケヤキも23番と同様樹齢300年にもなります。












なお、21番 江刺家氏のサワラ(盛岡市境田町10-33)は 平成20年7月15日 指定廃止になっています。


今日は2014年12月31日、神社では元朝参りの準備も済ませ、2015年を迎えようとしています。


住吉神社鳥居(12月31日)


拝殿


盛岡は積雪も少く、明日の朝は多くの人出となるのでしょう。


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啄木の歌

わが広野君がひとみの赫灼に巽あがりの野火はもえける

小天地 明治38年9月号(第1巻第1号)  公孫樹(10首、その6)

著名 石川啄木
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岩手大学の学部等の改組構想

2014年12月27日 | ぶらりぶらり
啄木の出身地岩手県盛岡市にある国立大学法人岩手大学は盛岡駅から歩いて20分ほどのところにある4学部をもつ大学です。


岩手大学正門


岩手大学は17日、平成28年度に実施する学部等の改組構想案を発表しました。改組理由は「国の流れとともに、震災復興のためにできる事を考えて」とのこと。改組の目玉?は、工学部を理工学部に再編し、農学部に水産システムコースを設けて、3~4年次に釜石市で教育を行うこと等です。

改組構想(案)
(1)人文社会科学部

    人間文化課程:行動科学、スポーツ科学、現代文化、異文化間コミュニティ、
    歴史、芸術文化、ヨーロッパ語圏文化、アジア圏文化
     地域政策課程:政策法務、企業法務、経済社会、地域社会連携、環境共生

(2)教育学部

    学校教育教員養成課程:小学校教育コース、中学校教育コース、
      理数教育コース、特別支援教育コース、

(3)理工学部

  化学・生命理工学科:化学コース  生命コース
  物理・材料理工学科:数理・物理コース、マテリアルコース
  システム創成工学科:電気電子通信コース、機械科学コース、
     知能・メデイア情報コース  社会基盤・環境コース

(4)農学部

    農学生命学科:
   応用生物化学科:
    森林科学科:
    食料生産環境学科:農村地域デザイン学コース、
      食産業システム学コース、水産システム学コース
    動物科学科:
    共同獣医学科:

以上のようです。

岩手大学構内にある植物園の一部に啄木の妻節子が生まれた家があったということがわかり、岩手大学では当時の井戸を復元し、井戸に蓋を設け、その蓋に啄木の歌、節子の歌を刻みました。


節子の井戸



ある日、ふと、やまひを忘れ、
牛の啼く真似をしてみぬー
妻子の留守に。
啄木  

ひぐるまは焔吐くなる
我がうたにふと咲き出でし黄金花かな
節子 
 





盛岡市の保存樹木(20番 上の橋際のエゾエノキ )   

2014年12月26日 | ぶらりぶらり
20番 上の橋際のエゾエノキ 盛岡市上の橋町1番12号

上の橋際というよりは、上の橋の上流にある、富士見橋際になり、岩手医科大学医療専門学校の敷地内にあります。


岩手医科大学医療専門学校のエゾエノキ


富士見橋








この辺は、啄木が新婚の家から引っ越しして住んだところです。富士見橋の欄干は啄木自らがデザインした『小天地』の表紙のケシの花をモチーフにしており、親柱には啄木の歌が記載されています。








岩手山
秋はふもとの三方の
野に満つる蟲を何と聴くらむ
啄木


富士見橋は盛岡市役所裏を流れる中津川を上流に歩いて行くと、上の橋を過ぎ、市役所から10分ほどの所にあります。冬になると白鳥が飛来します。






富士見橋の下流にある中の橋



なお、啄木が住んだ跡地には、次のような案内板が立っている。











陸中八十八カ所霊場 (65番 清水寺)

2014年12月21日 | ぶらりぶらり

65番 清水寺 本尊観音  太田(現 花巻市太田21-5-1 )

京都の清水寺と兵庫の清水寺に並ぶ日本三清水の一つとされ、坂上田村麻呂が開いたといわれています。本尊の十一面観音像が置かれた観音堂(本堂)、左隣には薬師堂があり、その前には昭和2年(1927)に建立された山門があり立派で他を圧倒しています。ぜひ一度お訪ねください。



観音堂(本堂)




六角堂(薬師堂)



山門







御詠歌
恐ろや三つの角(つの)に入るならば心をまろく弥陀を念ぜよ

なお、四国八十八ケ所霊場の六十五番は「三角寺」です。
三角寺御詠歌
おそろしや三つの角にもいるならば心をまろく慈悲を念ぜよ


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啄木の歌

この海よさらば生火(いくひ)の帆をあげむ黄金鳥なく焔樹(えんじゅ)の岸へ

小天地 明治38年9月号(第1巻第1号)  公孫樹(10首、その5)

著名 石川啄木
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盛岡市の保存樹木(19番 佐々木氏宅のシダレカツラ)   

2014年12月15日 | ぶらりぶらり
衆院選挙の結果は新聞の予想通り、自公で2/3を上回りました。がんばってほしいものです。大雪で?投票率も低かったですね。盛岡は朝の気温が氷点下5度前後の日が続きますが、路上の雪は少ないので、渋滞になることはありません。岩手山は雪に覆われましたが、かっては国体のスケート競技が行われた高松の池は、氷っているところは一部なので、白鳥がが自由に動き回っています。


高松の池


19番 佐々木氏宅のシダレカツラ  盛岡市南大通2-30-30

「カツラ」の木は盛岡市のシンボルの木として、昭和46年9月に市民から候補を募集し決められました。枝が垂れる「シダレカツラ」は市内には多く、国の天然記念物として指定されている「カツラ」は3ケ所もあります。











なお、18番 八房の梅(名須川町15-8) は 昭和63年4月28日 指定廃止になりました。


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啄木の歌

しろがねにひびく光の天壇の御燭(みあかし)咲きぬ百合といふ名に

小天地 明治38年9月号(第1巻第1号)  公孫樹(10首、その4)

著名 石川啄木
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陸中八十八カ所霊場 (64番 遍照寺)

2014年12月12日 | ぶらりぶらり
64番 遍照寺  本尊弥陀  二子(現 北上市二子町宿西96)

和賀氏の祈願寺であったが、南部藩になって現在の地に移り建てられた。火事により焼失したが、江戸時代の末期に再建されている。その後、明治の廃仏毀釈で廃寺に追い込まれたが、再興された。



本堂


山門







御詠歌
前は神うしろは仏ごくらくのよろづの罪をくだく石槌

なお、四国八十八ケ所霊場の六十四番は「前神寺」です。
前神寺御詠歌
前は神後は仏極楽のよろずの罪をくだくいしづち



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啄木の歌

夏木立中の社の石馬も汗する日なり君をゆめみむ

小天地 明治38年9月号(第1巻第1号)  公孫樹(10首、その3)

著名 石川啄木
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啄木のこの歌の中の石馬は、盛岡天満宮の狛犬を指しており、狛犬の台に、この歌が刻まれています。




阿形の狛犬



夏木立中の社の石馬も
汗する日なり
君をゆめみむ
啄木





盛岡市の保存樹木(17番 天神のかじり梅 )   

2014年12月04日 | ぶらりぶらり

17番 天神のかじり梅   盛岡市長田町26番5号

盛岡駅から旭橋を渡ってまっすぐに進んでいくと長田町になり、長町の駆上がり坂に「天神のかじり梅」があります。30m先にJR山田線の踏切があります。この梅の木は枯れたため切断しましたが、新しく枝が生まれてきているので指定廃止にせず、この枝が大きくなるのを待っている状況です。
「天神のかじり梅」とは天神梅(てんじんばい)のことで、種にかじったようなくぼみがあることから「かじり梅」と呼ばれています。藩政時代に南部藩士が参勤交代で親しくなった黒田藩(福岡藩)士から譲り受けた梅が根付いたものと言われています。












なお、16番 川村氏のトチ(盛岡市黒石野二丁目7-22)は 平成16年11月2日 指定廃止になりました。


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啄木の歌

蜆川(しじみかは)や浪花は古き梅川が里といふなり青簾(あおす)の舟に

小天地 明治38年9月号(第1巻第1号)  公孫樹(10首、その2)

著名 石川啄木
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