たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

八幡平の紅葉

2013年10月29日 | 温泉
八幡平ハイツでの懇親会があり紅葉を見ることができました。八幡平までは盛岡から車で1時間ほどなので、休みの日には多くの人が訪れます。岩手山も盛岡からみる頂上の雪はまばらですが、北側から見る岩手山の頂上は雪で覆われています。八幡平ハイツには大浴場、露天風呂もあり、日帰り温泉として訪れる方も多いようです。




八幡平ハイツ


大浴場


北側(八幡平ハイツ)から見た岩手山



南側(ハイツに行く途中)から見た岩手山



紅葉











八幡平ハイツには、昭和天皇、平成天皇、皇太子さんも御宿泊されており、昭和59年の10月の全国育樹祭に、平成天皇が当時皇太子として来県された折に岩手山の紅葉を見て、次のように詠まれた御歌があります。


「旅の朝 窓より見れば岩手山 真向かいに立つふもと紅葉に」






陸中八十八カ所霊場(16 番 観音堂)

2013年10月26日 | ぶらりぶらり
第16番 観音堂  本尊千手 北郡山(現 岩手県矢巾町北郡山15-60)

盛岡から国道4号線を南下すると紫波町の入り口にタケダスポーツ店があり、そこを過ぎるとすぐのところに信号があり、その信号を右折して進むと500mほどの左側にあります。ここは當國三十三か所の八番にもなっている。


















御詠歌
忘れずと導きたまへ観音寺西方(さいほう)世界弥陀の浄土へ

なお、四国八十八ケ所霊場の十六番は「観音寺」です。

観音寺御詠歌
忘れずも導きたまへ観音寺 西方世界 弥陀の浄土へ




御詠歌は仏の教えを短歌調、つまり五七五七七でまとめ、さらに鈴(りん)などで旋律をつけて葬送歌として歌われるようになり、ある地域では法要の際などに御詠歌を詠唱する地域もあり、私も一度目の当たりにしたことがあります。




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啄木の歌

はなやかに物いふ人も手をとれば仄(ほの)にうつむくをかしき夕べ


小樽日報 明治40年10月26日号 藻しほ草(9首、その7)


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陸中八十八カ所霊場(15 番 正覚寺)

2013年10月23日 | ぶらりぶらり
第15番 正覚寺 本尊薬師 鬼柳(現 岩手県北上市上鬼柳第5地割232)


正覚寺は国道4号線から県道北上・和賀線を進んで行ったところです。正覚寺には座禅堂があります。また、少年研修館もあり近郊の小中学生を対象に座禅や法話などで心身の鍛練を行っています。















御詠歌
薄く醇(こ)くわけわけ色をそめぬれば流転生死の秋のもみじ葉

なお、四国八十八ケ所霊場の十五番は「国分寺」です。

国分寺御詠歌
うすく濃くわけわけ色を染めぬれば流転生死の秋のもみじ葉




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啄木の歌

心今君をわするる天地(あめつち)に家すら知らぬ浪人といへ


小樽日報 明治40年10月26日号 藻しほ草(9首、その6)


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東山温泉

2013年10月21日 | 温泉
19日の土曜日に会津若松の東山温泉「新滝」で懇親会があり出かけました。「新滝」までは、会津若松駅から市内循環バスに乗り「新滝駅」で下車、200mほど歩きます。新瀧の前に川がながれており、橋のたもとに「夢二」の「宵待ち草」の歌碑が建立されています。竹久夢二は東山温泉をこよなく愛し、東山温泉を訪れ、新滝旅館にも逗留しているようです。



会津若松駅



「夢二」の「宵待ち草」の歌碑




 
まてどくらせど
 来ぬひとを
 宵待ち草の
 やるせなさ
 こよいは
 月も出ぬ
 そう
 な 


この『宵待草』の詩は、明治45年 雑誌『少女』に“さみせんぐさ”で掲載されている。


翌日20日は、皆さんと鶴ヶ城に行きました。雨でしたが多くの方が訪れていました。説明によりますと、難攻不落の名城とうたわれた鶴ヶ城は、戊辰の戦役で新政府軍の猛攻の前に籠城一ヵ月、城は落ちなかった。石垣だけを残して取り壊されたのは明治7年のことでした。至徳元年(1384)葦名直盛がはじめて館を築き、改修を経て天下の名城となった。多くの方々の寄付により鶴ヶ城がよみがえったのは昭和40年9月のことで、平成23年春には幕末時代の瓦(赤瓦)をまとった天守閣としてリニューアル公開された。




鶴ヶ城



鶴ヶ城稲荷神社






鶴ヶ城公園内にある、千利休の子・少庵が建てたと言われる茶室




幹事の大河原さん、2日間、ご苦労さまでした。参加の皆さんもお元気に。


陸中八十八カ所霊場(14番 松山寺)

2013年10月19日 | ぶらりぶらり
昨日(18日)の朝は寒く岩手山の頂上は雪で覆われました。


岩手山(10月18日)



第14番 松山寺  本尊彌勒  台村(現 岩手県花巻市第3地割72)

松山寺(しょうざんじ)は県道花巻温泉郷線を温泉方向に進むと花巻温泉の手前左側にあります。当寺は明治28年に村役場を併設していた座禅堂から出火し堂宇を焼失したようです。


















御詠歌
「淨楽の岸にはいつか至らまじ弘誓(ぐせい)の舟に乗りおくれなば」

なお、四国八十八ケ所霊場の十四番は「常楽寺」です。

常楽寺御詠歌
「常楽の岸にはいつか至らまし 弘誓の船に乗りおくれずば」







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啄木の歌

君を恋ひ君を得つるを恐ろしき懲罰と知るわりなきかなや


小樽日報 明治40年10月26日号 藻しほ草(9首、その5)


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網張温泉

2013年10月16日 | 温泉
今日は台風の影響で15時頃までは風、雨がありましたが、16時頃になると晴れ間が見え頂上付近は雲でしたが岩手山も顔を出してきました。今朝は大分寒かったので、雪の岩手山でした。



岩手山(10月16日)


岩手山(10月14日  初冠雪)




休暇村網張温泉にはホテル(本館)と日帰り温泉館があり、本館の方にも日帰りの方用の休憩室が用意されています。冬になると網張スキー場があり、リフトも備わっています。



網張温泉本館


網張スキー場リフト



盛岡から網張り温泉に行くには小岩井経由で行くか、岩手山登山口“馬返し”方面から行くか、どちらかになります。
滝沢村馬返登山口から登るコースは、岩手山頂上への最短コースです。登山口には広い駐車場が有り、トイレは駐車場と登山口の二箇所にあり、登山口には湧水「鬼又清水」が豊富に流れ出ています。




鬼又清水



登山口には、宮沢健治の歌碑もあります。







岩手山
いただきにして
ましろなる
そらに火花の湧き散れるかも」
宮沢賢治







陸中八十八カ所霊場(13番 貴徳院) 

2013年10月13日 | ぶらりぶらり
今朝はいつもより寒く感じました。岩手山の頂上にも白いものが見られたので、初冠雪のようです。

第13番 貴徳院 本尊大日 煤孫(現 岩手県北上市和賀町煤孫第7地割)

貴徳院といって煤孫寺と古舘神社を指していたようです。煤孫寺の脇に古舘神社の上り口があり、煤孫寺の裏山に神社がある。近所で貴徳院といってもわからず、古舘神社の方が知られてるようです。
現在、北上の貴徳院と云うと江釣子の方にある貴徳院を指し、そちらの方にも行って見ました。何の表示もありませんが、近くの人に聞いてみると貴徳院と云っているようです。



煤孫寺









御詠歌「阿波の国一乃宮とや結(ゆふ)たすきかけてたのめやこの世のちの世」



古舘神社登り口から見た煤孫寺



古舘神社登り口



北上市江釣子にある貴徳院は次のようになっています。



江釣子の貴徳院








貴徳院登り口の観音様と泉





御詠歌
「阿波の国一の宮とや結たすきかけてたのめやこの世後の世」

なお、四国八十八ケ所霊場の十三番は「大日寺」です。

大日寺御詠歌
「阿波の国一の宮とはゆうだすき かけて頼めやこの世 のちの世」



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啄木の歌

相慣れて云ふこともなし来し方の恋をかぞへぬ心々に


小樽日報 明治40年10月26日号 藻しほ草(9首、その4)


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陸中八十八カ所霊場(12番 如来堂)

2013年10月10日 | ぶらりぶらり
第12番 如来堂 本尊 虚空蔵  鍛冶町(現 岩手県花巻市鍛冶町8-15)

如来堂勝行院(しょうぎょういん)は花巻市内から花巻南温泉郷に行く道路沿いにあります。本尊として安置されている阿弥陀如来座像は国指定重要文化財になっている。また、境内には本堂に向かって左側に観音堂があり、嘘空蔵菩薩が祀られている。








観音堂





御詠歌
「のちの世をおもへば苦行焼山寺志でや三途の難所ありとも」

なお、四国八十八ケ所霊場の十二番は「焼山寺」です。

焼山寺御詠歌
「後の世をおもへば恭敬(くぎょう)焼山寺死出や三途の難所ありとも」





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啄木の歌

火の如き顔して歌ふ幾人に酔泣すなる子も交りしや


小樽日報 明治40年10月26日号 藻しほ草(9首、その3)


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陸中八十八カ所霊場(11番 薬師堂)

2013年10月07日 | ぶらりぶらり
第11番 薬師堂  本尊薬師  五郎沼(現 岩手県紫波町南日詰箱清水189)

現在の薬師神社で五郎沼のすぐ近くにあります。五郎沼は桜の名所として、また白鳥の飛来地として親しまれております。かって、周辺には奥州藤原氏初代清衡の孫・樋爪太郎俊衡、五郎季衡兄弟の館があり、五郎が幼い頃によく沼で泳いで遊んだことからその名がつけられたと云われています。














御詠歌「色も香も花の中なる藤井寺真如の波のたゝぬ日もなし」




五郎沼




御詠歌
「色も香も花の中なる藤井寺真如の波のたたぬ日もなし」

なお、四国八十八ケ所霊場の十一番は「藤井寺」です。

藤井寺御詠歌
「色も香も無比中道の藤井寺 真如の波のたたぬ日もなし」






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啄木の歌

はつはつと心煙しもえさかる巽(たつみ)あがりの風吹き来しや


小樽日報 明治40年10月26日号 藻しほ草(9首、その2)


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陸中八十八カ所霊場(10番 島ノ堂)

2013年10月04日 | ぶらりぶらり
第10番 島ノ堂  本尊 千手  南日詰(現 岩手県紫波町南日詰宮崎4-1)

国道4号線沿いに五郎沼があります。かつては沼に観音島という中島があり、そこに、「島の堂千手観音」があったといわれますが、その後、中島はなくなり、観音は、参拝する巡礼者が難儀をしないようにと、お堂を現在の国道を挟んで向かい側に移築し、今も大切に守られています。 














御詠歌
「欲心をただひとすぢにきり果たし後の世までの障りとぞなる」


なお、四国八十八ケ所霊場の十番は「切幡寺」です。

御詠歌
「欲心をただひとすぢに切幡寺 後の世までの障りとぞなる」





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啄木の歌

かず知れぬくれなゐの鳥白の鳥君をかこめり花の散る時


小樽日報 明治40年10月26日号 藻しほ草(9首、その1)


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