たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

盛岡「桜満開」

2020年04月18日 | 啄木歌碑

コロナウイルス関連の緊急事態宣言が出されました。岩手県では感染者が出ていませんんが、県民の皆で感染者を出さないように、気を付けています。

盛岡は桜の時期を迎えましたが、閑散としています。昨日 (2020. 4.17)、携帯で桜の写真を撮りましたので、見てください。

 

盛岡地方裁判所構内に咲く石割桜です。大正12年に国の天然記念物に指定されました。

 

 

龍谷寺境内に咲く桜です。昭和11年に国の天然記念物に指定されまし。

 

岩手公園には行きませんでしたが、公園の桜並木もきれいに咲いているのでしょう。以前撮った岩手公園の啄木歌碑です。

 

岩手公園の啄木歌碑

 

不来方のお城の草に寝ころびて

空に吸われし

十五の心

 

国内には、157基の啄木歌碑があります。

啄木が作った歌数といえば、収録数では、筑摩書房発行の『石川啄木全集』によると4,124首あり、その後、菟芽子集が見つかり36首が追加になり、収録歌数は4,160首になっています。

『石川啄木全集』の4,124首の中には、小樽日報の67首も含まれており、その内9首は署名が啄木になっていますが、58首は数名の匿名になっています。

岩城之徳や北海道自動車短大の荒木茂は、その後の調査で、匿名の中には実在の人もいるので、それ以外の匿名の歌27首を啄木の変名の歌としています。

また、岩手大学の望月喜次は盛岡タイムズ‘(平成15年)の「啄木の歌の欄」で、小樽日報の変名の歌として、田中島月(署名)の「秋の空玲瓏として曇りなき君をおもへば心さびしき」を取り上げています。


この「田中島月」にしろ、他の匿名は啄木の変名なのでしょうか、啄木以外の誰かの変名とも考えられます。啄木の変名とする根拠が乏しいように思えますが、皆さんは、いかに思われますか。