たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

盛岡市所在文化財(2)

2022年07月28日 | ぶらりぶらり

 国指定有形文化財(重要文化財)

(2)旧盛岡銀行(現・岩手銀行赤レンガ館)     盛岡市中ノ橋通

岩手銀行赤レンガ館は、明治44年(1911)に盛岡銀行の本店行舎として落成。昭和11年(1936)に岩手殖産銀行(のちに行名を岩手銀行に変更)がこの建物を譲り受け、本店として利用しはじめました。その後、昭和58年に岩手銀行新社屋完成に伴い中ノ橋支店となっています。設計は東京駅でも知られる、辰野・葛西建築設計事務所によるもので、辰野金吾が設計した建築としては東北地方に唯一残る建物です。赤レンガが優雅な印象の威風堂々とした建物で、中に入ると天井が高くて開放的で、当時の洋風建築の特徴がうかがえます。建物は、平成28年、公開施設「岩手銀行赤レンガ館」として開館しました。

 

 

明治時代に入ると他国から建築工法や技術が伝わり、西洋の要素が入ってきました。これまでは木造建築でしたが、煉瓦を利用した建築が入ってきました。旧盛岡銀行は煉瓦造りになっています。

 

(3)旧九十銀行(現・啄木・賢治青春館)     盛岡市中ノ橋通

この建物は旧九十銀行本店本館として明治43年12月に竣工しました。設計は東京帝国大学を卒業して間もない、盛岡出身の若き建築家・横濱勉です。構造は煉瓦造2階建で、2階に広い集会室を設け、1階を営業室・客溜・金庫室・頭取室及び応接室としていました。外観は重厚感のある古代ローマ文化の影響を受けた建築様式で、内部は直線的で平明かつ簡潔な様式がみられ、19世紀末の欧州での建築運動をいち早く反映させたものとして、我が国の近代建築史上重要な建造物です。 旧九十銀行本店本館は明治時代に建てられた銀行建築の遺構として大変貴重な事から平成16年に国指定有形文化財に指定されました。

 

 

コロナ感染者が増えてきました。岩手県の新規感染者は昨日(7月27日)は1,077人で、1日当たりの新規感染者は過去最多で、23日の 1,051人を上回りしました。

 

 

 

 

 


盛岡市所在文化財(1)

2022年07月15日 | ぶらりぶらり

盛岡市所在文化財を回ってみます。

国指定有形文化財(重要文化財)

A. 建造物

(1) 旧中村家住宅     盛岡市中央公民館敷地内     盛岡市愛宕町  

旧中村家住宅は盛岡市新穀町にあったもので、町屋建築です。中村家の創業は天明2年(1782)で、屋号が「糸屋」または「糸治」と呼ばれ、呉服などを扱っていました。その後、紫根染を始めると領内指折りの豪商と成長してきました。この建物は江戸時代末期の文久元年(1861)頃に建てられました。建物左外壁は隣家への防火対策としてこの地方独特な「うだつ」が上がり、壁一面が土壁で仕上げています。右側に隣接土蔵は明治時代のものです。盛岡駅から中央公民館に行くには、駅前バスターミナルから山岸経由松園行きに乗り、中央公民館前で下車ください。駐車場はありますが、公民館の行事で、いつもいっぱいのようです。

 

 

コロナ感染者が増えてきました。岩手県では今週に入り7月13日(水曜日)が過去最高の感染者数、14日の木曜日は過去2番目の多さでした。なかなか収まらないですね。