盛岡市に所在する文化財です。
前回までは、国指定の有形文化財・民族文化財、記念物の史跡、天然記念物を載せてきました。今回も、記念物の天然記念物を載せます。
国指定記念物
今回は天然記念物のシダレカツラです。
盛岡にある国指定記念物は、前回示した史跡2件と天然記念物2件、今回のシダレカツラ3件の、合わせて7件です。
カツラの枝は普通斜上しますが、盛岡市には枝が垂れ下がるシダレカツラが3株あり、珍しい物でいずれも国の天然記念物に指定されました。原木は岩手県大迫町の山中で発見され、妙泉寺境内に移植されたものだそうです。この原木のひこばえが現在、瀧源寺、肴町および門に現存します。
(14) 肴町のシダレカツラ 盛岡市肴町
カツラは普通斜上しますが、肴町のカツラは枝が垂れ下がるシダレカツラで、極めて珍しく国指定記念物(天然記念物)に指定されています。原木は岩手県大迫町の山中で発見され、大迫町の妙泉寺境内に移植されたものです。肴町は市内中心部で、この木は商店街裏の駐車場の中央にフェンスに囲まれ聳え、枝は地上近くまで垂れ下がっており、樹形は美しいものです。この他、国指定記念物(天然記念物)のシダレカツラは、盛岡市の大ケ生と門(かど)にもあります。
(15) 門のシダレカツラ 盛岡市門
(16) 龍源寺のシダレカツラ 盛岡市大ケ生