たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

盛岡市所在文化財(12)

2023年07月16日 | ぶらりぶらり

盛岡市に所在する文化財です。渡邊喬著「盛岡まちさんぽ」からです。

前回までは、国指定の、有形文化財、民族文化財、記念物、国認定文化財・重要美術品,、国登録文化財の内、建造物を載せてきました。

今回は、国登録文化財の名勝地です。

 

国登録文化財

国登録文化財は、所有者の要望により推薦、選定の上で台帳に登録され、緩やかな規制のもと、地域の財産として、みんなに周知してもらい、使い続け、住み続けながら守っていきましょう、というものです。今回は、国登録文化財の内、名勝地です。

(21)南昌荘庭園  清水町

 

南昌荘の庭園は明治18年、盛岡市の実業家・瀬川安五郎の邸宅の庭園として作庭しました。南昌荘では明治42年、伊藤博文が韓国皇太子李垠殿下とともに盛岡を来訪した時、歓迎の園遊会を開催しています。南昌荘は、その後、金田一勝定、穀町の呉服卸商赤澤多兵衛と所有者がかわり、昭和62年からは、いわて生活協同組合の所有となっています。広い廊下や縁側を持つお座敷もあり、作品の展示会、お茶会、コンサートなど多彩な催し物や、俳句会、趣味の会の会場としても親しまれています。

 

(22)旧南部家別荘庭園 愛宕町

 

旧南部氏別邸庭園は、藩主の別荘地でした。明治41年に南部家第43代当主南部利淳により、木造建築と庭園が整備されました。庭園は、3つの中島が浮かぶ広い池を中心とし、池の周囲および中島にはさまざまな意匠の燈籠類やマツ、モミジなどの樹木が配されています。国の文化財登録制度は、建設後50年を経過したもので、(1)国土の歴史的景観に寄与しているもの、(2)造形の規範となっているもの、(3)再現することが容易でないもの、のいずれかに該当するもので、指定制度よりも緩やかな保護措置を講じることで、幅広い文化財の保存と活用を図るための制度です。