岩手大学構内にシモバシラという植物があります。シモバシラの茎は冬になると枯れてしまいますが、根は活動を続けるため、枯れた茎の道管に水が吸い上げられ、外気温が氷点下になると、道管内の水が凍って、茎から鰭状に氷が張り出し、霜柱となって氷の彫刻を作ります。
シモバシラ
シモバシラ
大学構内には多くの種類の樹木、花がありますので、春になったら、お出かけください。
岩手大学は宮沢賢治の母校であり、啄木の妻節子の家の敷地跡でもあるので、歌碑が建立されています。
柿
井戸の蓋に刻まれた 啄木・節子の歌
ある日、ふと、やまひを忘れ、
牛の啼く真似をしてみぬー
妻子の留守に。
啄木 歌集「悲しき玩具」より
ひぐるまは焔吐くなる
我がうたにふと咲き出でし黄金花かな
節子 文芸雑誌「小天地」より
宮沢賢治の歌
あさひふる
はくうんぼくの花に来て
黒きすがるら
しべを噛みあい
宮沢賢治像
大学の近くにある高松の池では白鳥が優雅に泳いでおります。
岩手山と高松の池