たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

シモバシラに霜柱

2016年11月28日 | 啄木歌碑

岩手大学構内にシモバシラという植物があります。シモバシラの茎は冬になると枯れてしまいますが、根は活動を続けるため、枯れた茎の道管に水が吸い上げられ、外気温が氷点下になると、道管内の水が凍って、茎から鰭状に氷が張り出し、霜柱となって氷の彫刻を作ります。

シモバシラ

シモバシラ

大学構内には多くの種類の樹木、花がありますので、春になったら、お出かけください。

岩手大学は宮沢賢治の母校であり、啄木の妻節子の家の敷地跡でもあるので、歌碑が建立されています。




井戸の蓋に刻まれた 啄木・節子の歌

ある日、ふと、やまひを忘れ、
牛の啼く真似をしてみぬー
妻子の留守に。

啄木  歌集「悲しき玩具」より


ひぐるまは焔吐くなる
我がうたにふと咲き出でし黄金花かな

節子  文芸雑誌「小天地」より


宮沢賢治の歌


あさひふる

はくうんぼくの花に来て

黒きすがるら

しべを噛みあい


宮沢賢治像


大学の近くにある高松の池では白鳥が優雅に泳いでおります。



岩手山と高松の池