たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

陸中八十八カ所霊場(37番 東光寺)

2014年01月29日 | ぶらりぶらり
陸中八十八ケ所霊場は、明治20年代に好地村(現花巻市)の大興寺の住職さん達によってつくられ、資料が残されています。当時この地(現 盛岡市、矢巾町、紫波町、花巻市、北上市)から四国八十八霊場までは遠すぎて大変だったので、この地にあるお寺を四国八十八霊場とみたて、「陸中新四国八十八カ所霊場」として、つくっている。どのようにして、お寺を選んだかは明らかではありませんが、四国八十八霊場と同じ「本尊」を持つお寺を選び、「御詠歌」をそのまま用いることにし、つくったものと思われます。


37番  東光寺 本尊弥陀 笹間(現 花巻市北笹間7-71)

本殿・山門は1830年に再建され現在に至っているようです。大梵鐘は戦争のために応招されたが昭和38年に寄進され現在に至っている。

















御詠歌
「六つのちり五つのやしろ顕はして深きにいたの神のたのしみ」

なお、四国八十八ケ所霊場の三十七番は「岩本寺」です。

岩本寺御詠歌
「六つのちり五つの社あらはして深き仁井田の神のたのしみ」 
(六塵(色、声、香、味、触、法)を岩本寺の五本尊(阿弥陀、館瀬音、不動明王、薬師、地蔵)によって救われ・・・)











盛岡市保存建造物(第1号 旧盛岡銀行)

2014年01月27日 | ぶらりぶらり
盛岡市では、市内の由緒、由来のある建造物、都市景観上保全が必要と思われる歴史的建物を保存建物として指定しています。

(1)旧盛岡銀行
 明治大正期の代表的建築家で、日銀本店、両国国技館、東京駅などを設計した辰野金吾博士と盛岡出身の葛西萬司氏等によって設計された建物です。盛岡の「中の橋」のたもとにあり、岩手銀行「中の橋支店」として使用されておりましたが、昨年8月頃に支店を隣に建て、現在は使用されておりません。盛岡駅から歩いて15分ぐらいだと思います。盛岡市の保存建造物第1号になっています。



旧盛岡銀行



中の橋と旧盛岡銀行








中の橋の手前側(盛岡駅側)には岩手公園(盛岡城跡公園)があり、市民の憩い鵜の場になっています。ここには、啄木の歌碑があります。



啄木歌碑





不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五の心
石川啄木





岩手公園から見る岩手山


岩手公園から見る岩手山





陸中八十八カ所霊場(36番 淨光寺)

2014年01月24日 | ぶらりぶらり

36番 淨光寺 本尊不動 土澤 (現 花巻市東和町土沢2区239)


淨光寺(じょうこうじ)の本堂は嘉永時代に再建されているが、山門はそれ以前のもので、大分古いそうです。







御詠歌
「わづかなる泉に住める青龍寺仏法守護の誓ひとぞ聞く」

なお、四国八十八ケ所霊場の三十六番は青龍寺(しょうりゅうじ)」です。

青龍寺御詠歌
「わずかなる泉に住める青龍は仏法守護の誓ひとぞ聞く」


陸中八十八カ所霊場は、当時は四国に行くのは大変だったので、「陸中新四国八十八カ所霊場」として、四国八十八霊場の「御詠歌」をそのまま用い、陸中地区の88カ所のお寺を四国八十八霊場にみたててつくったものです。




陸中八十八カ所霊場(35番 新仙寺)

2014年01月20日 | ぶらりぶらり
センター試験も無事終了しました。受験生の皆さんはこれから大学個別試験ですね。頑張ってください。昨日の盛岡は雪が降ることもなく穏やかな一日でした。岩手山は雲がかかっていましたが、ときどき顔を出していました。



岩手山


姫神山


35番 新仙寺(しんせんじ) 本尊薬師 新堀 (現 花巻市石鳥谷町新堀65-8)

花巻市内を一望できる高台に建っている。山号はお寺としては珍しい「稲荷山」になっている。












御詠歌
「清(す)む水をくめば心の清たき寺波の花ちる岩の羽ごろも」

なお、四国八十八ケ所霊場の三十五番は「清滝寺(きよたきじ)」です。

清滝寺御詠歌
「澄(す)む水を汲むは心の清瀧寺波の花ちる岩の羽衣」
(清らかな湧水に心も静かに澄んできますよ)



陸中八十八カ所霊場(34番 染黒寺)

2014年01月18日 | ぶらりぶらり

陸中八十八カ所霊場は明治24年、光勝寺(第88番)の26世赤塚宥天、大興寺(第1番)の30代桐野圓宗、自性院(第77番)の48代斎藤光海の3人でつくったといわれている。当時は四国に行くのは大変だったので、「陸中新四国八十八カ所霊場」として、四国八十八霊場の「本尊」、「御詠歌」をそのまま用い、この地の88カ所のお寺を当ててつくったものです。自然を楽しみながらの巡拝はいかがでしょうか


34番 染黒寺 本尊薬師  川岸(現 北上市川岸2-7-53)

以前は禅国寺といわれていたが永正元年に染黒寺(ぜんこくじ)に改められたとある。明治23年の大火により全焼したが、10年後の明治33年に現在の本堂が再建された。











御詠歌
「世の中にまける五穀の種間寺ふかき如来の大悲なりけり」


なお、四国八十八ケ所霊場の三十四番は「種間寺」です。

種間寺御詠歌
「世の中にまける五穀の種間寺深き如来の大悲なりけり」
(播かれた五穀の種によって、多くの人が救われる)







陸中八十八カ所霊場(33番 俵屋堂)

2014年01月13日 | ぶらりぶらり
今日は成人式です。盛岡では昨日行われました。昨日も寒かったですが、今日も気温が低いようで日中の最高気温は氷点下3度の予想でした。雪はそれほどではありませんが、昨日も終日氷点下のため道路の雪が凍り注意が必要です。白鳥の飛来地「高松の池」も凍り、一部凍ってない所に白鳥が集まっています。



高松の池








33番 俵屋堂 本尊薬師 大興寺(現 花巻市石鳥谷町大興寺4-34)

俵屋堂は花巻市大興寺の熊谷さん宅の敷地内にあります。探し当てるまで住所が分からなかったので大変でした。




俵屋堂








お堂の中には御詠歌が書かれていました。





御詠歌
旅の道うへしも今はかうふくじ後の楽しみありあけの月


なお、四国八十八ケ所霊場の三十三番は「雪蹊寺(せっけいじ)」です。

雪蹊寺御詠歌
旅の道うへしも今は高福寺のちの楽しみありあけの月
(今、飢えていても幸福(高福)です、後の楽しみがありますから)




陸中八十八カ所霊場(32番 泉徳院)

2014年01月10日 | ぶらりぶらり
寒波到来で盛岡中心部の今朝の気温は氷点下9.4度で、札幌より低かったようです。日中も氷点下でしたが、雪も降らず、風も弱いので体感温度はそれほどではありませんでした。


32番 泉徳院 本尊観音  岩崎(現 北上市和賀町岩崎12地割156)

本堂は建ってられてから300年の年月を経ているということです。本堂は山門の正面には無く山門から入るとだいぶ右の方に進んだところにあります。境内から水が湧くことより専徳寺から「泉」徳寺に改称されたと伝えられています。



山門



本堂









御詠歌
静かなる我が源のせんとく寺浮かぶ心は法のはやふね


なお、四国八十八ケ所霊場の三十二番は「禅師峰寺(ぜんじふじ)」です。

禅師峰寺御詠歌
静かなる我がみなもとの禅師峰寺浮かぶ心は法(のり)の早船






今年の干支は

2014年01月05日 | ぶらりぶらり
今年も1月5日になり、年末年始の休みも今日まで、明日からは勤めに出られる方が多くなります。
さて、年賀状の時期になると十二支を思い出しますね。今年の年賀状には馬の絵が描かれています。今年は馬年なのです。

(1) 十二支
 生まれ歳の十二支によって、それぞれの守り本尊が決められており、今年は午(馬)ですので、盛岡の守り本尊は、「峰壽院」  馬頭観世音  盛岡市清水町 のようですが?、盛岡八幡宮には十二支一代守護神社すべてが安置されています。



盛岡八幡宮の守り本尊



十二支を並べてみると、次のようになります。
            
  1 子(鼠)  ね   4
  2 丑(牛)  うし  5
  3 寅(虎)  とら  6
  4 卯(兎)  う   7
  5 辰(竜)  たつ  8
  6 巳(蛇)  み   9
  7 午(馬)  うま  10
  8 未(羊)  ひつじ 11
  9 申(猿)  さる  0
 10 酉(鳥)  とり  1
 11 戌(犬)  いぬ  2
 12 亥(猪)  い   3

 ※最後の数字は余り数で、「干支」算出に使います

(2)十千(じっかん)
 十千はよく階級や等級(種類)などに用いられ、焼酎の甲種、乙種などにもつかわれています。十干を並べてみると、次のようになります。   
   
  1 甲 こう  きのえ   4
  2 乙 おつ  きのと   5
  3 丙 へい  ひのえ   6
  4 丁 てい  ひのと   7
  5 戊 ぼ   つちのえ  8
  6 己 き   つちのと  9
  7 庚 こう  かのえ   0
  8 辛 しん  かのと   1
  9 壬 じん  みずのえ  2
 10 癸 き   みずのと  3

  ※最後の数字は余り数で、「干支」算出に使います

(3)干支(えと)
 干支の「千」は「十干」のことで、「支」は「十二支」のことです。よく還暦は60歳といわれますが、これは「十干」と「十二支」を組み合わせたものが60を周期とするからです。「十干」と「十二支」が全て組あうと120が周期になりますが、二つの間の約数が2なので60、最小公倍数の60になります。

干支(えと)の求め方
いくつか求め方があるようです。その一つは次のようにして求めます。西暦を「十干」の10で割り、あまり数から求める方法で、上段の余り数の項がその年の「十干」になります。「十二支」も同じようにして求めます。例えば、今年は2014年なので、2014÷10=201 余りが4なので、「十干」は「甲」、一方、十二支は、2014÷12=167 余りが10なので午(馬)となり、今年は「甲午」(きのえうま)になります。


陸中八十八カ所霊場(31番 金剛寺)

2014年01月01日 | ぶらりぶらり

明けましておめでとうございます


盛岡の元日は雪です。5cmほどの積雪ですが、降り続いているので、夕方にはさらに積もってくるのでしょう。



啄木歌碑




なんとなく
今年はよい事
あるごとし
元旦の朝
晴れて風なし
啄木

啄木の歌では「晴れて風なし」でしたが、今年は雪です。


31番 金剛寺 本尊文殊 新堀(現 花巻市石鳥谷町新堀41-78

本殿は1760年に焼失した後建立され現在に至っているとのことです。














不動堂





御詠歌
南無文殊三世諸仏の母ときく我も子なれば父ぞほしけれ


なお、四国八十八ケ所霊場の三十一番は「竹林寺」です。

竹林寺御詠歌
南無文殊三世の仏の母と聞く我も子なれば乳こそほしけれ
(文殊菩薩は過去、現世、未来に智(乳、父、智)を与えて欲しいものだ)