今年は、啄木生誕134年。2月20日の啄木誕生日を記念して、啄木記念館 森義真 館長により「啄木と万葉集」と題する講演会が渋民公民館で行われました。
啄木は若い時から万葉集に親しんでおり、啄木風短歌への影響がみられるということでした。啄木短歌の語彙における万葉集からの影響とし、て例えば、「頬につたふ なみだのごはず 一握の砂を示しし人を忘れず」の中の「のごふ:手でふき去る」などがありました。ただ、啄木がどんな本で「万葉集」を読んだのかは、はっきりしないということです。
万葉集といえば、元号「令和」の出展は、万葉集「梅花の歌」からですね。
―万葉集「梅花の歌」―
「初春の令月にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かをら)す」
令和に入って、新しい啄木歌碑が釧路に建立(令和元年6月)されました。
吸うごとに
鼻がぴたりと凍りつく
寒い空気を吸いたく
なりぬ
なお、この歌碑の写真は釧路観光コンベンション協会の内間木さんから提供していただきました。
ここ数年、啄木の歌碑は、撤去されたものもあり、この歌碑のように、新しく建立されたものもあります。現在、国内にある啄木歌碑は、この歌碑を含めて 165基になりました。これらすべての歌碑の写真と、簡単な説明をつけ」「啄木歌碑さんぽ」として編集・印刷してみました。なお、この本は、盛岡の「東山堂書店」さんに置いもらっています。