武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

歩く人(作品紹介711)と 不安は不安を呼ぶ。

2022-12-07 12:37:28 | Weblog

ウォークマンと書き込まれているので、

音楽を聴きながら歩いている人なのかと、思っていましたが、

「歩いている人」なんだと思い直しました。

同じ方向に歩いている群衆と思うと、

通勤ラッシュやいっせいに信号を渡る群衆を思い浮かべます。

ここに描かれている人?この“P“の形にも見える歩いている記号は、

それぞれ違い同じものはない。

表情があるので、人格があって人間のように思えてきます。

また、中央にある記号に目がどうしても行き、

これが主人公のように、わたしには見える。

右に見える斑点模様の“P”は、子供のようで可愛い。

とぼけた表情が無垢な感じ。

水色の背景が春を思わせ、楽しい場所に行くのだったらいいなぁ~と眺めています。

色鉛筆の使い方が今と違い、水溶性色鉛筆でガランダッシュのスープラカラーを使用しています。

決して、水は使わないのが武内流。

 

ここのところ、雑用が積み重なってブログを決めた日に更新ができなかった。

市役所、銀行周り、ケーキ作り、ヒロクニさんの言いつけ事で手一杯。

その上うっかりミスが続出。

マイナンバーの申し込みでは、年金手帳を持っていくが、

ヒロクニさんの手帳を持っていっていて、また出直し。

支払いの用紙をまとめて置いて、「よし!」と思って出かけると、置いたままに。

うっかりミスがあまりにも多いので、今は満月か?

徒労に終わることが続くので、そんな事が思い浮かぶ。

その上、お出かけして女友達に会う予定もあり、出来なかったことは、のびのびに。

お出かけした帰り道、月を見ると満月でした。

そういうことなのかな?と思いながら自転車を走らせていました。

わたしが出かけるとなると、

「85歳の老人が一人で家にいるのは危険なんだ!何でこんな時に出かけるのだ。」

と、のたまうヒロクニさん。

瀕死の状態になるとは思われない。

元気そう。

「危険って何?いつもと同じじゃない?」

「だけど、何日も前に行ってもいいか聞いたでしょ?もう、無理。」

「女どうしで話がしたいのォ。女性に会いたいの。分った?」

もう、無理やり分らせる為に、語尾に“分った”を付けるようになり、

そう言い放ったら、わたしの中では分ったに違いないと思いこむことが出来る。

出る直前になると「じゃあ、色鉛筆を買ってきて。せっかく出るのだから。」と言われ、

紙に色鉛筆の色が丸く塗ってあって、番号が振られているメモを渡される。

横に2本とか本数があり、10Bを10本とかが、大きな文字で書き込まれている。

そのメモを見ると、独特な雰囲気で絵みたいなので、ちょっと含み笑いをしてしまう。

「ハイ、ハイ。」と言って、やっと玄関のドアを開ける。

そして自転車に乗り、100mぐらい行くとどっと疲れが押し寄せ、何とか突破したと安堵する。

お天気もよく、散歩日和でした。

その間、ヒロクニさんのことは心配しません。

心配や不安を持っていると、それが実現しそうだから。

反対に、ヒロクニさんはわたしが外出している間、取り越し苦労の心配をしています。

ちょっと遅いと、「何かあったのか?」という具合に。

それも行き過ぎると、不愉快で、

「どうしてそんな悪い事を想像するの?」となり、

「わたしのことじゃなくって、つまるところ自分の心配をしてるのじゃないの?」と言ってしまう。

わたしのことを思って心配するエネルギー、負の思いの波長が届いて、

本当に心配が起る可能性が高くなるのではないか?と思うのです。

「不安は不安を呼ぶ。」こんな感じでしょうか。

例えば、試験でもなんでもいいのですが、とても不安だとする。

ずっと不安な心を持ったまま勉強をしていたとする。

その不安がずっと持っているということは、心的エネルギーがかなり不安で消費されているということだ。

その分、集中できなくて、思ったより頭に入っていない。

試験に臨む。

頭に入っていないので、やはり「よし!」という気持ちにはなれないし、試験を受けながらも不安。

そして、やはり結果はバツ。

「よし!」という気持ちになれることが、まず大事だと思うのです。

「よし!」という気持ちには、潔さがあって、結果が悪くても次に望める可能性が秘められている。

ちょっと強くなったという感じ。

ヒロクニさんは、不安になり出したら、その不安を吐露しますが、

同じところをグルグルまわっているようなのです。

話が長くて、難しい言い回しが多いので、そこから逃れるために、このように筋道を立てて考える癖がつきました。

そして、1つの思考に行き着いたわけです。

「不安は、不安を呼ぶ。」と。

それに、不安や心配の発しているエネルギーは、あまりよくない。

わたしも不安というのはありますが、「それは何か?」「何故、そうなるのか?」と問うことにし、

先ほどの例のように、考えてみることにしています。

芸術家との生活は、不安になり出したら物凄く多くて、あれもこれもとなります。

それより、可能性のほうに気持ちを持っていく方が楽しいので、そうしてる。

もう、苦肉の策。

ヒロクニさんのおかげで、いろいろ考える妻になりました。

しかし、絵に関しては猛烈に「よし精神」が発揮されているようで、何を言われてもたじろぎません。

その妙な自信の根源はどこからくるのか?

時々、見ていて呆れるぐらいなんです。

 

しかし、うっかりミスが続出で見事な空回りは、自分であきれました。

普段、感じたことありませんが、あまりにもひどかったので、満月説を思い出た。

頭がまともに働いていなかったのかもしれません。

今日も、雑用に挑みます。

 

 

雑用の1つのケーキ作り。

↑サワーチェリーのタルト。

これをオーブンに入れます。

チェリーをキルシュワッサーに漬け込み、アーモンドクリームの上にのせ焼きました。

出来上がるとチェリーはやや下の沈みました。

キルシュワッサーに漬け込みすぎたのか、生地はやや水分を含んで、重い仕上がりに。

一度、しっかり冷やしてから食べた方が美味しいのが分りました。

 

芸術家の妻だからか、変なことをよく考えているようです。

芸術家に不安は付き物だとは思いますが、その不安芸術と関係ないのじゃない?というものもあり、

それには厳しいわたし。

そんな夫から、「不安は不安を呼ぶ。」という答えを出しました。

他の人が夫から、「今日はゆっくりしておいで。」と言われているのを知ると、

なんと羨ましい!とよく思います。

それ、言われてみたい!

今日も、お読み下さった方ありがとうございます。

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (ともりん)
2022-12-09 22:51:14
たくさん歩いている!もう、どんどん増殖してしまいそうです。本当に動いて見えます。右側の赤くて小さな子はこどものようでかわいらしいです。いつもながら、色がとてもきれです。水色が水のようにも明るい季節のようにも、寒い季節の氷のようにも見えて楽しいです。

役所の手続きや申込、とても面倒です。たくさんの証明書類と記入書類を揃えて持って行っても「この証明書ではだめ」「記入もれがあります」とか、不備を指摘されるとがっかりします。
うっかりミスはしようがないです。役所や支払い関係は、書類や手続きが煩雑すぎると感じます。うっかりミス、私も含めてみなさんがしていると思います。満月のせいにしちゃってください。
お出かけするのに一苦労なこと、当事者のさほりんは大変なことだと胸中をお察ししながら読みました。ヒロクニ先生にも思うことはあるのでしょうが、何日も前にちゃんと聞いていたことは気持ちよく送り出してあげて……と思いました。
「不安は、不安を呼ぶ。」そのとおりだと思います。不安な気持ちはたくさんありますが、自分のエネルギーはその不安を少しでも減らすために使いたいな、と思うのです。

サワーチェリーのタルト、なんと立派なタルトなのでしょう!普通にお店で売っていそうです。チェリーをきちんと自分でキルシュワッサーに漬けているなんて……。とても手間がかかっています。
こんなケーキをいつも食べられるヒロクニ先生はとても幸せだと思います。

前回のコメントで書かれていた湯たんぽのこと。私も湯たんぽに助けられています。トタン製の昔ながらの湯たんぽなので、シーズン初めに入れた水のまま直接ガス火にかけて、何回も使用しています(もちろん、栓は外して火にかけています)。
湯たんぽは、古着でカバーを作って使っています。セーターを二重にしたものと、フリースを二重にしたものを合わせて作りました。かなり厚めのカバーですが、いつまでもぬくぬく暖かいことに感動します。
椅子に座って足を温めるときは、ダンボール箱に入れてその上に毛布をかけてこたつみたいにしています。
背負うのは、重くて足腰に負担がかかりそうですね。カイロみたいなミニサイズの湯たんぽがあると持ち歩けると思うのですが、すぐに冷めてしまうかな?
役所って時間もかかるよね。 (さほりん)
2022-12-11 14:26:43
コメントありがとう。
この歩いている人の形が可愛い感じで、楽しい。これを共感できていると思うと嬉しい。単なる形なのですが、人をワクワクさせる感覚は、私も感心します。

役所は、並んだりして時間もかかったりするうえに、ダメだしされると萎えます。この日は、考えられないぐらいミスだらけ。「満月のせいにしちゃってください。」のと仰せ、笑ってしまいました。後押ししてくれていると思うと勢いが出たので。なんか立ち直りました。(笑)
ヒロクニさんは、片時も一緒にいたいらしい・・。ある意味愛されているのでしょうが、ヒロクニさんの不安に支配されているのが、私では困るわけです。そこで、ヒロクニさんに不安の分析をするのですが、感覚派なので理論を言ってみても、感覚がすべてのようで頭で考えようとしません。だけど、私も出かけるのを決めたら意志は強いので、必ず突破するのだけど、動力がかかりすぎなのがね・・・。苦し紛れにメチャクチャな説得になることもあります。

サワーチェリータルトは、一日ぐらい置いておいてから食べると美味しいというのが発見でした。チェリーの水分があるので、しっとりしてからがいいみたい。お酒の効いたケーキでした。ヒロクニさんは気に入っていたようで、あっという間に食べました。私も、ヒロクニさんは幸せだと思う。そう言うと、そんな事ないみたいな顔をしますが・・。

湯たんぽは、水だから重くて、背負うのは難しいみたいですね。好きなカバーを作って、使う。読んでいてほっこりしました。カバーも厚めだと冷めにくいのかな?ヒロクニさんはプラスティックの湯たんぽは使用しています。(これは自分でお湯を入れて自主的にやっています。)私は、ゴム製の枕にもなりそうなものを買おうかな?と思っていましたが、トタン製のは暖かさが長持ちしそうな気がしてきました。部屋に1つ転がっていても、言い感じかもしれない。さっと手を温めたり、足元に持ってきたりと。動く火鉢みたいな感じ。
足元での湯たんぽの使用の工夫、おみごとです。足が冷えるのは良くないものね。いろいろ考えると部屋の掃除もしなくてはいけないことも見えてきた。年末のこともあるし、掃除をしながら考えることにしました。
ともりん、ありがとう!
工夫のことや、声かけ、いつも励みになっています。
寒くなってきましたが、湯たんぽでのりこえましょう!いつもありがとう。

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