この絵は、アトリエ(仕事部屋)に貼られてるもの。
水が激しく飛び散っているさまにも思えます。
画材は、クレヨンと鉛筆。
階下に行くと、まず目にこの絵が飛び込んできます。
ガラッと引き戸を開けると、なにやらガツンと頭をやられたような衝撃が、脳に走る。
これは、最新作。
どうも武内は、歳をとっても“枯葉”のようにならず、
エネルギーで押し切りそうだ。
86歳になるのですが・・・・。
この「グミ」(お菓子のこと)みたいな形は、よく描いていたのを覚えています。
この形が人のようになったものもありました。
空中に浮いているものもありました。
今回は、対になっていて、よく見ると性別があって男女の違いを感じます。
武内の絵には、女の子(渦巻きヘヤー)や、自画像らしき男性がよく登場しますが、
男と女、恋人または夫婦のような2人の人物もよく登場します。
この絵はそのパターンにあてはまると思う。
この絵を見て、何?というのは分からないけれど、
エネルギーを出している瞬間とか、エネルギーを可視化したものであるのは確か。
見た瞬間に受けるものがある。
弱々しいものじゃない。
当人は、決して力の強い人でもなければ、精神がいつも強いという人でもない。
どちらかと言うと、ロマンティストで軟弱なタイプでもあるけれど、野蛮なところがある。
この野蛮な部分が発揮されたのではないかな?と思います。
“枯葉”にはなれない武内。
しかし、“濡れ落ち葉”にはよくなります。(妻からの弁)
気温も高くなり、散歩日和。
部屋に篭もりがちのヒロク二さんを連れ出して、
近所の入り組んだ細道を歩いています。
公園のほうを歩くと、お母さんに連れられて、楽しそうに歩いている親子がいました。
歩くのが楽しいと言う年齢なのか、
トットトト、と前のめりになりながらある一定の距離まで歩くと、
振り返りお母さんの所まで手を上げて抱き付きにいっている男の子がいました。
可愛いな、と思って見ていると、
ヒロク二さんは、「やあ!」と言って、その子に挨拶するのですが、
得体のしれない(普通の人には見えない)お爺さんは怖かったらしく、
お母さんのほうへ駆け込んでいきました。
わたしは、「今はおかしな人が多いから、知らない人に声をかけられたら注意しなさいって教えられていると思うよ。」と言った。
まじまじとヒロク二さんを見て、
不審者のような印象を受けてしまうだろうな・・・と、その風貌を見た。
この日は、子供が通る度に、「やあ!」と声をかけるので、
横にいながら、目で「大丈夫よ。」と言い、
頭を下げつつ子供達とすれ違った。
主人も随分変わったな、と思った瞬間でした。
実は、わたし達の家は、幼稚園と隣接していて毎日、子供の声が聞こえて来る。
よく子供の声がうるさいという住人がいるらしいが、
子供の元気な声は、そんなに気にならなくて、保父さんの声の方がやたら耳につく。
保父さんは、子供用の言葉のせいか、なにか変なトーンがあって、
聞いているとおかしい。
しかし、大変そうだ。
だから、子供の声がうるさいという人の気がしれない。
子供に声をかけるヒロク二さん。
なんか平和な感じで、好々爺になったという感じがした。
その公園を降りると、川沿いに桜並木があり、とても桜が美しかった。
天気が薄くもりだったのが残念でしたが・・。
↑この川は、神戸市にある宇治川になります。
↑桜は満開といったところ。
川の横は住宅街。
↑下の方へ垂れ下がる枝。
川底をバックに桜が雲のように。
↑房のように付いている花
↑これは、川を上っていったところ。
↑いつも思うのですが、桜の花の薄ピンクの色に黒い幹が見えるのは美しい。
くもりは陽射しの心配をしなくていいという利点がありますが、
空が青かったら、もっといい写真が撮れただろうに・・、と思うと残念。
桜を見ると、「西行」が桜が好きだったのを思い出す。
世を捨てたのにこんなに桜狂いで大丈夫だろうか?と思うぐらい好きだったという(笑)
こうやって、イメージを膨らまして、桜を見ていました。
ところが、「桜は、そんなに好きじゃない。」とヒロク二さんに言われてしまって、
途中から1人で花見をしていました。
桜の花は、幽玄的で花びらが散る姿も、はかない美しさがあって好きなわたし。
ヒロク二さんは、今日紹介したような絵を描く人なので、桜とは相性が悪いのかもしれない。
ちょっと・・・・・・。
今、階段をおりて、「どんな花が好き?教えて。」と聞いてきました。
百合と薔薇だそう。
百合は、谷間に生えている百合で匂いのするものがいいと。
確かに、桜とは随分イメージが違う花が好きなようです。
つかの間、好々爺になったヒロク二さん、平和的でした。
しかし、いつ豹変するか分からないから、あまり期待してはいけないと自分に言い聞かせています。
今日は、穏やかな日常の一コマでした。
こういう日もあるのですね。
今日も最後まで、お読み頂いた方ありがとうございます。
桜が散り始め、新緑が鮮やかになってきました。すっかり暖かくなりましたね。ほほえましい一コマ、とても春らしいです。そして、多くの人は夫婦連れにはあまり不信感を抱かないのではと思いますので、ヒロクニ先生が「やあ!」と声をかけても大丈夫かな?と思いました。
季節が良くなってきたので、保育士さんに連れられて集団でお散歩をしている幼児をよく見かけるようになりました。「ひよこのお散歩みたいだな」といつも思います。
宇治川の桜、とてもすてきです。公園や学校の桜もすてきですが、やはり、水面と桜の組み合わせが一番すてきだと思います。決してきれいではないあの幹に、あれほど幽玄的な美しい花が満開に咲くことが不思議でなりません。
ちょうど満開だった先日、近所の公園にお花見に行きました。お弁当を買って、お酒を飲みながら何時間もぼーっとしていたら、見事に日焼けしてしまいました。すっかり油断して、日焼け止めを塗っていなかったのでした。
庭のバラの新芽がぐんぐん伸びてきています。今年は思い切って例年よりもかなり短めに剪定をしたのですが、例年よりも新芽の数が多いようで、すでに葉がうっそうとしています。
本当は、手入れが少し面倒になってきたので「ちょっと株を小さくしてしまおう」と思ってばっさり切りました。「思惑が外れた」と思うと同時に、「花がたくさん咲きそう」という期待感も出てきて複雑な気持ちです。
いつもすてきなお花の写真をありがとうございます。
ピンクのグミは、冷静に見ている感じがあるとは、気がつきませんでした。後方で見守っているのかもしれません。(笑)そんなふうに見ると、わたしか・・・?と思えてきて、苦笑いしそうです。
ともりんはうまくいいますね。「ひよこのお散歩」を想像すると、ピィピィ鳴きながら子供達が引率されて歩いている情景が目に浮かびます。やはり、春に似合う感じですよね。
夫婦連れは、大丈夫とのこと。お言葉ありがとうございます。もしかしたら、私が一番驚いていたのかもしれません。
宇治川の桜、思ったより綺麗で嬉しかったです。冬の間に桜の木に気がついて、楽しみにしていました。それが実現したという感じです。
お弁当とお酒を持っての花見、いいなぁ~と思いました。そういう花見を忘れていて、いつも急いでいたような。ヒロク二さんは、桜が好きじゃないらしいので、この瞬間、来年は、お弁当とお酒を持って花見をしよう!と決意しました。(大げさ)最近、何気に1人というシュチュエーションも気に入っているのです。
バラは、お世話をすればそれに答えてくれる花と花屋さんで言われたことがあります。バラにとっては、短い剪定がベストだったのかもしれませんね。バラの花がたくさん咲くことを想像すると、豪華な感じで素敵です。ヒロク二さんは、嬉しいでしょうね。
考えようによっては、ともりんの思惑を裏切ったバラという事で、バラらしい行いな気がしませんか?
裏切りというのもバラに似合いそうで・・・。
桜も終わって、新緑の美しい時期が来ます。春というのは、勢いがある季節だな、と思います。
いい季節を楽しみましょうね。
コメント、ありがとう!