武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

楽しい一日(色鉛筆作品724)と 家探しあれこれ

2023-03-09 17:40:32 | Weblog

武内から手渡された3枚の絵。

これが最後の1枚になります。

わたしが選ぶ絵と違いかなりハチャメチャ・・・、つまりアバンギャルドなもの。

今日は落書きのような雰囲気もある色鉛筆画。

かえる?のような顔に傘のような胴体をしたキャラクターが目につきます。

コヤツがお出かけし、驚いたり、嬉しくなったり、喜んだりと

いろんなことに出会った様子が描かれているような感じがします。

夜、今日の一日を振り返る。

振り返った日が、この絵のような気持ちであったなら、

やはり幼少期だなぁと思う。

幼い日に、ふと「この道をずっと歩いていくと、どうなるのなろう?」と疑問に思い、

「遠くへ行ってみよう!」と決心し、知らない場所まで歩いていく。

ドキドキ、ハラハラ。

また、基地作り等の遊びに興じて、ついでに落とし穴などを作っていたにもかかわらず、

別の子が作った落とし穴にはまるバカなわたし。

その時の気持ちを思いだす。

武内の絵は、アバンギャルドなスタイルなのに、懐かしい時間、

幼少期に流れる独特の時間を思い出させます。

自働手記的に走っている線が、あっちへ行き、こっちへ行きと

移動していて、その腺がからまっている感じもある種の感情を呼び起こします。

不思議だ。

個人的にこのかえるのようなヤツ、何か好きです。

 

 

引越しの前準備として、ネットで家を見ていました。

ヒロクニさんの希望で、神戸市を。

我が夫は神戸の生き字引といわれるだけあって、土地勘を持っているのに感心する。

「ここは?どう」と聞くと、

「そこは、海には近いだろうけど不便だよ。山陽電車しか通らないし。」とか、

「ここは、いい所と悪い所がバラバラに固まって混在しているから。」とか、

「あそこは、買い物はしやすいと思うよ。」と、いろいろ教えてくれる。

わたしは、間取りを気にする人で、家賃が安くて部屋の多い物件を見るとチェックを入れている。

「油絵と色鉛筆を平行して絵を描けたらなぁ。」の主人の呟きを配慮してのことだ。

そんな間取りの家を見つけたら、興奮したりして「わたし、この家いいと思うわ!」と声を大きくする。

しかし、場所がかなり辺鄙な所で、買い物はどうするのだろう?なところ。

こんなに安いって、「事故物件」だったらどうしようということも浮かぶ。

安くて広すぎるかな?という物件もあって、事故物件?が浮かぶ。

わたしは、幽霊が怖いのだ。

今の家も始めの頃は、電気をつけぱなしにして寝ていて、大丈夫と思ってから消すようになったくらい。

引越してから、近所の方がこの家の住人の人柄を話してくれて、

とても優しく、りっぱな方だったのに偉そうにせず、聖人君子的な方だったとお話をされ、

「だから、どういう人がこの家に引っ越してきたのか?」を確認に来たと言われた。

そこで、えっ!と3人の前で固まった。

「そうだったんですか。だけど、わたし達はそこまでの人かは・・・。」と言いかけていると、

「ホッとしたわ。」と中の1人が言い、他の人が肯く。

そして、3人が目の前で肯いているかと思うと、去っていった。

こういうことがあって、育ちがよく優しい人柄しか想像できず、

家にそのやさしさが残っているように感じるようになった。

そして、幽霊のことは考えなくなった。

今、わたしがいいと思う物件は、「幽霊は大丈夫なのか?」が問題。

まず、物件を見にいってから何かを納得するしかない。

ヒロクニさんは、絵を描くので「古くて、きれいじゃなくてもいい。」

だけど「マンションは止めて。」と言う。

ヒロクニさんは、絵が描き易くなる環境を望み、

わたしは、日常の買い物がとりあえず不便すぎる所はダメという条件。

それと、ヒロクニさんが押入れに寝るのをやめれるような場所だといい。

 

ヒロクニさんは、徳之島(鹿児島県)から、神戸に出てきてから、

神戸を転々として生活していたらしく、「北野」の洋館にいた頃もあったそうで、

「北野は、買い物が不便でね。」とその頃の話をする。

わたしは、洋館というものに憧れがあるので、「素敵じゃない。」と言うと、

「けっこう不便でね。寒いしそんなにいいものじゃない。」と返事が。

寒さが苦手な良人は、宝塚市を極寒の地と思って冬が来たら呪っているけれど、

神戸も寒いと思う。

いい部分は、海とも縁の深いヒロクニさんは、海が近くなるのはいいことのように思われる。

土地というか、場所って、肌合いがあると思うのです。

春は、それを確認する季節になりそう。

今居る宝塚は、山っぽいのです。

ヒロクニさんなんか、「山里」呼ばわりよ。

しかし、幽霊が怖いわ。新居に出たらどうしよう。

 

ちなみに、過去不動産屋でパートに行ったほんの短い期間に、質問をしたことがあります。

3人の男性社員を前に、「時々、幽霊が出る家とかあるのですか?」と。

すると、1人がすぐ言うには、

「どこの家でも、亡くなる人はいるのに、今時そんな話を言うなんて。笑かしよる。ハハハ・・。」と。

その言い草が気に入らなかったので、ちょっと他の人に食いつくと、

「そういえば、三半規管のおかしくなる家があるな・・・。」とポツリ。

もう1人が、「あの家?確かにめまいがしてくるような気がするのはなんでだろう。」と話し合っていた。

だけど、事故物件ではないそうだ。

話し込んでいる内に、「そういえば、お客さんを二度ほど連れて行った家でさ、

『僕、この家に来るとなんか気持ちが重くなって、しんどくなるような気がするんです。』て言って、

気に入って二度も見に行ったのに、契約が成立しなかった家があったなぁ~。

実は、首吊り自殺があった家で、やっぱりそんな事関係あるのかな~。」と。

軽薄に笑っていた人に向かって、「やっぱりあるみたいだよ。」と、鼻で笑った奴に促しといた。

インスタントコーヒーを3時に事務員(わたし)が入れるのですが、

それぞれにコーヒーの粉、クリープの量、砂糖の量が皆微妙な量を欲求するので、

こんな職場初めてと思いながら勤めていました。

霊感とかないくせに、幽霊を気にしています。

 

 

↑このところ、すみればかり写真に撮っています。

花数が増えていっているので、つい感激して写してしまう。

一期一会というか、今年は野生の宿根すみれが見事な春になっています。

昨年は、気にとめていなかったのが不思議なくらい。

 

引っ越す家を決めていなくて、探す段階は楽しいことのようです。

想像?妄想が膨らんで、イメージを描いたりしています。

どうなることやら。

わたしの幽霊怖いという気持ちにつきあって、読んで下さりありがとうございます。

やはり運気が悪くなりそうな家は、避けたいと思ってます。

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (ともりん)
2023-03-11 02:42:15
明るいエネルギーがポップに弾けているように感じました。多種多様なエネルギー。そして、みんなすごくおしゃれな感じです。フレンチな感じ。
そのように感じるのは色なのかな?と思っていろいろ見てみましたが、色はもちろんですがそれよりも線の動いている感じかも、と思いました。
赤い線に目がいってしまうのですが、黒い色の線、特に向かって右やや下のぐるぐるした線と左下のもやもやしたものかも。ヒロクニ先生の作品は、ぱっと見た初見のインパクトと時間をかけて感じた内容がかなり違って、驚きがあります。
この作品は時間をかけて見ると際限なくいろいろ感じてしまいます。かえるのキャラクターは曲者です。魅力的なのですが得体がしれない。でも、こいつが絶対に何かをしそうです。

墓地作りの遊び、映画の「禁じられた遊び」を思い出しました。小学生未満の頃に観たか内容を聴いたか、が最初で、後に大人になってからビデオで観ました。
「禁じられた遊び」から私が感じ蓄積された印象はかなり陰惨なのですが、今回のさほりんの解説を読んで、違うかもしれないと思いました。ちょっと目が覚めた感じがしました。

科学で証明できていないことはとてもたくさんあるので、「嫌な感じ」がする場所・事(こと)は避けた方が良いな、と思っています。
「自分の直感を信じること」はとても重要だと考えています。何か怪しそうでも「特に何も感じないな」という場合は大丈夫なのではと思います。
何度か不思議な体験をしたことがあります。一人で体験したことの他に、一緒にいた人も同じ体験したことも何度か、です。それを考えると、やはり、科学で証明できていないことはあると思います。

すみれは繁殖力が強いのですね。こんなきれいな植物はどんどん繁殖してもらうと嬉しいように思います。
子どもの頃、庭の敷石の狭い隙間から生えているすみれの生命力を見て、美しいと感じました。

バラの剪定をしていません。今週末、頑張ります。バラは家の周りの小さな小さな空間に4株なのですが、各株が巨大になってしまったのです。そして、各花が大輪です。切っても切っても蔓が太く伸び、巨大な花を咲かせます。
6月頃の花の盛りには、近所の中高生のカップルが自宅の満開のバラの下の敷石に座って逢瀬を織っている姿を見かけます。そのような若い方たちのためにも、バラを美しく、かつ、やや奔放に満開に咲かせたいなと毎年思うのです。
かえるのキャラクターが曲者でもあるが、こいつがいいのよね。 (さほりん)
2023-03-13 21:28:32
コメントありがとうございます。
少し、返信が遅れてしまいすいません。週末、体調がすぐれず、ダウンしていました。春先必ずダウンすることがよくあります。そして、今はもう大丈夫に。いつもいったいこれは何?と思うような変な体調なのですが・・・。

今回の絵、「こいつが絶対に何かをしそう。」と文章を締められているのを読んで、「そう、そう、そうなのよ!」と相槌をうってしまいました。この感じが楽しさをかもし出している。こういう変な味わいがあるのが、武内の絵だと思います。もしかしたら、武内は、絵画界の曲者なのかもしれない。(笑)
こういう作品をオシャレと言って頂けて嬉しいわ。

「禁じられた遊び」は、子供の頃に私も見ました。何か可哀想な気持ちになって観ていた記憶があるのですが、大人になってから見ていないので、おぼろげな記憶しかなくって・・・。そんなシーンがあったのかもはっきりしなくて・・ごめんなさい。
基地作りは、一時近所の子供達皆で盛り上がっていて、自然に3グループに分かれて、作った基地の素晴らしさを競い合っていたのです。空き地がけっこうあったからこそ、興じれた遊びでした。実は、小学生の時は、二重人格な人で、学校では、あまりしゃべらない大人しい子だったのに、家に帰るとランドセルを玄関に放り投げ、家に入らず外で遊んでいるという・・・。家庭訪問に来た先生が、実態を知ってひどく驚いたそう。余計な雑談ですが・・・。
「禁じられた遊び」にも、そういう要素はあるのでしょうか?

場所のアドバイスありがとう。ともりんは何かを感じることが出来るんだ。私の場合、それが時間が経ってから「嫌な感じ。」を感じるというふうに、少し鈍感なのです。不思議な体験があるとのこと、なんだか興味深いわ。ともりんは、きっと直観力に秀でているのだと思います。私は僅かの能力しかないと思うけれど、なんとかそれを駆使するということにします。

今年は、ほんとうに“すみれ”が美しくって、吃驚の春。

バラの剪定と簡単にいっても、ともりんの家のバラは茎も太くて、しっかり育ったものであれば、けっこう大変ですね。バラの棘というのもなかなか厄介なものだし、誘引とかもしているとしたら、大掛かりになりますね。その大輪のバラの下で恋人達が座っているなんて、フランス的な雰囲気。
6月は、見事なバラが咲くなんて素敵です。
だけど、本当に大変そう・・・。
頑張れ!と言っていたが、そんなに簡単じゃなさそうというのが、分ってきたわ。
バラは、お世話をしたら、した分だけ答えてくれる植物と花屋さんが言っていました。

「バラは悩ましいもの。」
こんなことを思いました。

コメントありがとうございます。
少し、空気が冷えてきました。体調をこわされませんように。

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