神戸にあったジャズ喫茶、バンビに滞在していたことがあったらしい。
滞在と書きましたが、正確には事務所代わりにしていたということです。
今のように携帯電話がない時代の話なので、
ジャズ喫茶に長時間滞在して、
いつも電話を取り次いでもらっていたと云うことです。
連絡のメモなんかも手渡されていたと言う。
その当時の様子なのかもしれません。
右にいる人は、女の子らしく、
「こうやって、話しかけられているの。」と説明を受けました。
それより、人が机になっているのは何?と、つっこみたくなります。
江戸川乱歩に奇妙な小説があり「人間椅子」というミステリーがありますが、
机なので、謎は全くなさそう・・・・。
紫色と赤色のかけあわせが、華やかに感じます。
妙にほのぼのしているところに不可解さを感じるのでした。
ヒロクニさんと外出したら、一息入れるのはジャズ喫茶。
過去も、いろんなジャズ喫茶に行っていたようです。
偶然なのですが、オークションで売られているマッチに
ヒロクニさんがデザインしたマッチを見つけてしまいました。
↑一番左の列で、上から二段目のブルーのマッチです。
「ジャズ喫茶にいにい(ニーニー)」という喫茶店のマッチ。
マッチのデザインは、画業の傍ら、お小遣い稼ぎにしていたと言います。
「街の仕事だから。」と一言。
探せば、家にあるが、
ヒロクニさんのアトリエの箱のどれかに入っているという状態なので、
探すのに時間がかかりそうなので、実物の写真は割愛します。
フランスレストランのマッチや、普通の喫茶店、エスニック料理店のマッチも
デザインしたものある。
ハガキも残っていて、小遣い稼ぎに励んでいたのね・・と思いつつ眺めるのでした。
今は時代が変わり、マッチというの置かなくなりました。
こういうのも時代の流れだと感じます。
時代というのは、変るのですね。
それも、コロッと変るということがあるのだと痛感します。
ヒロクニさんが、バンビに通っていた頃は、学生運動が盛んな頃で、
安保闘争も華やかな時代だったらしく、デモに誘われたことがあるという。
「デモに参加したら、お金が出るから。」と聞いて、非常に怒ったという話。
「何で、デモに出たら金がでるんだ?
デモというのは、純粋に主張の為にすることであって、何で金が出るんだ?」と言い、
「お前ら、汚らわしいから、どっか行ってくれる。」と追い払ったそうです。
私は、「ふ~ん。」と思い、
頭の中がシーンとした。
この話は、事実だと思う。
お金で運動していない人が大半なのだけれど、
お金で運動をしていた人もいたと言うことだと認識した。
安保闘争に反対する必要がある勢力は、ソ連、そして北朝鮮だろうな?と、判断します。
こういうのは、現時点ではわからないが、時間が経ってから考えるとよくわかるのです。
どちらも共産主義でまとまっていて、日本にいる北朝鮮勢力にソ連がやらせるという作戦を実行できそうだ。
もし、そうであれば、そういう運動を盛り上げていくのに、成功したということでしょう。
扇動というのは、また、お金が絡んでいることが多い。
それも秘密で、裏で絡んでいそうな気配。
最近知ったのですが、日本で結成された「ベトナムに平和を!市民連合」
略して「べ平連」という団体は、ソ連から資金を得ていたという事実が明らかになっています。
べ平連で、有名な人を挙げるとしたら、小田実氏です。
けっこう時代は、小田実を持ち上げていて、
私も「何でもみてやろう」という著書を20代に読んだ記憶がある。
読んだ感想は、ふ~ん・・、なんですが。
この安保闘争の中、ヒロクニさんは、内心「日米安保」に賛成だったらしく、
「日本単独よりもアメリカと組むのはいいと思っていた。」と。
アメリカに元々好意的な人なので、こういう考えだったようなのです。
アメリカの文化も吸収している恩恵も大きかったのかもしれない。
また、絵を描く方が大切で、時間をとられるのが嫌だと思う性質。
そして、続けて言うには、「この意見を言うと、八つ裂きにされそうなので黙っていた。
だけど、安保をやっている奴の自由もあるからね。」と、爽やかに。
この話を聞いて、安保の人達は「意見の違い」を認めない性向があるのだと思いました。
反対意見を言うと、暴力を振いかねない勢いがやっぱり怖い。
平和と言いつつ、暴力的な感じが・・・・。
古い言葉で言えば、左翼政治活動家の言う「総括する!」というやつ。
(このノリ怖いですぅ~。)
ソ連が、崩壊してから、公に発表される事柄が増えたそうで、
小田実氏が、ソ連から資金を受けていたことも明らかにされたことの1つです。
ソ連が崩壊したことの原因には、工作活動というか、
スパイ活動に膨大な資金を注ぎ込みすぎて破綻が早くなったとも言われている。
本当かどうかは分からないけれど・・・。
もう、スパイ大作戦はいつの時代もあるのだろうなと、想像し、
今、現在のことも考えていくのは、ミステリーで興味深い。
それに、共産主義の基本の理念の親玉、カール・マルクスは、
「自分は働かないくせに、人間は時間内に毎日同じように働くという前提」
で議論を進めているらしく、
人は目標も何もなくても、機械のように生産性を挙げるという事を前提に著書を書いている。
この部分を「資本論」の大間違いの元凶と断言する人もいる。
ソ連では、労働するにもやる気が起こらないので、生産性が低下して、
かつ、人も憂鬱な表情をしていたという旅行の記録も読んだことがある。
マルクスは、エンゲルスからお金の無心をして、
ニートのくせに、お手伝いさん付きで、豪華な家具とか買うような人間だ。
そして、日本で同じような人を挙げるなら、
日本共産党の「不破哲三前書記長」という方が、豪邸でお手伝いさん付き、
専属シェフを雇って高級フレンチ、そして、小学校より広い敷地、
専属運転手を持っていて、優雅な生活を送っています。
言葉より、行動をよく見ないと・・・とは、よく言ったものですね。
毎度ながら、私見として、共産主義が嫌いな私の主張でした。
共産主義って、文化的なものから遠いという感覚があって、嫌いなのです。
美しいものと対立しそうな感じがしませんか?
歴史に詳しくなってから、ミステリーめいた推理をするのが、面白い。
戯言に付き合って下さり恐縮です。
ジャズ喫茶で、デモのお誘いがあった話から、
話が、ソ連の話になってしまいました。
私個人の意見としては、安保闘争で燃えていた人達は、
「何か楽しかった。」だけなのでは?と。
安保闘争の条約すらきちんと読んでいないけど、
参加すると「楽しかった。」ということでは?という思いがあります。
今、70代の人達がその世代なのでしょうね。
日々、雑感でした。
↑ヒロクニさんの部屋から見えるピンクのエキナセア。
見えると書きましたが、わざわざ眺められるようなところへ鉢を持っていってます。
↑仕事台は、こんな感じに整頓されていました。
カッターで鉛筆を削っています。
カッターの歯は、ペンチで折っているようで、道具が並んでいます。
画集を机にひっぱり出して見ているようなので、休憩していたのだと思います。
↑オレンジのエキナセアは、どんどん株が大きくなって、
花の数が増えています。
エキナセアの花びらには、どういうわけか、
甲羅の硬い虫が付き、花びらを食べるのです。
毎朝、毎夕、その虫を見つけては、取り除いています。
この花の花びら専用の虫で、他では見かけない虫なのです。
逃げ足が遅い虫なのが、長所か?