武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

船と骸骨(色鉛筆作品紹介421)

2016-05-23 15:52:08 | Weblog



骸骨と船。そして夜の海。
ヒロクニさんは、時々骸骨の絵を描きます。

この骸骨の絵は、シックな感じで、いつもの元気な骸骨とは随分違う。
三途の川を横断しているような・・・・。
ヒロクニさんは、現在78歳。
「俺がもうすぐ80とは・・、信じられない」と言う。
私も負けず、「9月で54歳とは・・・、結婚したときは27歳だったのに・・」
「8月が来たら、結婚して27年にもなるわよ!あなた!」と、
魔法使いサリーちゃんのお友達の「よしこちゃん」の声でいう。

それは、ともかく、「死について考える」時が、時々真剣にある瞬間が増えた。
あの世というのは、全くわからないから、それは死んだ時のお楽しみとして考えるとして、
この世でどのように生きるか?これにつきると思うのです。

わたくしも子宮癌が見つかって、全摘手術を宣告された時、あわてて思ったのが
「まだ、死にたくない」だった。なんやかんやと不満も言いつつ、生きていたいと思っている私がいました。

私が感心した話が一つ。
ある九州の男性の話で、自分はもう役割を終え心に残すことはないと、少しずつ食を減らし、
覚悟して自分から死を迎え入れた方がいる話を聞いた。
そして、そういう方は、十分に自身の役割を生ききり、また末期癌や老齢で晩節を汚す恐れを感じる人であり、
人生に対するけじめとして、そのようにして死を選んだのである。
真摯に人生を全うしてきたからこそ選べる選択である。と言う話です。
(自殺はダメです)

「単に、死にたくない」しか思えなかった私はなんなのでしょうか?
「俺を殺さないでくれ!」と病院で叫んだ良人はなんなのでしょうか?

随分と高尚な死を迎え入れたお話の方と較べたら凄い差・・・・。


ヒロクニさんの絵の骸骨は、暗い夜の海をゆっくり進む船に乗っている。
しかし、この骸骨は恐怖におびえているわけでもなく、陽気でもないが、とても静かで落ち着いている。
絵の表面は、ひび割れ古びた感じに仕上げられている。
紙をそういう風合いになめしているのです。不思議な技法を思いつくなぁと感心しています。
独特の色鉛筆画をお楽しみ下さいませ。






庭に秋に植えつけたアリウムが咲いています。
この花一度植えてみたかったのです。
21日は、楽しい来客があり、庭にシーツで日陰をつくり、庭に出てピクニックムード。
ヒロクニさんともリラックスムードで楽しみました。
楽しい時間は早く過ぎるようで、あっという間に過ぎていきました。


コメント (6)
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