この絵は裏にタイトルが付けられています。
「珈琲を下さい。花を下さい。」とある。
(色鉛筆 2016 3/8)12.6×17.8cm と書き込んであります。
サインは裏に・・・武内ヒロクニと。
緑色が新緑のようで目が、ハッとする作品。
線が入り乱れ、濛々とした線も入り乱れている。
このジグザグタッチがヒロクニさんならではのものである。
武内ヒロクニのDNAのようなものだ。
この絵では分からないかも知れないが、デッサンとかメモとかを良く目にしている私は、
ヒロクニさんは「やわらかい線」を描くものをよく見ている。
だから、この絵も「やわらかい線の集大成」だなぁ~と感じるのです。
そういう事に気がついた背景には、アメリカで起こったポップアートでもはや古典的になった作家、
ロイ・リキテンシュタインや、ジャスパー・ジョーンズ、アンディ・ウォホール、トム・ウェッセルマンなどの、
芸術家達のデッサンやドローイング、特に鉛筆で描かれたものを見た時に、
「なんてやわらかい線を引くのだろう・・」と感心した。
それでから、線に対して注意深く見るようになった。
時折、ヒロクニさんの見たことないデッサン等に遭遇する度に、
ヒロクニさんもやわらかい派だと思うようになった。
では、硬い派の代表は、ジャン・コクトーだと思っています。
こちらは、硬い線を使いながらポエジーを出すという天才。
こんな風に自分の中で、勝手な分類をしながら絵画について思いめぐらすのでした。
絵というのは、いろんな絵があるので、武内ヒロクニの以外の絵以外もたくさんの絵を見て、
この絵が何故好きなのか?と問うてみたり、自問自答を繰り返して、また絵を見る。
そんな風に絵と接触していくと、とても面白いといつも思います。
庭では自生しているイフェイオン(ニラ花)が咲き誇っています。
この季節がくるとすっかり春だなぁ~という気持ちに。
ジルくん(猫)は、春で暖かくなったせいか、家にあまり帰ってきません。
外で遊びほうけているよう。
小道になっているわきにも。
つるニチニチ草の紫の花と一緒になってきれいです。