とっておきの銀座 (文春文庫) | |
嵐山 光三郎 | |
文藝春秋 |
帰ってきてから読んだ本
ヒロクニさんが東京で買った本。それをパラパラめくって拾い読みしていた。まず目にとまったのは「椿屋珈琲店」。この珈琲屋には偶然、入ったのです。オープニングパーティの後で、ヒロクニさんの友人と一緒に。そして、3人でそろって、飲んだとたん「ん?おいしい」「美味しい珈琲だなぁ」と言った。「最近、ひどい珈琲を飲んでいるだなぁ」ともらす。わたしは、「うちもよぉー」と低レベル論争に入ろうとしたが、せっかくの銀座が台無しになると思ってやめた。友情の話には、割り込まずおとなしく聞いていた。
次に目にとまったのは「苺大福」。読みながら、2010年の個展の時に、この苺大福をお土産に買って帰ったのを思いだした。何か、一つぐらい記念に買って帰ろうと思って「あけぼの」の苺大福のことをよく知らずお土産にした。ところが、一口かじると苺のフレッシュな甘い香りがしてとても大事に食べた。苺大福の箇所を読んでから、2、3日前まで銀座に居たことを考えると悔しくてしょうがなかった!!
ネットで調べると期間限定品の上、銀座店のみの扱いの上、賞味期限の関係でネット販売はなし。そう思うと、いっそう悔やまれる。結局、ギャラリー枝香庵のオーナーにお願いしてしまった。(ありがとうございます)そして到着したのが、下の写真です。
中は、こんな感じ。1つは中身が見えるように切りました。
残り2個になった時、ヒロクニさんに言った。
「残りの2個、わたしが食べていい?」と。
すると、顔がそれは・・・ちょっと困るという表情になり「1つは譲っていいけれど、後は半分は食べたい」と言う。
「えええーーー」とわたしは声を張り上げた。そして「食べたいの?」と疑問の顔で、軽蔑の表情で、ヒロクニさんを見た。非難の表情で見た。
わたしは、偉そうに「半分だけあげる」と不機嫌な表情でいった。そして、ヒロクニさんに半分切ったものを渡した。それも、半分の小さい方を渡した。
東京展を終えた今、忍耐なんて「くそ食らえ!!」である。