梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

如月のはじまりとともに

2007年02月01日 | 芝居
通し狂言『仮名手本忠臣蔵』が開幕いたしました。
自分のお役、師匠の用事、それぞれに課題は残りましたが、まずは無事に勤めることができました。このお芝居、脇役の数が大変なもので、名題下が勤める役数は、1日で延べ130余。それを50人ちょっとの陣容で演じるわけで、だいたいひとり3役は出演いたしております(立役、女形による違いはありますが)。場面によっては楽屋もぎっしり、まさに芋の子洗うありさまで、歌舞伎座での『忠臣蔵』初体験の私などは少々人に酔ってしまいました。
舞台が落ち着き次第、幕の内外裏表、皆様の夢を壊さぬ範囲で芝居話をさせて頂きたく存じます。まずはゆる、ゆる、ゆるゆるゆる~とお付き合いくださいますよう、そのため口上左様! でございます。