梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

豪華4本立て!

2007年02月03日 | 芝居
以前私も出演させて頂いた『歌舞伎フォーラム公演』が、当月も上演されておりますので、ご紹介申し上げます。
21回目となる今回の公演では、恒例の解説『歌舞伎の美』に始まり、『俄獅子』『釣女』『大石妻子別れ』と続く4部構成。なかでも『大石妻子別れ』は近松門左衛門の『碁盤太平記』が源流となる<忠臣蔵もの>で、大劇場ではめったに上演されなかった大変珍しい狂言でございます。毎回様々な角度から歌舞伎の多彩さ、懐の深さをとらえる試みを続けていらっしゃる当公演らしく、くしくも歌舞伎座で上演中の『仮名手本』と見比べる面白さもございましょう。先立つ舞踊2本は、どちらも明るく楽しい内容ですし、これで興行時間が3時間半だそうですから、とっつきやすいプログラムですね。
メインの公演会場は、江戸東京博物館1Fホール。その他浅草公会堂、豊島公会堂でも公演がございますし、京都、名古屋をはじめ、地方公演も行います。
東京公演の詳細はこちらをご覧くださいませ。日ごろ大変お世話になっている先輩方、仲間が多数出演されておりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。

実は本日、この公演が実家に近い江ノ島で行われておりまして、そのまま江ノ島泊になる仲間がいるものですから、私も舞台を終えてから駆けつけて、食事の約束になっております。『七段目』の開幕前の更新でした。