「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

キレのあるアクションと、変則的危機編ながらほっこり。

2016-11-27 17:54:04 | ファミ劇日誌
大泉洋氏が週刊現代の「テレビを見たくなる俳優ベスト100」 第1位を獲得。
岡田元P氏が「いまの若い俳優の芝居は見よう見まねでやっているだけだから、みんな同じで面白くない。でも、彼の場合は、ちゃんと自分で考えて演技しているように思えます。」と絶賛。

確かに大泉氏も見よう見まねな部分はあるのですが(^_^;)、独特な感性で消化しているところが大きいので、独自の世界を切り拡げられているところが評価されているんだと思います。
もし、太陽が現在でも続いていてキャスティングされても、しっかり順応できたのではないかと思うほど、器用ですから。

と、ちょっと前に、STVの局アナとフラフープ対決していた人物の評価です(^_^;)


話題がそれましたが、ファミ劇の方。

12月の放送は#599までです。
ということで、年内にボギーとはお別れという運びになります。
ファミ劇の放送は年末に年始がこうやって交代劇に当たる確率が高いので、現在のロス時季になっていますが、
今回は新メンバー登用が無いので、一層寂しいかもしれません・・・。


さて、ファミ劇日誌を。



第590話 怪盗107号

志穂美さんじゃないと演じられない役であるのと同時に、相手役がドックじゃないと成り立たない部分があり、軽快さとシリアスな部分を持ち合わせた、後期らしい作品じゃないかと思います。
脚本の金子さんはご自身も担当している『キャッツアイ』を意識して書かれたのは想像に難しくないですが、単独で志穂美さん主演の連続ドラマでも十分耐えられる設定であったため、総合的にかなり豪華な印象を残しています。
ノンクレですがJACも参加しているようですし、アクションも見どころ満点。

ただ、この作品を制作するのにあたって、結構特別な力が働いたのではないかと想像してしまいます。
志穂美さんといえば当時は東映や角川作品が主な活躍ステージだったので、考えられるとすれば日テレ関係のラインか、それとも『姿三四郎』出演時の脈が・・・と考えるほど、出演は意外な事でした。

このあたりからブルースも自我を出してくるようになりますし(^_^;)

第591話 ボギーの妹?

確か、この放送の頃はまだ世良さんが降板することは知らなかったと思いますが、この作品の主題のひとつが、ボギーの過去事件からの遺恨であったり、変則的危機一髪な物語に、太陽好例である殉職直前の危機編の「スパイス」を感じたのは事実で、季節のタイミング的に違うかなぁ・・・と思いながら観ていたものです。

話的にはグッとくるものがあったり、ボギー自体の私生活を垣間見られたり、なによりもボギーと洋子のカップルがベストであったり、川田さんの熱演も目をひいたり、名作と言ってもいい作品じゃないかと思います。

普通、こういう「遺恨的」作品は「監禁」とか「リンチ」が付きまとい殺伐としてしまいますが、この作品は「あぁ・・・そういう方向もあるよね」的な感動をおぼえた部分もあったりして・・・(^_^;)

それに、高瀬監督が川田さんの事を気に入るのも理解できる、変にアイドルしていないながらも、しっかりツボは掴んでいるし、かつ普通っぽい自然な感じが、なかなか出せるものではないですから、太陽アイドルとしては出色の人物だったと思います。

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溜めていたファミ劇日誌、1984年突入

2016-11-27 09:31:40 | ファミ劇日誌
養生中のけぶでございます<(_ _)>
久しぶりにクタクタです。。。。

更にその状態で大全集の締め切りを大幅に超えて寄稿してしまったので、もしかすると今回はボツになるかもしれません<(_ _)>
なにしろ、書く引き金を引く力がなく、やっと発射できるかという状態(^_^;)

そういえば、11月14日の「ZIP」で最終回が紹介されたようで、エンケンさんが出演していたことがツイッターで話題に。
犯人役、見せてあげればよかったのに(^_^;)

で、ファミ劇日誌もため込んでしまいましたが。。。
ところで、ファミ劇のリマスター版は1984年放送分に突入しました。
どうも、ボギーと別れなければならない匂いがしてくる時期・・・
寂しい・・・


#584 盗聴

「盗聴」という微妙な行為と云ったらいいのか、というかもうちょっと前の刑事モノであれば、違法であるもののここまでシビアに描かれていなかったので、かなり新鮮な感じはしました。
知識と機械さえあれば、盗聴は簡単にできるような情勢になったのはこの頃からかもしれません。
それに恐喝自体のやり口も実行犯は表に出ない恰好ですから、狡猾でもありました。
その恐喝男が西岡徳馬さんが演じているのですが、出演頻度的にはこの頃はそれなりの実績でしたが、やはりまだまだ悪役時代。
星正人さんが大人しい役柄なのには違和感がありました・・・・というのもやっぱり城西署のトラの印象が強烈に残っていた時期(再放送がこの前後であった記憶があります)なので。
この作品の主役は情熱派で純情派でもあるラガーが一番適任でもあり、ボギーのアシストも心地いい感じで、太陽らしい作品ではありますが、しかしソアラに突然なぜダイバーシティアンテナを付けようと思ったのか(^_^;)

ところでこの作品、初放送時はどうしてこの作品が年始皮切りに放送されたのか疑問でした。
派手目な作品、珍作、ボス主演作が歴代並んでいるわけですが・・・・ひょっとすると#590「怪盗107号」が何らかの問題で順延になったのかもしれません。#590もタイミング的にはちょっと不思議な時期の放送だったので(^_^;)
計画段階までは新春放送、撮影に取り掛かってから順延という感じじゃないでしょうか。


#585 ボギー名推理

ボギー版「刑事・コロンボ」
もしかすると、ボギーの延命が無かったなら、実現しなかった話かもしれません。
確かに自白だけだから、裁判になると弱い面もあるかもしれませんが、ボギーの執念が顕著に現れている好例でもあり、いつもは「格闘シーン」でその執念を表すのですが、今回はボギーメモ推理とチャリンカーいっつあん。
そして今回は刑事として成長した部分として「心理戦」に持ち込んでおり、山さんも顔負け状態。

正直、もうちょっとこの手の作品が観たかったです。

この頃、ボギーもすっかりオシャレ者の看板が定着し(登場初期のように、ネクタイで汗やよだれを拭くことが無くなった)、そういう意味でも成長を見せているので、こういう「落ち着いたボギーの活躍」をもっと観たかったです。

個人的にはこの作品が年始を飾ったほうが相応しかったような・・・
ゲストも深水さんだし(^_^;)


#586 生と死の賭け

ブルースとしては、ちょっと節目的な話。
居候していた豪邸を出て、ハートマーク付きの表札へ・・・あの表札、作品ごとに微妙に違う感じがするので、その度に渡瀬さんが書いていたのでしょうか(^_^;)
そんなことは何より、野瀬さんが久々ゲストで2面性のある凶悪犯を演じるのと、ブルースとの対比(似た様な生い立ち)、マグナムの使用如何など、何気なのですがブルース本人にクローズアップしている面がありながら、壮絶なカーアクションを魅せるというオマケもあります。
犯人像はミステリアスな面を残したかったのか、あまり深くは掘り下げられていませんが、殺伐としたハード編としては出色だったと思います。

ところで、この作品から派手なカーアクションが続きます。
(というか、マエダ・オートクラブ所有者と思われる車両のバーゲン処分の始まり、今回は赤いセリカ)

井川「ボス!ボス~ゥ?」
ちょっとツボでして(^_^;)


#587 殺人広告

ベテラン刑事主演作は歳を重ねる度に自分自身に響いてくる作品が多く、本作もそれに当てはまります。
刑事バカのトシさんですら、家族が分断して転職を考え、迷い・苦しむのが描かれています。
スッポンファン諸兄姉にはちょっと辛い部類の作品かもしれませんが、そのトシさんのまるで写し鏡のような平泉さん演じる失業サラリーマンの悲哀、・・・・トシさんじゃなくても、日本酒をあおりたくなります。
ただ、その中で良かったのが、由利との和解。
あれだけ父親に無関心を装っていた彼女が、ここまで来るとは思わなかったので。
それに「青春のテーマ」にバックのトシさん格闘も見逃せません。

今回のカーアクション、2話連続ケンメリ破壊ですが、HTから横転時はセダンにすり替わっています。
というか、横転させなくてもいいシーンではあるのですが(^_^;)


#588 夏子という女

この時季の「女」シリーズは、しっとりしていて良いです。
それに、マミーが刑事らしい貫禄を兼ね備えてきたのも良いです。
マミーと夏子は、ある意味いままで修羅場を切り抜けてきたという意味では似たもの同士ですし、カラッとした性格のマミーだからこそ、一方で自分自身を押し殺して懸命に生きる夏子を放置できなかったのではないかと。

とにもかくにも、片桐夕子さんの熱演が素晴らしいですし、
マミーと友達になって、幸せになってくれよなぁ・・・と、思ってしまうキャラクターでもあり、
それが、この話の肝でもある気がします。


第589話 共謀

お互いの利益だけで結びついている夫婦の「共謀」、トリック・工作、それぞれ状況証拠だけなので、最後は自白、今回は物的証拠が発見されたので良かったですが、なかなか立件するのは難しい事件だったように思います。
だからこその山さんの出番だったわけですが、
田島夫婦、あれだけ開けっ広げにするのであれば、佐枝子を殺さなくても良かったのに・・・とは思いつつも、
いろんな意味で「メンツ」が田島夫婦のすべてだったと思うと、恐ろしくなります。

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