「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

噂より真実

2012-04-08 23:58:28 | ファミ劇日誌
【ファミ劇日誌 ミニ】

第166話 噂

山さんは本当に考え込む時、夕焼けを見つめます。
刑事と言う立場を越えて山村個人として考える場合が多いようです・・・・

テキサス編は老若男女誰もが視聴できる事を目指し、様々な作品を送り出した名シーズンだと個人的には思っています。
(一方では、八方美人的という初期ファン諸兄の御意見もお聞きしたことはありますが・・・)
ただ、このシーズンによって太陽は一つの人気名作ドラマに終わらず、日テレの看板番組として、誰もが知っている番組として、長期化のステップが踏めたものと。
そのテキサス編も#167を別とすればこの話が一般的作品の最終になります。
この作品も殉職編などの転換編の前にはいつもの太陽とは違った目線で紡がれる物語の一つだと思っていますが、結局容疑者は何もしていなかったという結論を導くのは、#413「エーデルワイス」のベースになっていると同時に、それまで山さんの捜査方法に一つのアンチテーゼを投げかけている部分もあったりして、実は一筋縄じゃいかない作品とも言えます。

今回は、殺された強請り屋ルポライターのマンション管理人・安田が全て犯行図面を描き、第一発見者と目撃者という怪しい立場に居ながら巧妙に容疑から逃れ、雪江に容疑が向くように仕向けたわけですが、噂と何かを隠した感じな雪江にすぐ捜査は集中してしまいます。
ただ、山さんは当初から殺人の容疑に関しては雪江に関して懐疑的でしたが、それよりも噂である「安楽死」の件に思いが傾倒していった感じがします。
結果的に大金を払った老婆も最初は噂に自分の行く末を委ねようと雪江に近づいたにもかかわらす、金を預けた段階でただただ雪江親子と暮らしたいという純粋な動機に変わっていたという事を知った後の山さんの謝罪は、刑事としての部分より、山村個人の恥ずかしさという部分が大きかったのかと・・・。

山さんとしては刑事としていつもの捜査方法で行ったことであり、そこまでしなければ真実は解明できなかったという山さん事案らしい展開ではありながら、半分信じてはいたものの傷つけてしまった雪江に対して、山村個人としてガンで母親を亡くした過去を持ちながら徹底的に突っ込んで捜査してしまったという自責の念があったものと思いますが、この辺りの教訓的なものが、#413で語られる「徹底的に疑う」という部分に結実していると思います。

それは、いくら自分自身が恥ずかしい思いをしても、相手が傷ついたとしても、真実のみが事件を解明するという信念とそのことに対していつも自分自身のクビをかけるという山さんのスタンスを決定づけた事件だったのではないかと思います。

また、山さんが血のつながらない親密な関係というのをこの事件で再確認し、近いうちに訪れる「養子を迎える」という部分に繋がった・・・とも言えると。

この作品も山さんファンには避けて通れない作品だと思います。

*しかし、安田の江幡さんは足が速い(^_^;)
*上村香子さんの初登場ですが、「民芸店の女」も含め、山村編の女性ゲストとしては飛びぬけて印象深い人です。
*短い時間ながら新潟へ出張する山さん。

ロケ地:八幡山駅、身障者ホームは上用賀5丁目、新潟駅前、新潟新古町通(旅館は建て替えられて現存)、新宿地下街(サブナード)

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無表情な回転木馬の目が・・・(^_^;)

2012-04-08 18:43:22 | ファミ劇日誌
【ファミ劇日誌 ミニ】

第165話 回転木馬の女

家業の観光会社と溺愛する妻を守る(?)為に男は暴力団に言われるがまま宝石密輸に手を出す・・・。
一方、その男との一粒種を亡くした妻はその男から離れようと夫の悪事を警察へ密告する・・・。
多分、男は妻を溺愛するあまり子供にあまり愛情を注がなかったのか、遊園地のメリーゴーランド係員の方が子供楽しく接していたのか、妻の方は係員の方に気が傾倒していくわけで・・・亡くした子供のことなど微塵も感じさせない男の太陽史上稀な豪腕にも驚きますが・・・(^_^;)
「数段上(^_^;)」なゴリさんでさえ、振り回された感じがあるので・・・デンカがあのような状態になっても仕方のないことなのですが。
ただ、今回の事件は殿下自体に何か関係があったかと言われたら別に何もない訳だし、殿下がなぜあそこまでしなければならなかったのかが理解し辛い面があると思いますが・・・優しいから単純にあの妻に入れ込んでしまったというのも、クールな面も持っている殿下としてはちょっと違う気がします。
やっぱり「わかれ」での2つの別れがまだここでも尾をひいて、殿下自身まだ徹底的に痛めつけられたいという自責の念が残っているのかも・・・と勘ぐっています。

製作背景としては、唄も出した小野寺さんの殿下の「白いページ」PV的な部分は否めないところがありますが、そればかりに済まず、デビューしたての新進気鋭の金沢碧氏、ガードマン終了後は逞しい肉体を生かしていた藤巻氏をゲストに迎えた豪華版という趣で、予告編もその辺りを強調しかなり気合の入った作りになっています。

殿下ファンにはちょっと堪らない逸品ですね。

*SE曲、前回のギターブリッジ曲に加え、「ポン、ポン、モワ~♪」が初出。
*中沢の「33-33」ポルシェは、相当走り込んでいる感じがします。また竜神会車両として太陽では珍しくセンチュリーも登板。マエダオートクラブの所有車?

ロケ地:羽田空港、(千代田区麹町?)ダイヤモンドホテル、中沢邸は砧2丁目、二子玉川園(?)、山中湖周辺、岡本八幡神社(?)


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月始めに500円しか無いのはキツイ・・・

2012-04-08 17:59:31 | 日テレプラス日誌
【日テレプラス日誌】

第486話 赤い財布

小事件に対し真剣に取り組むというのは、日本の刑事ドラマでは珍しくないことなのですが、太陽の場合は特に別な「楽しみ」があったりします。
今回の場合は新人であるラガーを中心に周囲がどういう感じで彼に接するかという部分がある意味「ツボ」であります。
縄張りに必死な(^_^;)吉野、長さんは「別件が多忙な為」別として、信念に忠実なラガー(傘の件も含めて)にアドバイスしたり犠牲になったり・・・ラガーもゲンキンなもので、徹底的に若手先輩二人に「さん」付けします。
そして鉄砲玉ラガーに金銭的犠牲を強いられた先輩刑事のヒゲヤブコンビが哀愁を漂わせます・・・(^_^;)
特に犠牲になったのはロッキーですが、月の初めに既にスッカラカンにさせられ、令子の補助が岩倉具視1枚という悲惨さはちょっと目も当てられない部分ではありますが、扶養家族3人というのは誇張しすぎ。。。ってまだ令子は仕事に復帰していなかった?
ある意味ラガーに振り回された感じの若手先輩2人に対して、今回着実なサポートをするのがベテラン代表のゴリさん。
普通は、若手刑事の拾ってきたお節介事で済まされそうなところをしっかりと事件として調べています。

赤い財布を巡って、隣同士のすれ違いというか、発端は「東都大(太陽世界の東大)」卒」という部分からの始まりだったとはいえ、意地の張り合いがエスカレートした結果だったわけで・・・ここまでくると恐ろしいですが、逆に会話っていうのも必要なんだなぁ・・・と。
単なる金銭目的ではないところで事件は大きくなっていったという。

結果的には示談が成立したようですが、ラガーも開いたり萎んだり大変です(^_^;)

*益田玲氏が「俺は誘拐犯だ!」に続いて別役で登場。子役としては異例の早さでの再登板なので、製作側に好評だったのでは?
*「乾いた街角」が比較的長く流される初めての回です。

ロケ地:新宿中央公園とその付近、世田谷通り、世田谷区赤堤4丁目(静風荘)砧3丁目(毎朝新聞販売店)、多摩川河川敷(狛江市猪方4丁目付近?)

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