テレビ Vol.602 『ドラマ 「新宿野戦病院」』

隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第602回は、『ドラマ 「新宿野戦病院」』をお送りします。

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民放各局の7月から始まった “夏の連続TVドラマ（連ドラ）”、多くの作品が放送されています。その中で隊長が初回から観ているは、六作品です。以前は、8本前後を観ていましたが、最近は事前の情報を元に、興味を惹くドラマだけに絞っています。

その “夏の連ドラ” を批評するコーナーの一作品目は、『笑うマトリョーシカ』 、

二作品目は、『海のはじまり』 でした。

今日ご紹介する『新宿野戦病院』は、フジテレビ系列「水曜22時」枠で、7月3日から放送開始されました。放送時間は、毎週水曜日の 22:00 ～ 22:54。

本作品は、新宿・歌舞伎町を舞台に “命” をテーマにした医療ドラマです。

脚本は、宮藤官九郎の完全オリジナル作品。

尚、「隊長のブログ」では、宮藤官九郎さんの脚本・出演ドラマを、これで八作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。

主題歌：サザンオールスターズ 「恋のブギウギナイト」。

主演は、小池栄子と、仲野太賀のダブル主演。

小池栄子さんが出演する作品・番組を、これで13本を取り上げたことになります。詳細は、こちらをご覧下さい  。

共演者：橋本 愛、平岩 紙、岡部たかし、馬場 徹、余 貴美子 、高畑淳子、生瀬勝久、柄本 明、ほか。

 

 

 

第1話のあらすじ：ここは新宿歌舞伎町。NPO法人「Not Alone」の新宿エリア代表・南舞（橋本愛）が、海外向けに歌舞伎町の魅力をアピールする動画を撮影していると、泥酔している女性と遭遇します。

歌舞伎町の路地にひっそりと建つ『聖まごころ病院』には、美容皮膚科医・高峰享（仲野太賀）をはじめ、個性豊かな医師たちが働いているのです。そこへ外科医不在の中、他病院での受け入れ拒否により、額から流血しているホストがやってきます。さらに急性アルコール中毒で、先ほどの泥酔女性 ヨウコ・ニシ・フリーマン（小池栄子）と、付き添いの南も同じくして病院に搬送されてきました。

ホストは無事処置が終わり、ヨウコは翌朝診療費を払わず帰ってしまいましたが、後日再度病院に訪れます。彼女は海外医師免許があり、元アメリカ軍医として働いていたというのです。しかし、日本での医師免許がないため医療行為をすることができないのでした。。。

 

8月7日放送・第6話までの感想：連続ドラマの三大定番ジャンルと言えば、「医療系」、「リーガル・エンターテインメント」、「警察・探偵系」ですが、本作品は「医療系」の枠を飛び越えた“救急医療エンターテインメント”ドラマです。

隊長のドラマに対する持論は、「原作のないオリジナル脚本の方が、面白くなる可能性が高い」ですが、本作品は持論通りの作品となっています。

宮藤官九郎さんの脚本ドラマは、2024年1月期の 『不適切にもほどがある！』  に引き続いてのヒット作となりましたね。

新宿・歌舞伎町と言う、さまざまなバックボーンを持つ人間が集まって来る、日本の社会構造の縮図を体現している街の病院を舞台にしているのも、説得力があります。

ホストやキャバ嬢、ホームレス、トー横キッズ、外国人難民など、普通のドラマでは登場しない人々にスポットを当て、日本の医療制度の不備、児童虐待、など、“不適切な事” に対して、笑いを纏って、問題提起をしています。

前作、『不適切にもほどがある！』同様に、スラップスティック・コメディと見せかけておいて、実は骨太な社会派ドラマだと思いました。

レギュラー出演者たちだけで、豪華な顔ぶれなのですが、ゲストとして登場する俳優にも、こんな人がと驚かされます。

そして、昭和の香りがする、サザンの主題歌 「恋のブギウギナイト」が、このドラマの雰囲気に相応しく盛り上げてくれます。

 

尚、『新宿野戦病院』次回・第7話は、8月14日（水）よる10時からの放送予定です。

 

 

 

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