映画 Film194 『丹下左膳百万両の壺』

2020年09月06日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第194作品目は、『丹下左膳百万両の壺』をお送りします。

『丹下左膳百万両の壺』は、2004年7月17日に公開された時代劇映画。配給は、エデン。上映時間は、119分です。

「隊長のブログ」では、時代劇映画を、これで11作品を紹介したことになります。詳細は、こちらの一覧をご参照下さい。

「丹下左膳（たんげさぜん）」は、昭和初期に新聞に掲載されていた、林不忘（はやしふぼう）の時代小説の主人公。

右眼と右手のない剣士の物語は、人気を博し、これまでに数多く、映画・テレビドラマ・舞台・漫画化されています。

本作品は、監督：山中貞雄、脚本：三村伸太郎、主演：大河内傳次郎（おおこうちでんじろう）で、昭和10年（1935）に公開された『丹下左膳余話百萬両の壺』のリメイク版です。

監督・撮影・編集は、津田豊滋（つだ　とよし）。

製作・脚本は、江戸木純（えどきじゅん）。

主役の丹下左膳を演じるのは、豊川悦司。

共演者は、和久井映見、野村宏伸、麻生久美子、武井証（子役）、豊原功補（こうすけ）、ほか。

あらすじ：主君に裏切られ、片目片腕を失い侍を捨てた丹下左膳は、命を救ってくれたお藤（和久井映見）と所帯を持ち、彼女が営む射的矢を行える的屋（まとや）の用心棒として暮らしていました。

ひょんなことから、みなし児のちょび安（武井証）を引き取ることになった二人です。ある日、店に、家宝の壺を探している源三郎（野村宏伸）がやって来ました。実は、その壺こそ、ちょび安持っていた金魚を入れていた壺で、百万両の在処が塗り込められた秘宝“こけ猿の壺”だったのです。

丹下左膳は、壺をめぐる争奪戦に巻き込まれます。壺を狙って、次から次へと襲い来る侍たち。左膳は刀を抜き、闘いに立ち向かっていくのでした。。。

感想：昭和10年版のストーリーを活かしながらも、平成の「丹下左膳」として、物語を知らない若い世代にも、面白く、かつ理解出来る様に脚色された作品になっています。

そのため、時代考証などを重視せずに、製作されています。例えば、時代背景、的屋・衣装の派手さ、所作、台詞、など。

その反面、セットや、美術、衣装の色彩に凝り、これまでの時代劇になかった映像美の作品になっています。

最新の撮影技術を駆使した、立ち回りシーンも迫力があります。

コミカルで、人情物語になっていることから、酒好きで仕事もせずにいる豊川悦司さんが、丹下左膳ではなく、漫画『浮浪雲（はぐれぐも）』の主人公・雲（くも）に見えてきてしまいました。

そういう意味では、本格的時代劇ファンには、物足りなさを覚えるかも知れませんね。

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自己紹介: 元商社マン。中国上海に、2003年12月から2008年1月まで駐在。趣味：ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞（新舞踊）、旅行、映画、スポーツ観戦。野球は、阪神タイガースのファンです。

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