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北奥千丈岳と金峰山

2020-10-27 19:00:37 | 旅行記
10/25(日)
以前からある教え子から山に一緒に連れて行って下さいと言われ、登山初心者のその教え子のために登りやすい山をと計画したのですが、悪天候で2回延期となり、3度目でようやく登ることができました。最初の計画では木曽駒ヶ岳に行くつもりでしたが、秋はロープウェーがものすごく混むそうなので断念。金峰山に変更したところ、今度は先週の初雪がかなりの大雪となったとのことでかなり心配されました。軽アイゼンを買ったり、スタッドレスタイヤをレンタルしたりして準備を整えしましたが、幸い直前の好天に助けられて雪もほとんど消えており、これらは不要に済みました。前泊の後に教え子をピックアップして一路大弛峠へ。予想通り駐車場は満車で、事前に調べておいたとおり長野県側の林道の空きスペースに駐車。あと少し遅かったら1㎞以上下に駐車しなくてはならなくなったところでした。

金峰山は3回目。少しでも変化を持たせるために、秩父連峰で最高峰の北奥千丈岳に先に登りました。こちらは登山道のほとんどが階段となっていることもあり、40分ほどで簡単に登頂できました。山頂からは金峰山の全景を眺められました。左手には南アルプス、右手には八ヶ岳が見え、主な山に皆登頂しているのは感慨深いものがありました。

大弛峠に戻り、今度は金峰山へ。この秋初めての雲一つ無い天気ということで、金峰山までの稜線に沿って着けられた登山道には、たくさんの人が登っています。基本的に樹林帯の中を歩いて行くのですが、ところどころ枯死した木々の間からは富士山を眺めることができました。急に視界が開けた岩場に出ると、甲府盆地を挟んだ山並みの向こうに、新雪を頂いた富士山を眺めることができました。3回目の金峰山ですが、ここまで見事に富士山を見られたのは初めてです。

登山道は再び樹林帯に入り、最後に樹林帯を出て目の前が開けると、西側に遠く八ヶ岳連峰が見渡せる場所に出ます。手前には以前登った瑞牆山も見下ろせます。左手遠くには、雪を頂いた北岳と仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳が見えます。左の山頂にはたくさんの人が登っているのが見えます。
気持ちの良い最後の稜線歩きをして、大きな岩がゴロゴロと積み重なる山頂に着きました。山頂標の前で順番待ちをして記念撮影をした後、五丈石の前の広場に荷物を下ろしました。ちょうど昼時でもあったので、広場は大賑わい。五丈石に登っている人も何人もいます。広場からも富士山は眺められ、写真を撮る場所を探して五丈石の東側に行ってみてびっくり。何と五丈石の南側にも広場があって、たくさんの人が岩を背にして富士山を眺めながらお昼を食べているではありませんか!前の2回ではいずれもガスが出てきてしまい、五丈石の南側に回ることをしなかったので、こうした広場があることは知らなかったのです。もちろん昼を食べるには最高の場所で、座る余地はありません。やむなく元の場所に戻って昼食にしました。風も無く日光が気持ちの良い素晴らしい天気。朝食時間が早かったので食も進みました。昼食後は岩の上に上がって写真を写し、名残惜しい気持ちで山頂を後にしました。最後に八ヶ岳と瑞牆山が見えるビューポイントで、西に八ヶ岳と瑞牆山、東に甲武信ヶ岳とさっき登った北奥千丈岳を目に焼き付けて下山しました。

下山後は山頂で耳にしたほったらかし温泉というユニークな名前の温泉へ。でも行ってみてびっくり!高台にある温泉は露天風呂になっており、甲府盆地と富士山が一望できる素晴らしいロケーションでした。帰りは毎度毎度の中央道小仏トンネルの大渋滞にはまりました。教え子を送った後車を飛ばし、自宅に着いたときには日付が変わっていました。

今シーズンの登山はこれで終わりです。最後の登山が素晴らしい天気のもとで素晴らしい眺望を堪能できたのはありがたいことでした。よく考えたら、今年は7回の登山のうち5回が教え子達との登山でした。これまではほとんどが単独行でしたが、こうして他の人たちと一緒に登る楽しみを改めて感じることができたのは良かったなと思っています。





































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