連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

医学生が患者になった時の忘れられない言葉 こっちが死んじゃいそう

2011-01-14 06:42:34 | 健康・病気

両手の腱鞘炎が始まったのは、医学部1年の後半、40年前であった。

痛みも強く、整形外科、内科と診察をたびたび受け

診断は、リウマチ因子因子陰性の慢性関節リウマチと診断され、

治療を開始。まず、消炎鎮痛剤を使用された。

ところが、使用直後に、高熱、全身リンパ節腫脹が出現。

感染症として、抗生物質の投与後まもなく

全身の発疹、粘膜にも浮腫発現。呼吸困難となり大騒動。

極めてまれな、アスピリンの副作用らしいと結論され、

以後、生命の危険を招いた薬剤は使用せず、疼痛に耐えることとなった。

シオゾールの使用を開始。

タンパク尿、間質性肺炎もどきの症状が次々とでた。

日常診療を担当してくださった先生 (若くして悪性疾患に罹患し、永遠の世界に旅立たれた。再びお目にかかった時覚えていてくれるだろうか?)

(次々とわけのわからない、重篤な状態であえいでいる私を前に)

やめてよ。もう新しい病気にならないで。生きた心地がしないよ。

                          こっちが死んじゃいそう!”

 と言いながら、”入院ベッドもないし、外来でもいいか”

ということで、他に薬剤がないこともあって、シオゾールを少量継続となり、

他の薬剤は重篤な副作用が出るので、使用せず痛みには耐える。そのうち軽減するはずだからということになった。

痛みは………。

 

”やめてよ。もう新しい病気にならないで。生きた心地がしないよ。

                          こっちが死んじゃいそう!”

当時の医学生であった私は、そんなこと言われたって!。そんなに悪いの? どうしよう。”

臨床医になり、次第に担当医の気持ちが深く理解できるようになり、患者の気持ちも了解できるので、要らぬ心配を患者には懸けない言い方をするよう努力しているが、相手がいることであり、意図した通りにはいかないことも多く、逆の受け止め方をされて困惑することもあります。

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