暮も正月も、ゴールデンウィークも関係なく、
健康保険の診療報酬の請求日は10日(オンライン化運用試用期間中は締切日が早かったが平常に戻った)。
請求事務のために、連休などは考えられない。
当院は、造血器腫瘍関連の治療を行っているので、いきおい高額となる。
そのために、理由を書くことが義務ずけられている。
大学に戻り、血液疾患を専門としてから、
学会、親の死亡関連の行事以外、休日をとるという意識は皆無に近い。
頻繁に病院をあけることもままならないので、
医療の問題を論じ合う学会からの通信記事を、メールで受け取っている。
先ほど受診した内容は、少しでも広まればと思うので、抜粋したい。
行政刷新会議による"事業仕わけ”で、
診療レセプトに要するコストに関連して、
審査コストが高いのは、保険点数制度が1000ページを超える分量で定められていて、あまりにも複雑過ぎるからです。決して、支払い基金や国保連合会の現場の人たちがさぼっているからではないのです。
【本当の「不正請求」は限りなくゼロに近い】
もちろん、健康保険料は一種の税金のようなものですから、これを架空請求する医療者は厳しく罰せられて当然だと思います。しかし、審査現場では、医療費削減のために「請求金額の3%を一律に削れ」という不条理な指示が堂々とまかり通っているといいます(土田ひろかず参議院議員の著書『オムツがとれない日本の医療』(総合法令出版)より)
ですから、現状のレセプト審査では、
書類上の細かな文言のチェックを執拗に行います。
万が一、記載不備や病名漏れがあった場合には、
実際に診療行為を行なっているにもかかわらず
「診療報酬をだまし取った」として医療機関に
「不正請求」の濡れ衣を着せているのが実態なのです。
よくぞ、言ってくれた。よくぞ分析して投稿してくれたと思う文章でした。