すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

ちょっと、いや結構心配なキヨちゃん。

2020-02-10 20:16:36 | うちのキヨちゃん
 うちのデイサービスでも、脳トレやレク活動して色々やっているのだが、中にはとても頭の良い方がいて、知恵の輪だろうが細かいジグソーパズルだろうがあっという間に出来てしまって、提供するものが無い時がある。
 そこで、間に合わせに(あくまで間に合わせ。きっとすぐクリアしてしまうので、とりあえず新しいものを)段ボールと色が実を使って並べ替えの文字パズルを作ってみた。
 例えば7文字から13文字くらいのことわざとか歌のタイトルなんかを書いて、バラバラにしたカードである。これを並べ替えて貰うと言うもの。
 休みに家にある材料で作ったので、とりあえず7文字、8文字、10文字、13文字を2種類ずつ。色違いのカードにしてみた。
 そこで、試しにキヨちゃんにしてもらったのだが・・・。
 ちょっと困ってしまった。まず、並べ替えると言う事の理解に時間がかかった。そしてその次は先に進まない。例えば小さい「ゅ」などは「ちゅ」とか「しゅ」などの続きだと容易に分かりそうなものだが、とんでもない位置に置いてしまう。
 「母さん、これは小さい「ゅ」でよ。」
と言っても悩む。
 そして衝撃的だったのは「ん」を横に倒した状態で並べた事である。もはや横にしたら「ん」ですらない。
 更に、答えを並べてみてもすらすら読めない。
 キヨちゃんは決して活字離れしていない。私なんかよりもずっと新聞に目を通す。そして、
 「今日の読者の手紙が良かった。」
と報告がある。なのに・・・である。
 「お母さん普段字を書いたりしないからじゃない?」
とくりりんはフォローしたが、私は動揺した。
 そして・・・である。
 今日は毎年来てくれる「三番叟」の日である。前々から今日来るとご近所から聞いていて、朝なかなか起きないキヨちゃんに声をかけた。
 「今日は三番叟さんがいつ来るか分からないから起きて。」
そうして玄関の鍵を開けて、電気もつけていたが、もう一度行くと電気を消してまた寝ている。
 「だから、三番叟が・・・。」
 「おお、ほうじゃほうじゃ。」
ようやく起きるキヨちゃん。
 それから私は仕事に出たが、たまたま休みだったくりりん。一緒に三番叟にお払いして貰ったとラインが来た。その中に、
 「お母さん、三番叟さんに『3月に来ると思ってました。』と言ってたよ(笑)」
と書かれてあった。
 もう、これは本当に心配である。
 齢90間近。来月の脳外科ではやはり認知症検査をすべきかな・・・。


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3 コメント

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Unknown (山のスズメ)
2020-02-10 23:03:24
ん〜…、どうなんでしょねぇ…、
クイズとか、パズルとかは 得意な人も 苦手な人もいるから ちょっとできなくても 一概には認知症とは 言えないのでは…??ん…、難しいねぇ!!

日常生活に 支障がなければ、良いのでは???
Unknown (ふくだ)
2020-02-12 13:07:09
クイズなんかはコツがありますし
キヨちゃんはお年と比較しても、シッカリしてる方だと思いますし。
まぁ、見てもらうことは悪いことではないですよね。
Unknown (すずしろ)
2020-02-14 19:29:53
山のすずめ様
確かにそうも思うんですけど、時々ちょっとなあ・・・と思う事が増えて来てて。とりあえず、念のために。

ふくだ様
何も無ければ「悪年よったな~」で笑います。

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