すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

作話なのか、嘘なのか、辻褄合わせなのか、いずれにしても心配。

2022-08-05 21:15:33 | うちのキヨちゃん
 今日もお昼に帰った。エアコンは無事ついていたが、今日はそこら中開け放し。残念。
 いつもは残業しないようにしているが、今日はどうしても勤務時間外にお約束があり、お昼にキヨちゃんに説明していた。
 「そうか、忙しいのお。気を付けえよ。母ちゃんの事は心配いらん。」
なんて、いじらしいことを言っていた。
 夕飯はくりりんにレンチンできるものを頼んでいたが、虫抑えに菓子パンをいくつか買ってテーブルに置いておいた。
 さて、仕事は思ったよりも時間がかかり、結局家に着いたのは19時を過ぎていた。帰ると居間はテレビだけがついていて、キヨちゃんは「どくれて」真っ暗なベッドでふて寝していた。
 「ご飯できたら呼ぶけん。」
 「当たり前じゃ!7時回うとる!」
・・・・。いじらしい言葉はどこへ行った??
 と、台所を見るとお昼食べきれなかった残りのチャーハンが片付いていた。一緒に朝作っておいたエビチャーハンを食べたのだが、お腹いっぱいだからと二口ほど残していたのだ。それと、菓子パンが一つ無くなっていた。それだけ虫抑えしたのなら大丈夫だな・・・と、夕飯の準備をした(ま、レンチンだけど)。
 さて、食時の途中、
 「母ちゃん、パン美味しかった?」
と聞くときょとんとする。
 「朝ごはんの?」
というので、
 「ちゃうちゃう、これこれ。」
と残りのパンを見せた。
 すると、初めは、
 「食べたんだろうなあ・・・。覚えてない。」
と言い始め、記憶をたどりながら、
 「ほうじゃほうじゃ。リュウに半分やった。母ちゃんと食べた。」
という。
 「だから、リュウにはやったらいかんでえ。」
と言ったものの、リュウは菓子パンは食べない。大体キヨちゃんがあげた時は、小屋などに放置されている。しかし、その痕跡が無い。
 すると今度は、
 「いや、リュウにはやってないわ。看護師さんに持たせた(1本全部)。」
と言う。多分、看護師さんは貰わないだろうと思っていたが、
 「今日はな、〇〇さんすごくいい人で話も面白くて、キャーキャー笑うた。楽しかった。」
と言い、
 「ほんで、パンあげるって言うたら、『全部は多いわ』って言うけん、縁側に座って二人で半分こした。」
と言う。
 これ、事実であっても嘘であっても心配な話・・・。
 で、看護ステーションの管理者に確認をお願いした。
 「これはクレームではないんです。母が嘘を言ってるのか、作話をしてるのか、辻褄合わせなのか、本当なのか知りたいだけです。」
結果は、勿論楽しい時間を過ごしたまでが事実で、パンは貰っていない・・・。
 あんまり楽しかったから、看護師さんと一緒に食べたかったのかもしれない。
 お昼ご飯でなければ、別にあげてもいいのだ。リュウにやるのは困るけど、キヨちゃんが完食するのは全然オッケーなのだ。嘘をつく必要もない。だとしたら、やはり記憶があいまいで辻褄を合わせている・・・のだろう。
 心配の種は尽きない。

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2 コメント

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Unknown (ふくだ)
2022-08-07 16:27:55
コレは絶対100%ウソ!とは思えないくらいのことを交えているなら、
うむ、なかなかどうしてある意味シカッリしてると
言うか…。
難しいですね(^^;
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ふくだ様 (すずしろ)
2022-08-08 20:28:34
そこなんですけどね。ある程度覚えていて、忘れたところを修正している辺りが、所謂認知症の症状じゃないかと・・・。
返信する

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