すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

法事で福岡へ②

2024-06-18 11:05:31 | うちのキヨちゃん
 当日も書いたが、初日の夜私はほぼ眠れなかった。非常に眠りが浅くケインコスギくんのCMじゃないけど、
 「まだ1時ですか?」
 「2時ですか?」
 「3時ですか???」
ってな具合だった。
 キヨちゃんはそれこそおトイレにも目覚めず朝まで爆睡。私は寝る前にシャワーを浴びていたが、朝は5時過ぎからシャワーを浴びた。お風呂が終わる頃、タイミングよくキヨちゃんが起きてトイレに行きたいと呼んでいたので、おトイレ介助。流石に一度も起きなかったので紙パンツは重かったが、それ以外旅行中一度もトイレを失敗しなかったのは偉かったなあと思う。
 キヨちゃんをお風呂に入れて着替えを準備したりドライヤーを部屋でしていると、
 「すず、母ちゃんの指輪どっか置いたか?」
と言う。いや、時計宝飾は全く触っていない。であちこち探していると、浴槽の中にコロンと転がっているではないか。危ない危ない・・・。
 朝はホテルのモーニングバイキング。キヨちゃんは小さなパンとベーコン、スパゲッティサラダ、塩サバなどをほんの少しずつ食べた。残念ながらスープやおにぎりは無く、味噌汁は嫌だと言ったのだ。
 法事は10時過ぎに親戚の迎えがあって、車でお寺まで先導してもらった。しばらく待ってから本堂へ。本堂へは這うようにして階段を上がってもらい、キヨちゃんの焼香には付き添った。
 その後納骨堂に行ったのだが、納骨堂の階段は非常に狭く急で、キヨちゃんが上がるのは不可能だった。負ぶってやろうかという従兄もいたが、それはそれで怖いだろうと下で待ってもらう事にした。キヨちゃん自身も、
 「怪我したら迷惑かけるけん、ここで待つわ。」
と言っていたのだ。
 ところが後で分かったのだが、皆が全員上に行ってしまってから、
 「もしかしたらやれるんじゃないか?」
と思い立ち、一人で階段を這いあがっていたらしい。ただ2~3段で危ないと思い直して止めたと言う。・・・おいおい・・・。
 法事の後は一旦従兄の家へ行き、その後会食に。色々と心づくしのお食事が出て、キヨちゃんも日本酒を少し飲んだ。

     

     

     

 

     

     

 食事が済んで、また従兄の家でくつろいだ後皆でホテルに戻った。会食がお昼と夕飯の間位の時間だったので、お腹はいっぱいだし、かと言ってこのままでは夜はお腹空くかもね~と話していた。どこかに出るかと言う話もあったが、キヨちゃんが疲れているだろうし、置いてもいけないので、私たちは部屋で夜食を取ることにした。幸い会食の時のとうもろこしご飯をおにぎりにして貰ってきていたので、それも助かった。
 部屋に戻るとキヨちゃんが、
 「お前、〇〇(従兄)に日本酒1升貰ったろう。あれ、母ちゃんちょっと飲みたい。」
と言い出した。実はそれは日本酒ではなく焼酎だったのだが、キヨちゃんに焼酎は今ダメなので、くりりんがこっそりもらって車に入れたのだが、眼さどく見ていたらしい。
 「あのな、瓶は開けたら明日持ち帰るのに困る。何か買ってくるわ。」
と言い含め、くりりんにガソリンと買い出しを頼んだ。本当は一緒に行けばよかったのだが、キヨちゃんが心細がるし、くりりんでは留守中トイレ介助などできない。
 そして小さなお酒とおつまみを買ってきて、3人で酒盛りした。うっかりくりりんがスパークリング日本酒を買ってきていて、
 「これは母ちゃん嫌。」
と言うので、飲めるかどうか不安だったが白ワインを出したら、小さな小瓶だったが一人で1本開けてしまった。
 お酒の力も借りて私も二日目は少しは眠れた。    

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